Sponsored Contents

transportationの最新記事

Image credit:
Save

ケーニグセグ、「CO2ニュートラル」な内燃エンジン搭載のスーパーカーを構想中

価格はケーニグセグとしては安い1億3,000万円程度に

Hirokazu Kusakabe
2019年2月5日, 午前11:20 in transportation
78シェア
0
62
0
16

連載

注目記事

ダンボールだからと期待せずにNintendo SwitchのVRで遊んだ結果……(小彩楓)

ダンボールだからと期待せずにNintendo SwitchのVRで遊んだ結果……(小彩楓)

小彩 楓, 4月6日
View

スウェーデンのスーパーカー・メーカー、ケーニグセグの創立者でありCEOであるクリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏が、「CO2ニュートラルの内燃エンジンを搭載するスーパーカー」の構想を語りました。

ケーニグセグ氏が英国BBCの『トップギア』によるインタビューで語った話によると、それはケーニグセグの(というか同社が傘下に収めた会社が開発した)フリーバルブと呼ばれる技術を採用する内燃エンジンに、電気モーターを組み合わせたハイブリッド・パワートレインで可能になるとのこと。

ケーニグセグと同じスウェーデンに本拠を置くFreeValve社が開発したフリーバルブとは、名前が表すとおりエンジンの各バルブを独立して制御することができる技術。一般的なエンジンであればクランクシャフトの動きに連動して吸気バルブおよび排気バルブを開閉させるカムシャフトがなく、バルブを圧搾空気と油圧で制御するため、各バルブのタイミングやリフト量を自由に変えられるという特長があります。

ケーニグセグ氏の考えでは、このフリーバルブを搭載した内燃エンジンに、"ピュア・アルコール"を燃料として使用します。サトウキビやトウモロコシなどから生成したエタノールなら、その原料となる農作物がCO2を吸収するため、燃焼させても結果的に地球上のCO2の量は増えない。ということでケーニグセグ氏は「CO2ニュートラル」を謳っているのだと思われます。

しかし、アルコール燃料は低温では気化しないため、冷間時にエンジンの始動性が悪いという問題があります。これを解決するのが、排気側のバルブ(つまり燃焼室内の高温ガス)を自在に制御できるフリーバルブというわけです。ケーニグセグ氏によれば、フリーバルブを使えば化石燃料を混合しないピュア・アルコール燃料で、摂氏-30度という低温の環境でもエンジンを始動させることができるといいます。

そしてもう1つ、アルコール燃料は発熱量が低いため、エンジンが発揮できる性能もガソリンより低くなるおそれが考えられます。それを補うのが、電気モーターによるアシストということでしょう。

なぜ、完全電気自動車にしないのかという質問に対し、ケーニグセグ氏は「今後、フォルクスワーゲンやBMWなどがますます多くの電気自動車を生産するようになれば、バッテリーセルの製造が間に合わなくなることは容易に想像できる」と答え、「小さなバッテリー・パックにCO2ニュートラルな内燃エンジンを組み合わせれば、非常に魅力的で、刺激的で、軽量なスポーツカーのソリューションになる」と語っています。

さらにケーニグセグ氏はこのソリューションを、同社がこれまで製造販売してきた数億円クラスのハイパーカーより低価格(といっても100万ユーロ:約1億3,000万円)な新型スーパーカーに搭載しようと考えているようです。現在、ケーニグセグの年間生産台数はわずか20台ほどですが、近い将来には数百台の規模に拡大することが計画されています。

Gallery: Koenigsegg Regera KNC | 10 Photos

10

そんなケーニグセグ氏の野望の後ろ盾となっているのが、先日発表された中国資本の電気自動車メーカー、ニュー・エレクトリック・ヴィークル・スウェーデン(NEVS)との提携です。NEVSは1億5,000万ユーロ(約189億円)を投資して、ケーニグセグの株20%を買収しました。

NEVSは経営破綻したスウェーデンの自動車メーカー、サーブの資産を買い取って設立された会社で、かつてサーブが製造販売していた(日本にも輸入されていました)「9-3」というクルマをベースにした電気自動車を、中国天津市で生産しています。また、NEVSの経営権を握る中国の大手不動産開発業者、恒大集団は中国内に大規模な自動車販売ディーラー網も展開しています。ケーニグセグは資金を調達すると同時に、電気自動車に関する技術や設備、そして中国の販売網まで利用できるようになったということです。

そんな背景に加え、自動車業界出身でもないのにクルマが好きだった子供時代の夢を実現するために単身でスーパーカー・メーカーを立ち上げ、量産車世界最速記録を塗り替えた「アゲーラRS」や、ギアボックスの無い革新的な「ダイレクトドライブ」システムを搭載する「レゲーラ」を世に送り出してきたケーニグセグ氏の偉業を考えれば、CO2ニュートラルのスーパーカーという話も現実味を帯びて聞こえるはずです。CO2の排出は減らさなければならないがスーパーカーにはエンジンのシリンダー内で起きる爆発が絶対に必要だと思っている裕福なエンスージアストの皆さんは、今からアルコール燃料が補給できるスタンドを探しておいた方がよいでしょう。





CAREERS TechCrunch Japan
連載:話題の企業タイミーのデータアナリティクスマネージャーに聞くスタートアップへの転職


広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。
78シェア
0
62
0
16

Sponsored Contents