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P20やMate20が絶好調、年2億台出荷を超えたファーウェイの2018年を振り返る:山根博士のスマホよもやま話

もはや向かうところ敵なしと思いきや、米中経済戦争に巻き込まれる

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2018年12月29日, 午後07:48 in huawei
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2018年はファーウェイにとって躍進そして激動の1年でした。製品や技術に隙の無い展開を行い販売数を順調に伸ばしていった反面、政治的な争いの渦に巻き込まれてしまいました。「ライカのカメラといえばファーウェイ」。ブランド力を強固なものにしたファーウェイですが試練を迎えています。



3月末にパリで発表された「P20」シリーズは、長年後を追いかけていたサムスンのGalaxyシリーズをあらゆる性能で初めて追い抜いたといえる製品に仕上がっていました。「P20 Pro」は前年秋に発表されたAI機能を統合する「Kirin 970」の採用に加え、3つのカメラを搭載。しかも1つは4000万画素F1.8と高画素かつ明るいレンズで、HDR撮影により「目に見えないところも撮影できる」ほど強力な夜景を写し出すことができます。

また背面は3つに並べたカメラを横向きに配置するデザインとし、iPhoneが作り上げてきた「スマホは縦に持って撮影する」文化からはっきりと脱却。さらには単色仕上げではなく光の当たり具合で色の移り変わりを楽しめるトワイライトカラーも用意されます。スマートフォンはケースで着飾るものではなく、スマートフォンそのものの色を見せる時代の幕開けを感じさせました。



HW2018

1年前の「P10」シリーズはライカとの本格的な提携で世の中を驚かせました。ファーウェイはそれから1年かけ、世界中の消費者にライカカメラの優れた性能をアピールしてきました。その地道なプロモーション努力もあり、P20 ProはP10シリーズよりも多くの消費者に受け入れられる結果となったのです。P20シリーズの成功は、「誰もが美しい写真を簡単に撮影できる」という明確な使い方を消費者に発信した結果でもあったでしょう。

そして、10月に発表された「Mate 20」シリーズでは、Mateシリーズの方向性がさらに明確になりました。デュアルNPU搭載の「Kirin 980」を発表し、Mateシリーズがフラッグシップ、Pシリーズがカメラとデザイン、という棲み分けがはっきりと製品に現れました。

さらにMate 20シリーズはなんと合計4つのバリエーション展開がされています。他社のフラッグシップモデルは多くても2モデルしかありません。Mate 20シリーズは1年で最もスマートフォンが売れるクリスマスシーズンにおいて、各メーカーの強力なライバル製品となったのです。



HW2018
「P」と「Mate」という2つのフラッグシップを柱に据えたうえで、下位モデル製品の統廃合が進められました。これまでは「Yシリーズ」「Gシリーズ」として低価格モデルを展開していましたが、ヨーロッパや新興国のプリペイド向けなどに絞り製品の種類が減っています。その代わりに「P20 lite」「Mate 20 lite」と、フラッグシップモデルと同じラインの中にミッドレンジモデルを加えることで、それぞれのラインナップ内に上下のモデル展開を行っているのです。

P20シリーズであればP20 Pro、P20、P20 lite。Mate 20シリーズはMate 20 X、Mate 20 Pro、Mate 20、Mate 20 lite。ここまで縦横にモデル展開を行っているメーカーはファーウェイだけです。

そしてOPPOやVivo(2社を合わせて「OV」)に対抗すべく生まれたセルフィー特化のフロントカメラ強化モデル「nova」シリーズは、ニッチマーケット向けということでこれまでミッド・ハイレンジの製品でした。

ところが2018年に発売された「nova 3」はKirin970を搭載した上でメインカメラ性能も高め、P20クラスのハイスペックモデルとなったのです。セルフィー機であっても高速で快適に動くスマートフォンを投入することで、OVを本気で追い越そうと考えられたのがnova 3というわけです。その結果ファーウェイは3つめのフラッグシップラインを持つことになりました。HW2018


さらにはポルシェデザインとのコラボレーションモデルもPシリーズ、Mateシリーズでは必ず製品を用意し、「Mate 20 RS」では革張りデザインを採用することで高級感が高められています。ライカに続くファーウェイのブランドコラボ製品として着々と固定客を増やしているわけです。

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これらのファーウェイブランドのスマートフォンに加え、サブブランドの「Honor」はYシリーズ、Gシリーズでカバーしていた低価格モデルを強化しつつ、実験的な新機能の搭載やハイスペック機も揃えることで、Honorのブランド力そのものも高めています。

GPUターボ機能でスマートフォンゲームへの対応を強めた「Honor Play」、7インチクラスの巨大画面を採用した「Honor Note 10」、スライドボディーの「Honor Magic 2」そしてパンチホールディスプレイとなった「Honor V20」。中国国内ではファーウェイとHonorはあえて別ブランドになっており、両者が競争するように製品展開を行うことで他社を寄せ付けない強さを持つまでになりました。

中国のスマートフォン販売台数ランキングではこの2つのブランドは別々に集計されることがありますが、2社を合わせれば中国国内ではほぼ毎月シェアトップを維持しています。

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こうして2018年のファーウェイを振り返ると、「大躍進」という言葉しか浮かばないほど大きな勢いだけが目立った1年でした。年間投入モデル数も40弱となり、サムスンを大きく上回っています。

2018年第2四半期にはアップルを抜いて世界シェア2位となり、第3四半期もそのまま2位の座を守り抜いています。ファーウェイによると2018年の2億台出荷突破は確実、アップルが2億台強で足踏みしていることを考えると、2019年は通年でファーウェイが2位を維持することも現実となりそうです。

ここまで力をつけてきたファーウェイですが、アメリカと中国の貿易戦争の争いに巻き込まれ、槍玉として一番に攻撃を受けることになりました。ファーウェイのネットワーク機器のセキュリティーに懸念があるとアメリカが発表し、5Gでは製品を導入しないと決定するとともに他国にもそれを呼び掛けています。

そしてその製品への懸念のイメージが今、スマートフォンへも広がりを見せようとしています。「余計な機器が内部に見つかった」という具体性の見えない情報も独り歩きをしています。

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ネットワークとスマートフォンは別の部門とはいえ、同じメーカーの製品に安全上の懸念があれば購入をためらうのが消費者心理です。ファーウェイとしてここまで本格的な貿易競争、そしてそれを超えた政治戦争に巻き込まれるのは初めての経験でしょう。

消費者へ製品の信頼をどうやって伝えていくのか。2016年におきたアップルとFBIのロック解除論争を覚えている人はいるでしょうか? アメリカの動きに対し強気に出る中国政府との調整という困難もファーウェイには待ち構えています。

それでも2019年春に発表される「P30」シリーズは、消費者の期待を裏切らない素晴らしい製品として登場することでしょう。P30を超える製品を出せないメーカーはファーウェイの強さの前に敗退するのみ、そんな未来がはっきりと見えてしまうほどファーウェイの実力は本物になっているのです。




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