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三菱自動車が電動クロスオーバーSUVのコンセプトカーをチラ見せ アウトランダーPHEVの後継か?

全貌公開は3月5日開幕のジュネーブ国際モーターショーにて

Hirokazu Kusakabe
2019年1月30日, 午後05:50 in Transportation
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三菱自動車は、3月のジュネーブ国際モーターショーで「エンゲルベルク・ツアラー(ENGELBERG TOURER)」と名付けられたコンセプトカーを世界初披露すると発表。これに先立ち、ティーザー(チラ見せ)画像が公開されました。

車名の「エンゲルベルク」とは、スイス中央部にある山間部の村で、年間を通じてスノー・スポーツが楽しめるリゾート地とて知られています。三菱では「整備されたゲレンデだけでなく、いわゆるフリーライディングと呼ばれる、自然で人の手が入っていない地形で滑走するスキーのスタイルを楽しむことができる場所の一つ」と紹介しており、おそらくこのクルマのオフロード走破性能を象徴した名前であると思われます。少なくとも雪道で簡単に立ち往生してしまうことはないでしょう。ちなみにエンゲルベルクはドイツ語で「天使の山」という意味だそうです。

三菱はこのクルマを「独自かつ先進の電動化技術によってSUVとしての魅力をいっそう高めた新世代のクロスオーバーSUVです」と述べていますが、英語サイトには「more SUV, more EV, more technology and more style.」と、さらに自信に溢れた表現がなされています。

「more SUV」というのは一般的なSUVよりも、オンロードにおける乗用車的な快適性を備えているという意味でしょう。「 more EV」とあるのは単なるEVではなく、エンジンも併せ持つプラグイン・ハイブリッドではないかと想像されます。「more technology」とはそのパワートレインのみならず、安全機能も含めて三菱の最新技術が注がれているはず。

「more style」を判断するのは実車が公開されてからということになりますが、暗闇にたたずむその姿は、三菱の「力強いパフォーマンスとプロテクションの安心感」を表現した「ダイナミックシールド」と呼ばれるフェイス・デザインが、ブルーの照明で強調されています。ドア・ミラーの代わりにカメラが搭載されているのは最近の流行です。ルーフの上にはライトが装着されていますが、一般的なオフロード用と比べると控えめ。このことからも、無骨で本格的なオフロード車ではなく、都会でも違和感のないクロスオーバー車を狙ったことが分かります。少なくとも次期型「パジェロ」でないことは確かでしょう。

それでは何なのかというと、このクルマの説明から推測すると、プラグイン・ハイブリッド搭載クロスオーバーすなわち「アウトランダーPHEV」の後継モデル(あるいは上位モデル)となる可能性が考えられます。

思えば現行型アウトランダーが最初に発表されたのも、2012年のジュネーブ・モーターショーでした。その年の10月にガソリン・エンジン搭載車が日本で販売開始となり、数ヶ月遅れてガソリン・エンジンに2基のモーターを組み合わせた世界初の4WDプラグイン・ハイブリッドSUVを謳うアウトランダーPHEVが発売されました。

それからすでに6年が経過していることを思えば、そろそろ次期型が登場しても不思議ではありません。ただし、今年3月に最初のコンセプトが公開された後、市販モデルの発表、そして発売に至るまでにはおそらく1〜2年かかるでしょう。

また、2005年から親しんできたアウトランダーの名前が、エンゲルベルクという馴染みやすいとは言いがたい車名になるのか、それとも全く新しいモデルとして登場するのかについても、現時点では不明です。

なお、現行のアウトランダーPHEVはフロントの2.4リッター直列4気筒エンジンに加え、前後に1基ずつのモーターを搭載していますが、近年三菱が発表してきたコンセプトカーのプラグイン・ハイブリッド・システムは、フロントに1基、リアに2基のモーターを搭載する「3モーター方式」に進化しています。

左右の後輪を別々に制御することで運動性能を向上させる仕組みです。エンゲルベルクの市販モデルもこのシステムを採用すると思われます。さらにリチウムイオン・バッテリーの容量も増大し、電気のみによる走行距離も現在の65.0kmより長くなる見込みです。となると、エンゲルベルク・ツアラーPHEV(仮)の価格はアウトランダーPHEVの393万9,840円~509万40円より高くなるかもしれません。

トヨタの「プリウス」に代表される一般的なハイブリッド車よりも、大容量のバッテリーを積んで電気のみによる走行可能な距離を伸ばし、さらに外部から充電できるシステムを備えるのがプラグイン・ハイブリッドと呼ばれるクルマです。

日本車で現在販売されているプラグイン・ハイブリッド車は、三菱アウトランダーPHEVの他にはトヨタの「プリウスPHV」くらいですが、欧州車ではメルセデスやBMW、アウディ、ボルボ、フォルクスワーゲンなどが様々な種類のプラグイン・ハイブリッド車をラインアップしています。それらの中にはエンジンとトランスミッションの間にモーターを挟んだ(だけの)タイプも多く、三菱の前後輪だけでなく左右の後輪も個別にモーターで駆動する3モーター方式は、非常に先進的な、凝ったシステムと言えるでしょう。

ジュネーブ・モーターショーは3月5日にプレスデイが開幕。この日に三菱のエンゲルベルク・ツアラーも公開されるはずです。一般公開は3月7日から17日まで。スイス・ジュネーブ国際空港近くの「Palexpo」展示貿易センターで開催されます。



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