Sponsored Contents

Gadgetsの最新記事

Image credit:
Save

免許・登録不要で500m先まで届く! 新世代のデジタルトランシーバー「IC-DRC1」

通話相手の方角・距離もわかります

大和哲(Yamato Satoshi), @deyamato
2019年1月7日, 午前11:45 in Gadgets
1381シェア
875
288
0
218

連載

注目記事

Netflix「ライバルはフォートナイト。すでに負けている」と発言。TV画面の奪い合い激化

Netflix「ライバルはフォートナイト。すでに負けている」と発言。TV画面の奪い合い激化

View
今やケータイ・スマートフォンの普及で、目立たなくなってきたような気もしますが、なんのなんの、時にはより便利で頼もしい、このガジェット。新規格も出て、まだまだ元気です!

無免許・無登録で使える新世代のデジタルトランシーバー「150MHz帯デジタル小電力コミュニティ無線」。
その第1号が、昨年11月にアイコムから発売となった「IC-DRC1」です。

※初出時、周波数帯の記述が間違っておりました。正しくは150MHz帯です。

RS-DRC1
▲昨年11月に、アイコムが発売した「IC-DRC1」。無免許・無登録で使える新世代のデジタルトランシーバーです

2018年7月、ARIB(一般社団法人 電波産業会)は、周波数「150MHz帯」を地域コミュニティ無線の分野で利用する「デジタル小電力コミュニティ無線システム」として標準仕様化。この新規格は総務省の仕様策定により、コミュニティ無線の新たなサービスと、さまざまな応用の道が開けました。

その応用の第1弾として登場したのが、このアイコムのトランシーバー「IC-DRC1」です。

誰でも無免許・無登録で1対n通信ができる、しかもデジタル!

この「デジタル小電力コミュニティ無線システム」トランシーバー「IC-DRC1」の特徴は、誰でも買って箱を開けただけで通信できる「デジタルトランシーバー」であることです。難しい試験を受けて交付される「免許」や、毎年登録金を支払う面倒な「登録」なしに、利用できます。

厳密には、箱の中にバラバラで格納されている付属アンテナを取り付け、充電してやる必要はありますが、それ以外の手間は本当にありません。アンテナは、規格が合っていれば別売品を取り付けることもできます。また、充電コネクターはスマートフォンでよく利用されているmicroUSB端子。充電器はスマートフォンのものを使いまわせます。

使い方はとても簡単。2台、あるいは一緒に話したい複数台のトランシーバーの通話チャンネルを「△▽」ボタンで同じチャンネルに合わせます。

そして、話したいことがあるときはトランシーバー左側面にあるボタンを押しながら話します。

話していないときも「ザー」というホワイトノイズはほぼ聞こえませんので、会話の最後は「どうぞ!」と言うのがミソ(これはカッコつけではなく、言わないと、本当にどこが通話の最後だかわからなくなります)。

......今までアナログの「特定小出力トランシーバー」などを使ったことがある方には、ほぼ同じ操作方法で使えるでしょう。

面白いのは、この「IC-DRC1」では、通信相手がGNSS(GPS、GLONASS、Galileoなど)の電波を把握していれば、その距離と方角も表示されます。例えば写真のように南南東、568メートルの場所にいる! とか。
 
iCOM IC-DRC1
通信相手の方位、距離がメートル単位で手に取るように!

トランシーバーの上での方位が常に「上が北」なので方角が多少わかりにくい(トランシーバーがどちらの方角を向いているかも表示してほしい)のでそこは改善してほしいですが、面白い機能です。

しかも、この150MHzデジタルは送信出力500mWまでOK。これまでの「無免許・無登録」トランシーバーの主流だったアナログ「特定小電力トランシーバー」の10mWに比べるとかなり大出力です。
 
メーカー発表のスペックによれば、見通し距離で約3キロメートル、郊外なら1~2キロ、市街地では200~500メートル通信可能となります。

iCOMよりお借りした「IC-DRC1」2台で実際に通信してみましたが......これはすごい! たしかに市街地なら500メートル程度であれば全く問題なく通信できます。これ以上遠くなると会話はできるものの距離表示が「遠い」になってしまうのは残念でしたが。

もう少し広い、スキー場などだとどうでしょう......。理屈のうえからいえば、相手を見下ろすような位置からであれば電波が通じる可能性があるように思うので、できれば試してみたかった気もします。

音質は、古いPDCデジタル携帯電話(デジタルムーバなどの世代ですね)のフルレートに近い感じです。少しモゴモゴ籠もった独特の感じに聞こえます(コーデックにはSTD-99で推奨される新しい「TOKUDER」というものが使われているそうです)。

なお、このトランシーバーには、リクエストを送信することで、通信相手の無線機を10秒間送信状態にし、周辺の音声をモニタリングする機能もあります。遊びではなく、本当に迷い人がもっていたらこれほど、人を探し出すのには心強いツールはないでしょう。

Windows上にトランシーバー現在地マップも

トランシーバーと、専用アプリをインストールしたWindows PCをつなげれば、ほかのトランシーバーがどこにあるかPCの画面のマップ上で確認することもできます(ただし、マップデータをダウンロードするためにインターネット回線が必要です)。

iCOM IDRC1 with PC
▲専用ソフトはWindows版のみです

複数、たとえば5、6台、あるいは7、8台のトランシーバーが町内を巡回していて、現在位置を確認したいというというときなどは、この機能は便利でしょう。

多くの台数で使うメリットは、ほかにもあります。携帯電話などと違って、「IC-DRC1」はトランシーバーですからチャンネルさえ同じにセットしておけば発信した声が全員に聞こえます。つまり、「多人数に一斉に連絡」したいとき、あらかじめチャンネルを決めておけば、一斉にそのチャンネルにつないでいる人に連絡を行き届かせることができます。

聞かれたくない相手に聞かせたくないときには、チャンネルを変えてしまえば別のグループを作って通話もできます。チャンネル数は18ありますから、たとえば、サバイバルゲームで2チームに分かれようが、4チームに分かれて対抗戦をしようが余裕です。

バッテリーのもちですが、かなり頻繁に通信をやりとりしても2時間や3時間では電池インジケーターはびくともしません。メーカー発表では、パワーセーブON(受信1:送信1:待受18の割合)で使用するとき、約14時間もつとしているので、かなり実測に近い数字なのでしょう。1時間に2~3回の通話であれば1日以上は十分持つのではないかと思います。

その昔、トランシーバーというと、スキー場やビーチなどのレジャーな場所で使っている人を多く見かけたのですが、携帯電話が普及してからというものすっかり見なくなってしまったような気がします。

しかしです。ボタンを押せばすぐ連絡が取れる、位置と距離までわかる、携帯電話の通信網を使わない(混雑などの影響を受けない)という通信手段って結構使えば便利な存在なのではないでしょうか。

たとえば、お子さん連れでのイベントの入場待ち。バラバラになってしまっても何メートル先にいるかボタン一押しで声が聞ける。声がしなかったらじっと待っていれば様子を音声モニタリングできる。それだけでもどれだけ安心できるか。

遊びだけでなくても、実はいろいろなことに使えるのではないかと思います、このトランシーバーって。
さぁ、誰か、面白い使い方、見つけてみませんか?


Source: IC-DRC1
関連キーワード: Gadgets, icom, transceiver
1381シェア
875
288
0
218

Sponsored Contents