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レノボが「目覚まし時計」に注力する理由──Matt Bereda氏に聞く

CES 2019ではスマートデバイスを訴求

小口貴宏(Takahiro Koguchi), @TKoguchi787
2019年1月15日, 午後12:30 in interview
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パソコン世界最大手のレノボ。同社がCES 2019でもっとも強く訴求したのは「ThinkPad」でも「Yoga」でもなく『目覚まし時計』(Lenovo Smart Clock)でした。その理由は一体何なのか。同社のIoT戦略をレノボのMatt Bereda氏に聞きました。

「Lenovo Smart Clock」は、Google Assistantに対応した目覚まし時計です。寝室での利用を想定したデバイスで、4インチディスプレイを搭載。声で現在時刻を聞いたり、アラームをセットしたり、ニュースや天気予報といった情報を入手可能。高音質なスピーカーを備え、音楽も再生できます。就寝時のスマホ操作は安眠を阻害するといい、本デバイスを使えば声だけで情報を入手できる点をアピールします。


▲Matt Bereda氏(レノボ・グローバルコンシューマーマーケティング担当副社長)



──レノボはパソコンの世界最大手です。しかしCES 2019ではスマートホームやIoTに注力しているように見えます。その理由を教えてください。

Matt Bereda氏:レノボは単にPCで世界1位である以上に、スマートホームに力を入れています。現在はプロセッシングパワーをスマートな用途に活かそうということになっていて、ホームはその上で自然な展開と言えます。我々はPCに強く、タブレットやスマートフォンも販売していますが、その最新の展開がスマートホームだと考えています。

これまでもPCにはマイクやカメラがついていましたが、録音したり映像を写すだけのものでした。それがスマートデバイスでは、コンピューターがマイクで拾った音声を処理して、何らかの回答を声やディスプレイで表示することが可能になっています。

──今回「Lenovo Smart Clock」を開発するにあたり、最大のチャレンジはなんでしたか?

Matt Bereda氏:最大のチャレンジはルールを変えることでした。今日、インテル・マイクロソフトとのパートナーシップは極めて完成されています。しかし、スマートデバイスでは例えばGoogleやAmazonとのパートナーシップを締結することになります。

また、プロセッサの処理性能を何に使うのか、という点でも変わります。PCでは生産性やエンターテイメントですが、「Lenovo Smart Clock」ではシンプルなタスクや機能になります。デバイスは使われる環境によって違う形を考える必要がありますし、仮にキッチンにPCが置いてあったとしても、それは一時的に置いているだけであり、長く置かれるものではありません。

我々の「スマートディスプレイ」はキッチンに置かれるべくして作られています。そして今回の「Lenovo Smart Clock」はベッドルームに最適なように作られているので、このようにデバイスによって異なる思想を持つ必要がある困難さがあります。

──将来的に、GoogleやAmazonに頼らない独自のIoTプラットホームを構築する予定はあるのでしょうか?

Matt Bereda氏:
将来のことはわかりません。現段階ではGoogleやAmazonと協業することに、非常に大きなチャンスがあると考えています。どちらか1社に絞らないことで、機会が広がるんです。さらに、中国市場向けではBaiduとのパートナーシップを締結します。

──日本のユーザーはデザインを重視します。「Lenovo Smart Clock」にはどのようなこだわりがありますか?

Matt Bereda氏:Lenovo Smart Clockでは、周囲にフィットするミニマムなデザインを目指しました。広いベッドや素敵な枕といったベッドルームの雰囲気に馴染む必要があります。その点を考えて筐体の表面にはファブリック(布地)を採用しました。また、大きさも一般的な卓上時計程度の大きさ、つまり、目立ちすぎない小さいものが良いと考えました。

▲筐体表面には布地を採用し、ベッドルームに溶け込むデザインを実現

──新しいThinkPad X1シリーズを発表しました。デザイン刷新となった本モデルですが、前モデルからの変更点として見どころを教えてください。

Matt Bereda氏:ThinkPad X1のユニークな点は、ThinkPad X1 Carbonのカーボン素材に加えて、アルミを使っている点です。薄型・軽量化も進めています。アルミは軽くて丈夫な素材で気に入っています。また、色についてもThinkPadに忠誠心のあるユーザーは『必ず黒でなければならない』という意見を持っていて、アイアングレーの色を決める時には非常に紛糾しました。

▲背面デザインを一新したモデルも選べる「ThinkPad X1 Carbon」(2019)

──今回、2年ぶりとなるOLED搭載PC「Yoga C730」を発表しました。去年、OLEDを搭載したPCをスキップしたにもかかわらず、今年OLED搭載モデルを投入した理由とは?

Matt Bereda氏:テクロノジーとは時としてタイミングが重要です。ある世代ではテクノロジーはまだ時期が適切ではなかったりします。正しいタイミングが必要なんです。今はPCでNexFlixのようなエンタメを楽しむ時代になっているので、より多くの人がYouTubeやビデオコンテンツを鑑賞するための良いディスプレイを求めている。そこで、ある製品にまず搭載してみて反応をみることも必要だと考えました。


▲有機ELディスプレイを搭載した「Yoga C730




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