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幻のファミコン版『シムシティ』のプロトタイプが27年ぶりに発掘。スーファミ版との違いも解説

宮本茂氏のゲームデザインも学べそうです

Kiyoshi Tane
2018年12月27日, 午前07:30 in Famicom
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ビデオゲームの歴史をデジタル化して保存する非営利団体「The Video Game History Foundation」が、幻の海外ファミコン(NES)版『シムシティ』プロトタイプのデジタル化に成功したことを発表しました。

同団体の創設者であるFrank Cifaldi氏は、ブログ記事にて詳細を発表。プレイ映像を公開するとともに、PC版からアレンジされた点やスーファミ版との違い、さらに『シムシティ』の歴史について事細かに語っています。

NES版『シムシティ』はSNES(海外版スーファミ)版と同時発表され、1991年1月にプレイアブルな形でエレクトロニクスショーに展示されたものの、理由不明の発売中止となり、20数年に渡って幻のソフトとされていました。

その後、2017年に米シアトルの中古ゲームショップにて2本のプロトタイプ版が発掘されることに。そのうち1本を入手した人物の協力を得て、Video Game History Foundationがデジタル化にこぎつけたという経緯です。

このプロトタイプ版は重大なバグや不足したコンテンツはあるものの、ゲームとして主要な機能はほぼ備えているとのこと。ブログ記事では、そもそも展示会などでの試遊を目的としているため洗練されていたわけがないとしつつ、今プレイしても欠陥に気づく程度にはのめりこめる出来だと述べられています。

NES版でもDr.ライト(作者ウィル・ライト氏のキャラクター化で、アドバイス役)や銀行ローンといった、オリジナルのPC版からスーファミ版への移植にあたって追加された要素は確認できます。

逆に目に見える違いは、建物や地形を表現するタイルのサイズとのこと。スーファミ版が3×3に対して、NES版は2×2とされています。

また、プロトタイプ最大の驚きは、『スーパーマリオカート』や『パイロットウィング』でも知られる岡素世氏によるゲームミュージックとのこと。岡氏はスーファミ版『シムシティ』の音楽も担当していますが、それとはほぼ別の(共通する曲は2つだけ)作曲が収録されていると述べられています。

ほかブログ記事では、任天堂の宮本茂氏が『シムシティ』を見出し、いかに原作者のウィル・ライト氏と協力してゲームデザインを任天堂ゲーム機用にアレンジしたかなど、「PC版から任天堂の家庭用ゲーム機」に至る道程が事細かに解説されています。

『シムシティ』に思い入れのある人達が懐かしく読めるだけでなく、「世界の宮本茂がどうやって本格派のシミュレーションを、子供も遊べる万人向けに落とし込んだか」を学ぶ教材としても役立ちそうです。

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