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Lenovoの『スマート戦略』は、タブレットと目覚ましから:CES 2019

背景には「米国的様式美」が

Nobuyoshi Kodera
2019年1月11日, 午後12:00 in CES2019
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米国ラスベガスで開催中のCES 2019にて、『スマート製品』を発表したLenovo。その1つは、一見普通のAndroidタブレットですが、専用ドックと繋げばAmazon Echo ShowのようなAlexa端末になるという、「Lenovo Smart TAB」です。

タブレットのグレードは2種類あり、上位モデルのP10はデュアルガラスの10インチフルHDディスプレイを装備。オーディオではDolby Atmos対応で4つのスピーカーを内蔵します。プロセッサーはQualcomm Snapdragon 450(8コア/1.8GHz)で、OSはAndroid Oを搭載。指紋認証ログイン対応で、8Mピクセルのリアカメラ、5Mピクセルのフロントカメラを備えています。発表された価格は、約300ドル。

下位モデルのM10は、シングルガラスの10インチフルHD。プロセッサーとOSは同じですが、スピーカーは2つで、指紋認証はありません。またカメラもリアが5Mピクセル、フロントが2Mピクセルとなっています。価格は約200ドル。

Lenovo Smart TAB
▲取り外せば普通のAndroidタブレットに

ドックは共通で、デュアルスピーカーを内蔵し、3つのマイクを内蔵します。上部に溝があり、アクリルの支えに向かってタブレットを差し込む......というより、ポンと置くだけでAlexa端末になります。

Lenovo Smart TAB
▲スピーカーを内蔵するドック部

ディスプレイがあることで、音声コマンドによりAmazon プライム・ビデオの再生が可能になります。またニュースや天気情報を音声コマンドで表示させることもできます。スピーカーだけでは色々限界があったAlexaですが、ディスプレイで可視化されると、また使い勝手が変わってきます。

すでにAlexaのスキルは数万個あるそうで、対応機器があればあれこれ言葉で指図するだけで、照明を変えたりエアコンの温度を変えたりと、見えないメイドさんが色々やってくれるわけです。

米国では1月にプレオーダー開始となり、日本向けにも1月中には何らかのアナウンスがあるとのこと。日本ではEcho Showが27,980円なので、戦略的な価格を期待したいと思います。

■目覚まし時計のスマート化

もう1つのSmartデバイスが、寝室に置く「Lenovo Smart Clock」です。いわゆるベッドサイドに置く目覚まし時計に置き換わるモノと言えばいいでしょうか。

それでズルズルと記憶の糸を手繰ってChumby(チャンビー)まで思いだした方は、十分ガジェットオタクです。Chumbyは2008年頃から全米で大注目されたアラーム端末で、Linuxベースのアプリケーションにより好きな機能を追加できるのが売りでした。一時はソニーも参入しましたが、2011年頃にはひっそりと息を引き取ったはずです。

そんな一昔前に流行ったものをあえて今、Lenovoが投入するかというと、一般米国人のベッドルームにはほぼ確実にベッドサイドチェストがあり、そこにはランプと目覚まし時計があるという形式が、一つの様式美として確立しているからです。

スマート目覚まし
▲米国的様式美

日本の和室には大抵「床の間」があるみたいなもんでしょうか。米国の電器屋に行けば、目覚まし時計コーナーが未だきちんと存在しているのです。筆者、ラスベガスのベストバイまで行って確認しました。

それに加えて、複雑な機能はプラットフォームを担うGoogleが全部面倒見てくれることが大きいでしょう。そう、Lenovo Smart TABはAlexa端末ですが、Lenovo Smart ClockはGoogle Assistant端末。拮抗する両者にきちんと花を持たせた格好です。今回の記者発表会は、50人も入ればいっぱいのレストランを貸し切って行われたのですが、そこにAmazonの担当バイスプレジデントとGoogleのプロダクトマネージャがわざわざスピーチに来るあたりにも、今のLenovoの勢いを感じます。

そんな話はさておき、実際のLenovo Smart Clockはかなり小型。手のひらに乗る程度ですが、中身は4インチディスプレイにフルレンジ6Wスピーカーにパッシブラジエーターを搭載します。背面のUSB A端子は、ここからスマホを充電せよということでしょう。

スマート目覚まし▲目覚ましとしてもかなり小ぶり

スマート目覚まし
▲手乗り感がかわいい

もちろんイマドキの端末ですから、時刻だけでなく天気予報やスケジュールの確認なども可能。「ルーチン」と呼ばれるコマンドセットを登録でき、「おやすみ」と声をかけるだけで睡眠向けの音楽を再生しつつ電気を消してドアにカギをかけるなど(もちろんそういう機能を持つスマートホーム機器を用意する必要があります)、一連の動作をこなすプラットフォームとなります。それを全部実現するのにいくらかかるのかを考えなければ、予価80ドルは安く感じられます。ちなみに目覚まし音は、ボディの天面を叩くと止まります。

米国では4月発売ですが、日本での発売は未定とのこと。まあ日本では目覚まし時計は子供が使うもの、大人は皆スマホのアラームで起きるというのが一般的かと思いますが、爽やかな目覚めのためになんらかの機器連携をしたいというガジェットオタク需要は一定数見込めそうな気もしないでもありません。筆者としても個人的にあったら便利だなと感じた一台です。




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