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100億円キャンペーン再び、スマホ決済「PayPay」の懸念点:週刊モバイル通信 石野純也

じわじわとPayPayの利用率を高める効果

石野純也 (Junya Ishino)
2019年2月6日, 午後12:45 in Payment
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小彩 楓, 4月6日
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すでに大きな話題になっている感がありますが、PayPayが2月12日から、100億円を投じたキャンペーンの第2弾を開始します。

昨年のキャンペーン第1弾はすさまじい反響があった半面、クレジットカードの不正利用やシステム障害など、さまざまな問題も発生。PayPay側ではこの対策を講じ、クレジットカードの登録に3Dセキュアを導入するなどして、セキュリティを強化してきました。

こうした対応が終わり、晴れて第2弾のキャンペーンが実施される運びとなっています。

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▲2月12日から、100億円キャンペーンの第2弾がスタートする

昨年のキャンペーンは、開始直後にハワイに出張していたこともあって、筆者はほぼ利用できませんでした。ビッグウェーブに乗れなかった残念感があり、悔しい思いをしたことは今でも覚えています。

特に買いたいものがあったわけではありませんが......。その後、ちょうどメインで使っていたデジカメのレンズが壊れてしまったこともあって、キャンペーンの発表会の案内が届いたときには、「今度こそ」とリベンジするつもりでした。

1回あたりの還元額が1000円に制限

ところが、今回はキャンペーンの趣旨も変わっていました。100億円を投じるところや、20%還元、抽選で一部の支払いが全額還元になるといった大枠は同じですが、還元額に上限が設けられていたのです。PayPayの中山一郎社長によると、その理由は「日常的な利用を促進したいため」。家電量販店などで高額な商品を一気に買われたことで、100億円がわずか10日で尽きてしまった前回とは、性質が違うというわけです。

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▲20%還元など大枠の数字は前回と同じだが......

具体的には、1回あたりの還元額が1000円に制限されました。つまり、5000円が還元の上限ということです。キャンペーン第1弾は毎月5万円までで1回ごとの制限はありませんでした。毎月合計で25万円まで利用できたため、これは大きな違いといえるでしょう。

5000円以内となると、家電やスマホ、タブレットなどは、軒並み対象から外れてきます。また、全額還元の当選も1000円までになったため、1000円前後の買い物を高頻度でした方が、お得になりそうです。

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▲1回の還元額が1000円と、第1弾に比べると大幅な制限がかかっている

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▲キャンペーンの狙いを語る、PayPayの中山社長

こうした制限がついたことで、第1弾のように、あっという間に100億円が尽きてしまう心配も少なくなりそうです。毎月5万円の上限が変わっていないのがやや気がかりなところではありますが、5000円の買い物を25万円ぶんするのは、なかなか簡単ではありません。前回以上に、コンビニやドラッグストアなどの利用も増えるでしょう。

知名度を上げた前回のキャンペーンとは異なり、じわじわとPayPayの利用率を高める効果がありそうです。

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▲普段使いを促進するのが第2弾のキャンペーンの狙い

三菱UFJとの口座連携にも非対応

ただ、普段使いするには、キャンペーン以外でも利便性を高める必要がありそうです。競合と比べると、立ち上げたばかりのPayPayは、まだ機能も多くありません。

たとえば、PayPayにチャージするための銀行口座ですが、最大手の三菱UFJ銀行がいまだに非対応。傘下のじぶん銀行も対応していません。、筆者は、日常的にこの2行とソニー銀行を使っていますが、すべて非対応で銀行からのチャージができない事態になってしまいました。

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▲三菱UFJ銀行からのチャージには非対応のまま

クレジットカードからのチャージは、唯一Yahoo!JAPANカードが対応しており、筆者も加入特典のTポイント目当てで作っていましたが、日常的な買い物にクレジットカードを使うのは少々気が引けるところ。登録しているソニー銀行のデビットカードを使う手もありますが、第2弾のキャンペーンでは、クレジットカードでの利用は還元額が10%まで下がってしまいます。

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▲第2弾のキャンペーンでは、クレジットカードでの利用の還元率が10%に下がる

使い勝手はLINE Payが有利

また、競合のLINE Payは資金移動業者に登録しており、いったんチャージした残高を現金として、銀行に戻すことができますが、PayPayの残高はあくまでポイント相当で店舗で使うか、他のユーザーに渡すしか選択肢がありません。

これだと、たとえば友人と割り勘したときに、支払いの選択肢として挙がりづらくなります。現金やクレジットカードで建て替えてもらった人がPayPayで割り勘分を受け取っても、実際の支払いに充当しづらいからです。

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▲現金への払い戻しにも非対応なため、割り勘などに使いづらい

ほかにも、他のユーザーに送金する際の手段が電話番号だけだったり、PayPay残高を使いつつ足りない分だけクレジットカードで払うことができなかったりと、その使い勝手にはまだまだ改善の余地があります。こうした点では、先に競合として挙げたLINE Payの方が大きく進んでいます。

LINE Payは、AndroidのみですがGoogle Pay経由でQUICPayに対応していたり、クレジットカード型のプリペイドカードを使えたりと、支払いの手段が多彩な点も魅力。QRコードのみのPayPayの場合、やはりどうしても使える場所が限定されてしまいます。普段使いの決済手段に昇格させるには、まだまださまざまな機能が足りない印象があります。

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▲QUICPayでの支払いにも対応したLINE Pay

こうした不満点を補うために高い還元率を設けていると考えればある意味納得はできますが、お得感だけでごり押ししていると、キャンペーン終了後が心配になってきます。

実際筆者は、最初のキャンペーンが終わったあとは、アプリをほとんど開かず、休眠状態になっていました。キャンペーンと同時に新機能の発表があれば納得できましたが、そうした施策も特にありませんでした。

昨年10月にサービスを開始したばかりで、「たったの3カ月で立ち上げた」(ソフトバンク 代表取締役社長兼CEO 宮内謙氏)というPayPayに多くを求めるのは酷かもしれませんが、普段使いを促進するには、キャンペーンだけでは足りない気がしてなりません。

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▲わずか3カ月で立ち上げたというエピソードを語るソフトバンクの宮内社長





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