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素材の進化がデバイスの自由度を向上させる:第5回ウェアラブルEXPOレポート

近い将来実現しそうな技術やソリューションの展示も目立つようになってきました

Hirotaka Totsu
2019年1月20日, 午後12:15 in Audio
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1月16日~18日にかけて開催された展示会「第5回 ウェアラブルEXPO」。会場を見渡すと、将来のウェアラブルデバイスにつながる新素材が多数並んでいました。

デバイスを身にまとって計測や操作などを行うには、伸縮する配線や通気性や肌触りなどの素材の性能、構成する部品の軽量化といった課題があります。素材メーカー各社のブースでは、多様なアイデアや技術によって、それらの課題に取り組んだ製品を用意していました。

■伸びるセンサーで身体拡張

ウェアラブルEXPO
バンドー化学では、「伸縮性ひずみセンサ C-STRETCH」を使用した計測ソリューションや、C-STRETCHを使用したロボット操作のデモなどが行われました。センサー自体が伸び縮みしてその形状の変化をセンシングする製品で、衣服などに組み込めば、身体の動きの変化をデータ化できます。


アニメでよく描かれている「身体拡張によるロボット操作」。ジョイスティックなどを操縦桿として使う操作と比べて、実現は難しいものという印象があります。バンドー化学のデモンストレーションではその印象を覆し、「意外と現実的な操作方法なのでは?」とも思わせるに足る完成度がありました。


■布に貼れる導電フィルムで胎児をモニター

防弾ベストに使用されるケブラー繊維などで有名なデュポン社のブースでは、柔軟性のある導電性フィルムとそれを応用した製品が展示されていました。

六角形の部分がセンサーなどを設置する端子部分、黒い波状の部分が伝導ラインということです。薄く、1.5倍程度に伸びるので、体型に合わせてフィットするセンシングウェアに使うことができます。スポーツ、フィットネス向けのウェアなどにすでに採用されているということですが、フィードバックもたまり、実績も得られたことから、ヘルスケア分野にも提供を開始したということです。

ウェアラブルEXPO
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この伸縮素材を活用したヘルスケアデバイス第一弾が、Owlet Baby Care社による妊婦用胎児モニター「Owlet Band」です。センサーによって、心電図や内側から蹴るなどの胎児の様子をモニターし、鼓動などの音声を録音することもできます。CES 2019で発表され、アメリカなど一部地域では発売が開始されていますが、日本での公開は今回が初めてだそうです。

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■高機能繊維×センシングでウェアラブル

帝人では、高機能繊維とセンシング技術を融合したウェアラブルソリューション「MATOUS(マトウス)」の展示がありました。モーションセンシングの「MATOUS MS」とバイタルセンシングの「MATOUS VS」の2製品を用意し、まずはスポーツ分野のコーチングなどから展開。将来的には職能トレーニングや、リハビリなど医療分野での活用も視野に入れています。

ウェアラブルEXPO

■組紐を応用「見せる」センサー

さらに、帝人ブースでは、関西大学と共同開発した「圧電刺繍(e-stitch)」も展示されていました。刺繍や飾り紐などに配線を通すことで、見えない配線から「見せる配線」を目指す製品です。組紐の技術を応用し、編み込みや結びによって、センシングの感度を調整できます。

導電繊維を「編む」ことで、強度も得られます。ステッチ(縫い目)の形状などでも感度調整が可能で、ステッチや紐であることで、既存の製品に後付けてセンサーを搭載するといったことも容易だということです。

ウェアラブルEXPO
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■印刷できる電導体

ナガセケムテックスの電導体インクは、布やその他、顔料インクが乗る媒体に「印刷」できるのが特徴です。布に電導体を印刷できることのメリットとして、フィルム状の導体を貼り付けるよりも肌触りが良い、伸縮性が純粋に布の性能に依存する、断線の心配がないなどがあります。現時点の課題は印刷の耐久性や導体として確実に動作する濃度(印刷の濃さなど)があるそうです。

ウェアラブルEXPO
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■薄型・高画質なVRレンズ

カラーリンク・ジャパンは薄型・軽量で高画質なVRレンズユニットを展示していました。プラスチックレンズを採用しながら、フルHD画質を実現。偏光技術によって、薄型、広視野角でゆがみも抑えたとしています。レンズユニットが軽量化、薄型になったことで、VRゴーグルそのものを軽量・コンパクトな設計にすることができます。

ウェアラブルEXPO

■編み構造で断線に強い電線

旭化成の伸縮電線「ROBODEN」では、導線そのものを編み構造で作ることで伸縮性を持たせた製品。断線に対する耐性があり、電気信号の伝送性が良いといった特徴があります。

ロボットの関節など、曲げや引っ張りなどのテンションがかかると配線は断線しやすくなりますが、編み込み構造にすることで伸縮性をもたせ、断線しにくくなります。去年のウェアラブルEXPOでも素材展示はありましたが、今年の展示ではワイヤレスヘッドホンのケーブルやUSB充電ケーブルなど身近な使用例を紹介しており、より実用性をアピールした内容になっていました。

ウェアラブルEXPO

まだまだ基礎技術やプロトタイプの多いウェアラブルEXPOですが、実用的な製品やソリューションを紹介するブースも増えてきたように思います。「近い将来ウェアラブル製品のブレイクスルーがあるのでは?」という期待を抱かせる内容でした。



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