Sponsored Contents

autonomousの最新記事

Image credit:
Save

近未来の乗り物たちを「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」で見つけた

小型電気自動車、荷物ドローン、キャベツ運びロボなどなど

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年1月25日, 午後03:30 in Autonomous
37シェア
15
22,"likes":7
0

連載

注目記事

1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待
12

1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待

View

横須賀リサーチパーク(YRP)にて「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019」が26日まで開催中。自動運転車やパーソナルモビリティなど、"近未来の乗り物"やそれを実現する技術が多数集結しています。

なお、24日には自動運転車の試乗レポートも掲載しています。あわせてご覧ください。

■「コンセプト」だけど導入が進む日産の小型電気自動車

日産の「ニューモビリティコンセプト」は、1~2人乗りの電気自動車です。都市内でのスムーズな移動を目的化として開発されました。「コンセプト」と命名されていますが、すでに全国で導入が進んでおり、観光用レンタカーや事業用車として活用されています。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

実はこの製品、日産がアライアンスを組む仏ルノーが開発したもので、ヨーロッパではルノー「Twizy」として販売されています。日本では法規制が厳しく、そのままでは公道を走行できないため、「コンセプト」となっているのです。

一方、日本でも超小型モビリティの公道走行を条件付きで認可する制度が開始されています。その制度は、自動車一台ごとに自治体単位で申請を行い、その自治体の中では公道の走行が認可されるという内容。認可されたエリア内では、普通自動車免許さえあればだれでも運転できるようになります。たとえば観光地などで複数の自治体をまたぐ場合は、それぞれの自治体向けの申請を行う必要があるなど、手続きの煩雑さはあるため、本格的な普及はこれから。一般販売の実現には、法制度の対応も必要になりそうです。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

■実用化間近の宅配ドローン

東京航空計器は「GNAS SKY」ブランドの産業用の宅配ドローン(UAV)を展示していました。山間地での荷物の配送など、地上からのアクセスが困難な場所へ空から物資を輸送する手段として販売されます。約5kgほどの荷物を格納し、30分間程度の飛行が可能としています。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

2019年春にも発売される予定で、価格は非公表ながら「高級車が1台買える程度」(展示担当者)とのこと。日本で設計、開発されており、軽量化のためにカーボンファイバーを多用していることなどからドローンとしては高価な部類に入る製品となっています。とはいえ、ヘリコプターより安価で、(オペレーターは必要ですが)搭乗者も不要なため、用途を選べば有用な選択肢となりそうです。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

■キャベツ畑で追いかける農作業支援ロボ

宇都宮大学発のベンチャー企業アイ・イートは、「汎用農作業支援ロボット」を開発しています。農作業支援用のロボットで、ベースの上にかごなどを載せて荷物を運搬したり、ブレードを取り付けてブルドーザーのように整地したりと多機能に使えます。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

コントローラーでの操作のほか、農作業者に追尾して動くモードも開発し、実証実験ではキャベツ畑にて収穫したキャベツを運ぶために活用されました。タイヤやクローラーなどの駆動方式を選ぶことができ、駆動部は防水処理も施されていることから、畑や田んぼなど場所を選ばず活用できます。

コントロール部にはラズベリーパイを活用し、操作用にはパソコン用のUSBコントローラーを利用するなど、できる限り市販のパーツを活用し、製造コストを抑えた点も特徴。それでも現在は受注ごとにオーダーメイドで製造しているため、一台300万円ほどと、農家で使うにはやや高額な商品となっており、研究機関向けに販売実績を重ねています。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

宇都宮大学では現在、イチゴの収穫マシンの開発に取り組んでいるとのこと。このロボットの駆動部を小型化した上で、画像認識技術を組み合わせて、完熟のイチゴだけを正確に刈り取るマシンの開発を目指しているそうです。

