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15億光年先の宇宙から届いた謎の電波バースト。CHIME電波望遠鏡の調整段階で観測

実はしょっちゅう起こっている現象かも

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年1月12日, 午前10:00 in Space
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カナダに完成した電波望遠鏡CHIME(Canadian Hydrogen Intensity Mapping Experiment)の試験観測において、われわれの住む天の川銀河の外側から到達した謎の電波バーストが検出されました。これは約15億光年の彼方から届いたもので、すべて同じ場所で発生し、6度の連続したものを含む合計13度の高速電波バースト(FRB:Fast Radio Burst)があったとのこと。

ほとんどのFRBは、わずか数ミリ秒という一瞬のうち発生しては宇宙の闇に消えてしまい、二度と見ることはできません。そしてそれは、数十億光年も離れた宇宙から来ていると考えられています。

2018年7~8月に起こったそのバーストはCHIMEによってはじめて観測が可能になった400~800MHz帯のもので、単独でも太陽の2500万倍以上のエネルギーを発しています。またこれは​​CHIMEの調整作業の段階で発見されました。そして、CHIMEがフルの性能を発揮する以前にこうした発見があったことから、実はこの現象はわれわれが知らなかっただけで、広大な宇宙の端々で頻繁に起こっている可能性が考えられます。

とはいえ、発見されたばかりのこのFRBの具体的な原因はまだわかっていません。推測では、マグネターと呼ばれる、高速回転によって強烈な地場を持つに至った中性子星が発したのではないかとも考えられます。

その起源はともかく、こうした発見は今後の貴重な研究材料になることは間違いありません。特に短時間に連続する電波バーストの観測例はこれまでに1度しかなかったため、今回の観測データの分析によってこの現象に対する理解が深まるはずです。

FRBは広大な宇宙を旅して地球に届くため、その間にある塵などによって散乱を起こします。FRBを観測することで、それが地球に届くまでのどのようなものを通過してきたかもわかるとのこと。

まだ調整段階でCHIMEがそれを観測できたことから、今後も続々と同じような現象が観測できる可能性は高そうです。これは最新の電波望遠鏡によって、いままで見えなかったものが見え始めたということです。


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