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高級PHVのカルマ・オートモーティブが、ピニンファリーナとの提携を発表 

中国の資本、アメリカの技術、イタリアのデザイン

Hirokazu Kusakabe
2019年1月21日, 午後03:30 in transportation
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高級プラグイン・ハイブリッドカーを製造販売する米国のカルマ・オートモーティブと、アルファロ メオやフェラーリなどの歴史的名車を手掛けてきたイタリアの名門デザイン・ハウス、ピニンファリーナが提携を発表しました。共同作業から生まれる最初の製品については、2019年の第2四半期に発表される予定です。

カルマ・オートモーティブという自動車メーカーの名前は聞いたことがなくても、フィスカー・カルマというクルマの名前には聞き覚えがあるかもしれません。フィスカー社は、BMWやアストンマーティンで活躍した自動車デザイナーのヘンリック・フィスカー氏が2007年に設立したプラグイン・ハイブリッド車のベンチャーで、カルマはその唯一の製品でした。美しい4ドア・クーペのボディの下には、直列4気筒ガソリン・エンジンを搭載していますが、これはリチウムイオン・バッテリーの残量が減ると発電機として働くだけで、車輪を駆動するためには一切使われません。走行は永久磁石同期型モーターが後輪を駆動して行います。ハイブリッドカーというよりもレンジエクステンダー(発電用エンジン)付きの電気自動車という方がイメージしやすいでしょう。2011年にカルマの第1号車が俳優のレオナルド・ディカプリオに納車されたと報じられ、フィスカーは大いに注目を浴びました。あのジャスティン・ビーバーも、ボディをクロームメッキ加工したカルマを乗り回している姿が街中で目撃されています。

ところがそれから間もなく、一般に販売が始まったばかりのカルマが炎上するという事件が続いて起こり、さらに度重なるリコールの費用でフィスカーは多額の負担を強いられます。おまけにバッテリーを供給していた会社が倒産し、車両の生産停止を余儀なくされてしまいました。結局、カルマの発売からわずか2年でフィスカー社は経営破綻してしまいます。

このフィスカー社の資産を(不良債権込みで)で買い取ったのが、中国自動車部品大手の万向集団です。万向集団は1億4,920万ドルで買収したフィスカー社の社名をカルマ・オートモーティブに変更。カルマの車名も「レヴェーロ」(写真)と改め、その生産を再開しました。車両自体は基本的にフィスカー時代のカルマと変わらず、2基のモーターが合計で最高出力301kW(409ps)と最大トルク1,330Nmを発生し、0-60mph(約96.6km/h)まで5.4秒で加速します。ちなみに価格は13万ドル(約1,420万円)と、フィスカー時代の10万ドルよりさらに高価になっています。

Gallery: 2017 Karma Revero | 35 Photos

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社名と車名を変えたのはいいけれど、販売するクルマのデザインは、ほぼヘンリック・フィスカー氏が描いた時のまま。新しいモデルを開発するにしても、かつてBMW Z8やアストンマーティン DB9で才能が評価されたフィスカー氏のデザインを絶対に超えなければならないと、親会社の万向集団やカルマのCEOに就任した周亮(ランス・チョウ)氏が思っていることは想像に難くありません。そこで協力を求めたのが、イタリアの名門スポーツカー・メーカー、フェラーリと長年パートナーシップを組んで多数の美しい名車を生み出してきたピニンファリーナだったというわけです。

カルマの周CEOは「思いを共にでき、機転の利くピニンファリーナのようなパートナーとのコラボレーションは、我々のビジネスと製品計画をさらに推し進めることになります」と述べ、「同社のデザインに関する豊かな経験が、我が社の製品開発、差別化、パーソナライズやカスタマイゼーションを加速させ、カルマを本当に特別な企業にしてくれるでしょう」と語っています。

ピニンファリーナのシルヴィオ・ピエトロ・アンゴリCEOは「高級でカスタマイズされた自動車のデザインとクリエーションに関する我々の専門技術を通じて、カルマ社をサポートできることを嬉しく思います」と述べています。

両者の発言から、将来的な製品のデザインだけでなく、顧客の注文に合わせた特別仕立てのクルマ作りも視野に入れていることが分かります。

Karma Pininfarina

カルマのプレスリリースでは、両社の提携について「美の世界には偉大なコラボレーションの歴史があります。例えば、音楽における(デヴィッド・)ボウイと(フレディ・)マーキュリーの共演、絵画における(パブロ・)ピカソと(ジョルジュ・)ブラックの共作」という書き出しで発表しています。自動車デザイン界におけるピニンファリーナがボウイやピカソなら、カルマはフレディやブラックということでしょうか。

そんな華々しいコラボレーションであると人々が捉えるかどうかはともかく、中国企業がお金を出し、アメリカの技術に、イタリア生まれのデザインを組み合わせて、新しい電気自動車が作られると考えれば期待できそうな気もします(国が1つずつズレたら心配になるかもしれませんが)。なお、最近ではV12エンジンより電動パワーユニットに執心のピニンファリーナは、自社で設立したアウトモビリ・ピニンファリーナというブランドから、近々1,900馬力の電動ハイパーカーを発表するだけでなく、万向集団のライバルとも言える香港の電気自動車サプライヤー、正道集団(ハイブリッド・キネティック・グループ)のためにセダンやSUVをデザインしています。





CAREERS TechCrunch Japan
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