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創傷治療を劇的に早める「電気包帯」。呼吸の動きで発電、患部に電場生成し治癒力向上

ネズミの実験では2週間のけがが3日で治癒

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年12月20日, 午後08:00 in Medicine
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いわゆる切り傷などは、その部分の細胞を電圧のかかる空間、つまり電界(電場)に晒すと、治癒に関わる遺伝子の働きが活性化して治癒が早まる効果をもたらすことが知られています。しかし、それにはかなりの電力を必要とするため、患者は巨大な電気治療機器にくくりつけられなければなりません。

しかし、米中混成の研究チームが開発した新しい方法では、発電素子を含むサラシのようなものを胴体に装着するだけで、呼吸による胸郭の拡縮によって弱い電気パルスを生成。それを患部に当てることで線維芽細胞の成長能力が増大する方向に作用します。

このパルスには組織を増殖させる生化学物質の産生も助ける効果もあるとされ、研究者は「このパルスは人体が内部電場を生成するのに似た効果を生み出す」と説明しています。

研究室における実験用ネズミでの効果は劇的ともいえるもので、通常なら2週間ほどかかるはずだった開放性の傷の治癒期間が、この電気包帯を使った場合だとわずか3日に短縮されたとのこと。

電気包帯は技術的にも難しいものではなく、入手しやすい材料で比較的簡単に作れるため、従来の包帯よりは高いにしてもさほど高価にはならないとチームは説明します。

さて、ここまではいいことばかりのように聞こえる話ですが、現時点でこの技術はまだネズミでの成功をみたにすぎません。これがそのまま人にも適用できるかはまだわかっておらず、実用化にあたってチームは今後、まず人の皮膚に似た性質をもつ豚の皮膚で実験し、その効果を確認したいとしています。そしてもし豚で効果があるならば、人での試験に臨むというステップになるはずです。

傷の治癒が数日単位で早まるのなら、入院患者の治療にかかる期間が短くなり、病院としてもベッドを回転させられる効果を生み出すはずです。また患者にとっても、痛みに耐えなければいけない期間が短くなるのならこんな良い話はありません。

そして技術的にそれほど高度でないのなら、将来的には家庭用絆創膏に接続するウェアラブルな電源/発電ユニットなどが開発される、などということもあるかもしれません。



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