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Google X発の溶融塩エネルギー貯蔵システムが独立企業化。メガワット級の実証プラント構築へ

せっかく発電した電気が無駄になりません

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年12月21日, 午前10:30 in Business
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Googleの持株会社Alphabetの中でも、実験的プロジェクトを扱う"X"部門から、新たなスピンアウト企業が生まれています。Maltaと呼ばれるその企業は、グリッド規模で生み出される電力を貯蔵するために安価かつ豊富に入手できる塩、不凍剤、金属を用いたシステムを開発しています。

太陽光発電など再生可能エネルギーは、環境汚染を引き起こさないため、次世代の主要なエネルギー源としてさらなる効率化が求められます。しかし、電力は水のように蓄えておくことが難しいため、断続的な生産にならざるを得ない太陽光発電などでは、生産したエネルギーをいかにして貯蔵するかが大きな課題です。


もちろん、バッテリーに充電しておくのもその解決策のひとつです。たとえばもしEVを1台所有していれば、太陽光発電のエネルギーをEVの充電にも使うことで、もし停電が発生した際も、家庭の電力を1日分ぐらいは供給できます。しかし、地域全体、街全体のように規模が大きくなるとなかなか妙案はなく、米国のある州では、太陽エネルギーから得た電力の30%が無駄に消え去っていると言われています。

Maltaは、再生可能エネルギーや化石燃料から取り出したエネルギーを、ヒートポンプで高温と低温の熱に変換し、高温側は溶融塩として、低温側は不凍液として貯蔵保管します。そして、電力を必要とするときは、両方の温度差を利用して、熱機関を介して電力を生み出し供給します。

MaltaのプロジェクトにはAmazon CEOのジェフ・ベゾス氏、元マイクロソフトのビル・ゲイツ氏、ニュースメディアBloombergのマイケル・ブルームバーグ氏、そしてソフトバンクグループの孫正義氏らが共同で設立したブレイクスルー・エナジー・ベンチャーズファンドからの出資による2600万ドル(約29億円)を拠出した実証プラントの建設に取り組んでいます。このプラントはMaltaがGoogle X内で検証されたシステムを工業グレードのものに更新し、数日から数週間の蓄熱を可能とするとのこと。

再生可能エネルギーによる電力貯蔵には、これまでコストや効率の問題が大きく立ちはだかってきました。しかし、電気を温度差に変換して一時的に貯蔵するシステムは、再生可能エネルギーの信頼性を高め安価に供給可能とし、さらに無駄をなくしつつ"発電しすぎ"の状態を回避することも可能にします。

ちなみに、Maltaと同様に溶融塩を使ったエネルギー貯蔵式システムは、日本のエネルギー総合工学研究所(IAE)や、他の国でも実用化に向けた研究が行われています。




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