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宇宙から3Gbpsダウンリンク通信──JAXAが「革新的衛星技術実証1号機」打ち上げへ

民間宇宙ベンチャーに人工衛星の製造・運行を一任

小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787
2018年12月18日, 午後04:15 in space
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宇宙へアクセスできない民間企業や大学に、宇宙実験の機会を提供する──。そんなJAXAの「革新的衛星技術実証プログラム」第1号が、強化型イプシロンロケット4号機を用いて年度内に打ち上げられます。

この「革新的衛星技術実証1号機」は、宇宙ベンチャーのアクセルスペースが開発し運行する小型衛星「RAPIS-1」、および6基の超小型衛星を搭載。JAXAが民間の宇宙ベンチャーに人工衛星の開発や製造・運用までをすべて委託するのは今回が初めてです。

この「RAPIS-1」は、民間企業や大学・研究機関からの公募で選ばれた7つの実証テーマに沿った機器や部品を搭載します。その内訳は下記の通りです。

・革新的FPGAの耐宇宙環境性能軌道上評価(提案機関:NEC)
独自の動作原理(原子スイッチ:ナノブリッジ)に基づくFPGA(設計者が自由に論理回路の構成をプログラムできるデバイス)の軌道上実証。従来のFPGAと比較しても大幅な省電力化・小型化が可能だといいます。

・X帯2-3Gbpsダウンリンク通信の軌道上実験(慶應義塾大学)
降雨に強いX-Bandを利用して、地球の周回軌道から地球に2-3Gbpsのダウンリンク通信を目指す実証実験です。これまでの衛星通信と比較しても大幅に高速だとアピールします。

・グリーンプロペラント推進系の軌道上実証実験(宇宙システム開発利用推進機構)
人工衛星のスラスターに用いられる推進剤を弱毒化する実証実験です。従来の推進剤「ヒドラジン」は毒物であり、充填時の人体の防護に課題がありました。この実証実験では「SHP163」という新しい推進剤を使って弱毒化を図るほか、凝固点が低く消費電力も削減できるメリットもあります。

・粒子エネルギースペクトロメータの軌道上実証(宇宙システム開発利用推進機構)
低価格な民生部品を活用した、軌道上環境観測装置の実証実験です。陽子・原子・粒子線がどのように衛星にあたっているのかを観測する。既存のシステムに比べて縦横幅は3分の2、高さが半分、質量半分、消費電力は3分の1、コストは8分の1、納期は半分に済みます。

・革新的地球センサ・スタートラッカー(東京工業大学)
民生用カメラと携帯用の超小型カメラを使った、革新的地球センサー・スタートラッカーの実証実験です。軌道上からリアルタイムで雲や海、砂漠・森といった地球の地形・気象を画像認識で観測します。情報の鮮度が重要な防災分野などに活用可能。また画像認識にはディープラーニングも活用します。

・軽量太陽電池パドル軌道(JAXA)
従来に比べて3分の1に軽量化した太陽電池パネルを軌道上で展開。開いた後に太陽電池が動作するかを確認します。

・超小型・省電力GNSSの軌道上実証(中部大学)
最新の車載用GNSS(スマホなどにも搭載される衛星測位デバイス)受信機アーキテクチャをベースに、超小型衛星での利用に最適化した切手代のGNSS受信機を宇宙環境で動作することを確認します。

engadget

なおこの「革新的衛星技術実証プログラム」は2年に1回、計4回の打ち上げ実証を計画。12月12日には2号機の15テーマが決定しています。




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