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ブガッティ、3Dプリントブレーキキャリパーの限界性能試験映像を公開。将来のハイパーカーに搭載へ

ブガッティ・ディーヴォは約6億4500万円で完売とか

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年12月26日, 午後02:50 in Transportation
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高級スポーツカーメーカーのブガッティを傘下に持つ独フォルクスワーゲングループ(VW)が、3Dプリンターで製作した高性能ブレーキキャリパーのテストの様子を公開しました。まるでCG映像を見ているような気になるものの、まぎれもない現物の映像であり、その圧倒的な制動力でブレーキディスクが赤熱、ダストが舞い散る様子をまざまざと見せつけます。

ブレーキキャリパーとは、タイヤ・ホイールと共に回転するブレーキディスクにブレーキパッドを押し付ける装置のこと。ディスクとパッドの摩擦によって運動エネルギーを熱エネルギーに変えることで、自動車を停止させる、自動車にとって重要な役割を受け持ちます。

ブレーキキャリパーは一般的には、溶けた金属を鋳型に流し込んで成形する鋳造や、衝撃を加えて鍛える鍛造という方式を用いて作られますが、その仕組み上、どうしても無駄な部分ができてしまうとされます。しかし、3Dプリンターの場合は素材を2D面の積み重ねて立体的に作り上げていくため、他の成形方法にあるような制限がほとんどなく、コンピューターによる応力解析などで最適とされた形状をそのまま再現することが可能になります。

ブガッティが2018年初めに作り上げたブレーキキャリパーも、直線や左右対象な"人工的な部分"がほとんどない、有機的な形状をしているのが特徴。また、この3Dプリントブレーキキャリパーは現行のブガッティ・シロンが採用しているアルミよりも高剛性なチタン素材を用いました。

Volkswagen Group
発表からおよそ1年の期間を経て公開された3Dプリントブレーキのテスト映像は一瞬、製鉄所か何かの風景かと勘違いしそうなほどの派手さと熱量が感じられるものとなっています。最高速度400km/hからのフルブレーキングにより、ディスク温度は一気に1000℃以上にまで上昇し、ディスクは赤熱し、限界に達したパッドが火花を飛び散らせます。
フォルクスワーゲンが伝えたいのは、ただ映像が派手できれいだというのではなく、これが最終的にシロンやディーヴォといったハイパーカーに採用されるものになるということ。自動車の運動性能を左右する足回りの軽量化のためには、ブレーキキャリパーは軽さと強さという相反する要素をうまくまとめ上げなければなりません。

なお、このチタン素材を3Dプリントしたブレーキキャリパーは、将来VWグループのあらゆるクルマに広く採用されるものではないことは理解しておく必要があります。この方式は大量生産には向いておらず、2018年の時点では少量生産でなおかつ非常に高価なハイパーカーでこそ採用できる技術です。ただ、フォルクスワーゲンは動画の説明文で「大量生産向けに最初に作った3Dプリントチタンブレーキキャリパー」だと説明しており、将来的には、もしかするともっと庶民向けの車にもこのようなブレーキキャリパーやその他の3Dプリントパーツが使われる日が来るかもしれません。




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