Sponsored Contents

cameraの最新記事

Image credit:
Save

オリンパスがマイクロフォーサーズに注力する「覚悟」を感じたOM-D E-M1Xハンズオン

E-M1 MKIIとはフラッグシップ機としての役割を双頭で担う

Hirotaka Totsu
2019年1月26日, 午後02:00 in camera
72シェア
15
57
0

連載

注目記事

折りたたみスマホ Galaxy Fold レビュー。ガチ勢専用の高コスト可変機
12

折りたたみスマホ Galaxy Fold レビュー。ガチ勢専用の高コスト可変機

Ittousai, 10月11日
View
iPhone 11 / Pro / Maxレビュー。「11以降」と旧型を分ける超広角カメラ標準化とAR・機械学習の関係

iPhone 11 / Pro / Maxレビュー。「11以降」と旧型を分ける超広角カメラ標準化とAR・機械学習の関係

Ittousai, 9月20日
View


OLYMPUSは、2月24日にマイクロフォーサーズ規格のデジタル一眼カメラの新機種「OM-D E-M1X」を発表しました。発売日は2月22日で、想定売価は34万円前後としています。事前のティザー動画で予告されていた通り、バッテリーグリップ一体型で、マイクロフォーサーズユーザーが心待ちにしていた機能が満載、同社カメラでは初めてUSB−Cによる最大100WのUSB-PD規格に対応するなど、様々な要望に応えた、まさにハイエンドフラッグシップ機に恥じない仕上がりとなっています。

Gallery: OLYMPUS OM-D E-M1X | 111 Photos

111
OM-D E-M1X

冒頭、オリンパス株式会社の代表取締役社長 執行役員 笹宏 行氏が登壇、フルサイズミラーレス機参入が相次ぎ市場が活性化してる状況から、レンズ交換式カメラのミラーレス化が加速するだろうと市場を予測。オリンパスとしては「これからもマイクロフォーサーズシステムに注力していく」と、力強く宣言を行いました。

OM-D E-M1X

軽量で、機動力があり、オリンパスならではのレンズ解像力の高さ、そして強力な手振れ補正機能がそろったオリンパスのマイクロフォーサーズカメラが「高い写真表現を実現している」とアピール。その最上位に位置付けられるフラッグシップ機として、「OM-D E-M1X」を発表しました。

OM-D E-M1X

続いて、同社の映像開発本部 映像商品企画部 部長の城田 英二氏より製品説明がありました。E-M1Xの位置付けとしては、OM-D E-M1MKIIの上位機種もしくは同機を置き換えるものではなく、プロフェッショナルモデルとして並び立つものであるとしています。E-M1 MKIIは、その機動性を活かして取材などの携帯性、スナップなどの手軽さを、E-M1Xはその堅牢性やホールド性、操作性などから、野生動物の撮影や望遠レンズを装着して撮影するレースや航空機写真などのエクストリームな撮影など、幅広いプロのニーズに応えたものになります。

OM-D E-M1X

E-M1 MKIIでは1基だった画像処理エンジン「TruePic VIII」を2基内蔵し、処理能力を高速化しています。それによって実現できた機能の一つが「インテリジェント被写体認識AF」で、モータースポーツ、飛行機、鉄道の撮影分野において機能します。今後もファームウェアアップデートによって、適用する分野は増えるとしています。被写体を検出し、ベストポイントでピントを合わせることが出来るのは、やり直しがきかないレースや航空祭の現場では、かなり重宝する機能だと思いました。ディープラーニングに使用した写真は、プロ会員などその分野のエキスパートが撮影した写真を基にしているということで、有名写真家のフォーカステクを利用できるかも?と思うと、期待は高まります。

OM-D E-M1X

さらに、測距点は像面位相差AFにて121点、AF/AE追従で約18コマ/秒の連写が可能なほか、プロキャプチャーモードも搭載。IPX1よりも厳しい防滴試験をクリアし、マイナス10℃まで耐える耐低温性能をもちます。

GPSや温度計、気圧センサーなどは、同社のコンパクトデジカメtough TG−5にも搭載されていますが、デジタル一眼に内包されたことには驚きです。他社製品の場合、GPSは内蔵されていても各種センサーはない場合もあり、スマホと連動することでスマホ内データを参照する機種はあっても、センサー内蔵のハイエンド機種では珍しいと思いました。このことは、アウトドアでの撮影では余計なパーツを装着しなくとも必要なデータが写真とあわせて記録できるということで重要な意味を持つと思います。

