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自動運転のテストにUnityゲームエンジン活用。Baiduの自動運転車開発コンソーシアム

シミュレーターでコンピューターを鍛える発想

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年12月19日, 午前05:50 in Transportation
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ここ数年、自動運転車の開発が各国で盛んに行われています。しかし、公道における試験走行ではいくつか事故が発生しており、その中のひとつは死亡事故になってしまいました。もちろん、事故はすべてが自動運転システムのせいで起こっているわけではありません。そして自動運転に限らず、公道を走る以上は他車や歩行者らを巻き込んでしまうリスクは避けられません。

そこで、自動運転車を開発する企業のひとつ、中国のBaiduは、未熟な自動運転システムによる事故を避け、さらに効率よくアルゴリズムを鍛え上げるために、リアルタイム3DゲームエンジンのUnityと協力することを発表しました。

中国の大手インターネット企業として知られるBaiduは最近では自動運転技術の開発にも力を入れており、レベル3~5の自動運転システムを開発、販売することを目指す「アポロ計画」をIT・自動車メーカー50社とともに推進しています。

今回発表した協力体制は、Unityが持つリアルタイムシミュレーション技術を、自動運転車の開発に取り入れ、効率的なアルゴリズム強化を実現するメリットをもたらします。

baidu
Unityの自動車部門責任者ティム・マクドノーは「ビデオゲームで怪我をする人はいません。そして(Unityを使えば)実世界では決して試せない試験もできます。もし、自動運転車の目前に子供が駆け出してきたら?あるいは大きな動物などが路上にいたら?シミュレーションエンジンは、そうした極端な例であっても、詳細に試験をすることができます」と述べています。

こうしたシミュレーションによる「デジタルテストドライブ」を、Baiduが率いるコンソーシアムが並行して実施すれば、企業が単独で公道試験を繰り返すよりも遥かに効率的にデータを収集でき、自動運転システム開発を進められるはずです。

さらに、Unityはすでに道路や標識、歩行者、他の自動車を配置したバーチャルな世界をすぐ用意できるだけのデジタル資産を持っており、それは天候やその他自然現象を再現することまで可能です。ゲームエンジニア~テスラのソフトウェアエンジニアを経て2018年4月からBaiduのチーフアーキテクトを務めるJaewon Jung氏は「Unityプラットフォームなら、開発者は日常的でない環境での試験をどうするかと頭を悩ませることもなく、テストと研究に集中できます。Unityは安全かつ正確な自動運転車の動作確認を実現し、効果的なトレーニングを促進します」と、発表で述べました。

運転免許証を持っている人のなかには、自動車教習所でやたらに歩行者が道路へ飛び出してくる運転シミュレーターの経験を持つ人も多いはずです。つまり、あれの現代版を自動運転システムのコンピューターにやらせることで、コンピューターの運転を上達させようというのがBaiduとUnityの考えです。
baidu
シミュレーターではなかったかもしれないものの、Unityを使うバーチャルな世界なら、突然の停電で信号機が機能しなくなったりした場合はもちろん、大地震や火山の噴火といった極端なシチュエーションも再現しようと思えば可能です。たとえば阪神大震災では、高速道路の高架が眼の前で倒壊し、落下ギリギリのところで停止したバスがありました。そうした事態が起こったとき、自動運転車に緊急停止動作ができるかというテストは現実世界ではできません。

もちろん最終的にはバーチャルだけでなく、実世界でのテストも必要とは考えられるものの、効率的に経験を積ませる意味ではゲームの世界は非常に効率的であることに違いはなさそうです。


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