■車いすがすいすい回遊、その秘密はカメラに

パナソニックと国際電気通基礎技術研究所(ATR)は、車いすの人や小型ロボットが人混みの中を移動しやすくする技術をが展示していました。

混雑した空港やショッピングモールでは、車いすでの移動が困難になりがち。ARTはこうした困難を解消するため、モール内に設置したセンサーを使って、人の流れを把握。車いすの人を誘導できるような技術を開発しています。あわせて屋内でも途切れにくい無線通信技術も組み合わせることで、将来的には小型の自立型ロボットの誘導にも応用できるとしています。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

さらに、パナソニックは人の動きを「監視カメラ」から予測する技術を開発しています。顔認識技術を使って人の性別・年代を推定し、さらに隣にいる人が家族なのか友人なのかといった関係性も推定。その情報から、数秒後にどちらの方向へ移動するかを高い精度で予測します。現在はパナソニックの企業博物館で実証実験を行われていますが、今後ショッピングモールなどへの導入も検討しているとのことです。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

■360度映像を映し出すドローン

「これもモビリティ?」と驚いたのが、NTTドコモが出展している「浮遊球体ドローンディスプレイ」です。ドローンの周囲に映像を映し出し、"光の球"として飛ばせるというもの。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

このドローンディスプレイ、もともとは設計者のNTTドコモ 山田渉氏が学生時代から制作しており、NTTドコモ入社後に会社のプロジェクトとなったそう。

2017年のニコニコ超会議で初披露され、現在では320×760ドットの映像を表示できる「高解像度版」にバージョンアップしています。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

映像を流しながら飛ばすため、「残像」を利用しているのがポイント。ちょうどアニメーションの元祖「回転のぞき絵」のように、LEDライトを素早く回転させることで、人間の目の錯覚によって映像が見えるようになっています。

5kgほどの重さで、3分前後の飛行が可能。ライブ会場での演出として利用実績があるほか、災害時に非常用の案内版としての活用ができないか模索しているとのことです。

【お詫びと訂正:2019/01/28 16:20】
「ドローンディスプレイ」に関して、解像度と飛行時間に誤りがありました。正しくは以下の通りです。お詫びして訂正いたします。
・解像度:(誤)360×760ドット (正)320×760ドット
・飛行時間:(誤)30分前後 (正)3分前後

■ITとものづくりで高齢化社会に対応

「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャンレンジ2019」の開催に際し、キックオフセレモニーが開催されました。神奈川県でも南島にある横須賀市は半島という土地柄、坂道が多い地形となっています。そして、近年では高齢化が進んでいることから、人口減少に悩まされています。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019
その一方、横須賀市は古くは日本有数の造船産業に栄え、自動車では日産の一大製造拠点が置かれるなど、製造業が盛んな土地でもあります。そしてイベントの会場となっているヨコスカリサーチパーク(YRP)は、NTTドコモやNTT、KDDI、富士通、デンソーといった多くの情報通信企業が研究拠点を置くICT研究の集積地にもなっています。

キックオフセレモニーでは、ものづくりとICTの集積地という横須賀の特性を生かし、少子高齢社会の課題に挑む「横須賀スマートモビリティ宣言」が発表されました。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

■横須賀市×ドコモ×京急がタッグ

イベントの開催にあわせ、横須賀市はNTTドコモ、京急電鉄と連携協定を締結。横須賀に縁がある2社が協力して、通信・輸送の分野から高齢化社会へ対応する新しい取り組みを実施していくとのことです。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019

当初の取り組みとして、NTTドコモの「AI運行バス」技術を活用したコミュニティバスを京急が運行します。AI運行バスは従来のバスとはことなり、需要に応じてルートやバスの本数を増減する仕組みと取り入れた輸送システムで、利用が少ない地域でも低コストに運行できる点が特徴です。

また、YRPの最寄りになる京急バスの「ヨコスカリサーチパーク」バス停は、「スマートバス停」としてリニューアル。バスの位置情報をデジタルサイネージで表示する仕組みがとりいれられました。このバス停は今後、5GやIoT向けの通信技術を活用し、公共交通システムをより便利にする新しいアイデアを実験する場となります。

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019
ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

37シェア
15
22,"likes":7
0

Sponsored Contents