OM-D E-M1X

バッテリーは、OM-D E-M1 MKIIと同じ「BLH−1」を2つ挿入できるカートリッジタイプを採用。1つだけ装着しての撮影も可能です。冒頭で述べたようにUSB PD(パワーデリバリー)規格に対応し、USB-Cケーブルによる給電も可能です。充電も行え、ボディ内のBLH−1、2個を最速約2時間で充電できるとしています。

OM-D E-M1X

また、最高80Mピクセルの超高解像度画像を撮影できるハイレゾショットも進化しました。今までは三脚に据えて、少しでも動いたらダメなモードでしたが、E-M1Xでは手持ちでもハイレゾショットが行えます。(手持ち時は、50M相当)三脚が使えない場所での撮影や、荷物を減らしたい山岳撮影などで威力を発揮します。それを支える技術として、ボディ単体で最高約7段、対応レンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO)との組み合わせでは最高約7.5段分の5軸シンクロ手振れ補正を実現します。

OM-D E-M1X

それによって、 手持ちでシャッタースピード4秒でも手ぶれしないで撮影できるようになりました。
処理エンジンを2つ搭載し、堅牢性が増した一方で、そのボディ、重量は大きく、重くなりました。発表会終了後のハンズオンで触ってみたところ、ボディは一眼レフのフラッグシップ機にせまる大きさで、重さもボディ単体で997gとずっしり感じました。OM-D E-M1 MKIIにバッテリーグリップを装着した状態と比較して、サイズ感はほぼ同じ、重量は100g近く増していますが、強化された手ぶれ補正やGPSや温度計、気圧センサーなどの機能を考慮すると妥当な範囲ともいえます。

OM-D E-M1X

とはいえ、小型軽量のミラーレス機に高画質で明るいレンズ、超望遠レンズを装着した時のバランスの悪さは、フルサイズ機でも指摘されていました。同日開発が発表された150−400mm F4.5 TC1.25x IS PROや2倍のテレコンバーターなどの使用に際しては、E-M1Xくらいのボディでないとレンズ性能を活かせないのもまた事実と言えます。

OM-D E-M1X

ダストリダクション性能も向上していますが「OM-D E-M1 MKIIでもほとんどダストが乗らないので違いがわからない人も多いかもしれませんね」と説明員の方にも言われました。センサーを保護するガラス(SSWF)のコーティングを変えて、今以上にダストが付着しにくくなっており、「例えばF22まで絞ってようやく見えていたようなダストが、E-M1Xでは除去できるようになったのです」とのこと。

OM-D E-M1X

筆者の使用するOM-D E-M1 MKIIとの比較。軍艦部の厚みやグリップ部など全体的に大きくなっているのがわかります。ボタンも増えたことで操作性は向上。慣れの問題もありますが、縦位置にした際でも違和感のないボタン配列になっています。

OM-D E-M1X

オリンパスは、ファームウェアのアップデートで機能を向上させることでハードウェアの陳腐化を遅くしたいという戦略は継続するとしています。E-M1 MKIIのファームもVer2.3ですが、E-M5 Mark IIのファームウェアも2019年1月に4.1をリリースしています。前機種のE-M1も同時期に4.5をリリースしていますので、少なくともあと2回は大きな変身を残していると言えるかもしれません。

OM-D E-M1X

そうなると少し残念なのがイメージセンサーのアップグレードです。E-M1XのセンサーはE-M1MKIIと同じもので、エンジンの性能やファームウェアによって、高感度撮影時のノイズ減少などを実現しているといいますが、画素数や撮影解像度はしばらく頭打ちになりそうです。

市場価格が34万前後とマイクロフォーサーズ機としては大型、高価格帯で、他のフルサイズミラーレス、APS-Cミラーレス機との検討比較も視野に入ってしまいますが、他社の一桁型番フラッグシップ機が50万円オーバーの売り出し価格ということも考慮すると、フラッグシップ機としてはリーズナブルと言えるかもしれません。

OM-D E-M1X

また、フルサイズで同等性能を求めた場合と比較して軽量なシステムや、手持ちで撮影できる機動性の良さ、他社にはない堅牢性やセンサー内蔵など野外撮影時に最適化された機能強化など、マイクロフォーサーズの特性を活かし、OLYMPUSらしさを追求した事で、フルサイズミラーレス競争から一歩引いた、唯一無二の存在になったとも言えます。

フルサイズミラーレス戦国時代の現在では、むしろ使用目的が明確な人にとって、迷わず手にすることができる製品と言えるでしょう。他社のシステムを持っていた人にとっても、望遠レンズで、機動性の高い撮影をしたいというシーン、機材量も限られるエクストリーム環境に投入するコンパクトなシステムという面で、普段使いの機材と競合しないサブ機としての選択肢ができました。




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

72シェア
15
57
0

Sponsored Contents