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日産が電気自動車のコンセプトカー「Nissan IMs」を北米国際オートショーで公開

「時を越えた日本の未来志向」を反映しているとか…

Hirokazu Kusakabe
2019年1月16日, 午前11:50 in Transportation
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日産自動車は米国デトロイトで現在開催中の北米国際オートショーにおいて、自動運転技術を搭載した新しい電気自動車のコンセプトカー「Nissan IMs」を公開しました。

セダンとクロスオーバーの中間のようなボディは、全長4,845mm×全幅1,900mm(ドアミラーを除く)×全高1,500mm。ホイールベースは2,900mm。同会場で日産の高級車ブランドであるインフィニティから発表されたSUVのEVコンセプト「QXインスピレーション」と比べると、130mm背が低くて195mm長い。いずれにせよ日本の道路事情には大きすぎる気がしますが、これでもテスラの「モデルX」や「モデルS」より短くて車幅も狭いサイズに収まっています。

グリルの開口部がなく、細いLEDを使ったライトを備えるフロント・フェイスは、近年のEVコンセプトに多く見られる流行に乗ったものですが、「Vモーション」と呼ばれるデザイン・ランゲージが日産のクルマであることを主張します。

Gallery: Nissan IMs Concept: Detroit 2019 | 18 Photos

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前後に1基ずつのモーターを搭載し、フロア下にバッテリーを敷き詰めるというパワーユニットのパッケージングも、日産に限らず最近のEVとしては既にお馴染みのもの。これによって広々とした車内を実現...という謳い文句も各社と同様です。

インフィニティでは明らかにされていないスペックも公開されており、115kWhのバッテリー容量は仮想敵のテスラを上回りますが、2基のモーターが発生する最高出力は360kW(489.5ps)、最大トルクは800Nmと、テスラの最上位モデルに比べたら動力性能は控えめ。その分、1度の充電で走行可能な航続距離は380マイル(約612km)にも及びライバルを凌ぎます。

もっとも、単なるコンセプトカーの公称値を、既にかなりの販売実績がある市販車と比較することにあまり意味はありませんが、日産のエンジニアがテスラのクルマを大いに意識しながら仕事をしていることは分かります。

Nissan IMs Concept
日産やインフィニティがこれまで発表した多くのEVコンセプトでも見られるように、左右に2枚ずつ備わるフレームレスのドアはいわゆる観音開きで、車体中央部分を支えるBピラーはありません。今回のIMsが特徴としているのは、その車内に「2+1+2」と呼ばれる独自のシート・レイアウトを採用すること。後部座席が一般的な3人掛けのベンチシートではなく、中央の快適な「プレミアムシート」と、左右の補助席的な「アウトボードシート」を組み合わせた設計になっており、これを「1+2」と日産では表現しているようです。

左右の小さめのシートは背もたれを倒すと、中央のシートに座る乗員のためのアームレストになります。このプレミアムシートにはリクライニング機能や足を載せてくつろぐためのオットマンも装備。乗り降りが楽な後方ヒンジのドアを備えることもあり、この後部中央がIMsの特等席であることは間違いありませんが、日産がデトロイトで発表した際にこのクルマを「昇華したスポーツセダン」と謳っていること、そしてなぜかその表記が日本語版のプレスリリースには見当たらないことに、ちょっとしたちぐはぐさを覚えざるを得ません。

Nissan IMs Concept
排気管や駆動力を後輪に伝えるプロペラシャフトを持たないため、車内を見ると確かにフロアは真っ平ら。走行状況や路面状態に合わせて自動的に減衰力を調整するエアサスペンションも装備しているため、その乗り心地は「まるで魔法の絨毯に乗っているみたいに、宙に浮いているような感覚」と、日産のグローバルデザインを担当するアルフォンソ・アルバイサ専務執行役員は表現しています。

一方で「ジェット戦闘機のようなコクピット」とか「F1マシン風のステアリング・ホイール」という言葉には"魔法の絨毯"と対照的な響きが感じられます。自動運転に切り替えればステアリングは格納され、フロントシートを内側に15度回転させて後部座席の乗員と会話を楽しむことができるそうです。

Nissan IMs Concept
インテリアは「時を越えた日本の未来志向」を反映し、これに「日本のDNAの1つでもある伝統的な職人技」が溶け合っていると日産は表現しています。

具体的には「計器パネルやドアトリムの形状は月面探査機や屏風にヒントを得ており、暗色のファブリックに光の筋をあしらったデザインは月光と影を表現」していると説明されていますが、これを聞いて「なるほど日本らしい!」と膝を打つ日本人は少ないかもしれません。

さらにガラスルーフの幾何学模様も、日本伝統の「麻の葉」柄からインスピレーションを得たとのこと。ダッシュボードには4枚のスクリーンが横に並んでいますが、これは「ドライバーの目の動きを最小限に抑える」ため。さらに仮想世界とつながることで実際には見えないものも(死角にいる二輪車から、運転を教えてくれるアバターまで)見えるようになる「Invisible-to-Visible(I2V)」技術も搭載します。


日産のエンジニアやデザイナーが、やれること、やれそうなこと、やりたいこと、やれたらいいなと想像したことを全部詰め込んだようなコンセプトカーですが、実際に市販車としてとして公道に姿を現すまでには、現実という風に晒されて少なからず様相を変えることになるでしょう。

問題はそれがいつになるのかということですが、日産はルノー、三菱自動車と共に2022年までに12車種のEVを発売するという計画を「アライアンス2022」の中で発表しています。その12車種の中に、「リーフ」より大きな車体に多くのバッテリーとモーターを搭載するモデルが含まれることは間違いありません。これまで強力なライバルの少ない下の階級で力を振るってきた日産にも、テスラと同じリングに上がる日は確実に近づいているようです。

Gallery: Nissan IMs concept | 68 Photos

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