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「昆虫はあと100年で全滅」の可能性指摘する論文が発表。集約農業と気候変動が大きく影響

ゴキブリは?

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年2月12日, 午後01:44 in Green
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世界に昆虫は100万種以上いると言われ、種類の数だけでいえば全生物種の半数以上を占めるとされます。しかしこの昆虫が近年、急速に生活の場を追われ、減少している可能性があるという報告がBiological Conservation誌に発表されました。

研究によると、昆虫全体の1/3の種が絶滅危惧種になっており、その4割以上が今後20~30年で姿を消す可能性があるとのこと。

「それは非常に急速に進行しています。今後10年間で全体の1/4の品種がいなくなり、50年で半分が消え、そして100年もたてば、すべて消え去ってしまうでしょう」と論文共著者でシドニー大学の環境生物学者フランシスコ・サンチェス=バイヨ氏は述べ、さらに「昆虫たちの損失を止めなければ、地球全体の生態系そして人類の生存にまで壊滅的な結果をもたらすことになるでしょう」と警鐘を鳴らします。

研究者らは全世界の昆虫の総量は毎年2.5%ずつ減少していると述べ、脊椎動物の倍の速さで姿を消していっていることを発見しました。そしてその絶滅率は哺乳類、鳥類、は虫類に対して8倍以上高いと指摘しています。「われわれが食物を得るための方法を変えない限り、昆虫は20~30年で絶滅の2文字に突き進んでいってしまいます」と彼らは論文に記しました。

また論文ではこれが地球の歴史における6回目の大量絶滅の始まりである可能性を示し、増えすぎた人口と過剰消費の問題を挙げています。また、(特に農薬を大量に使用する)集約農業や地方の都市化など以前から変わらぬ要因に加えて森林地帯や熱帯地方では気候変動が昆虫たちに多大な影響を与えていると、73もの昆虫減少についての報告を精査した著者の一人は述べています。

特にその数が減少しているのはチョウとガの仲間たちで、たとえばイングランドの耕作地におけるこれら昆虫の数は、2000年代最初の10年で58%が消えたと報告されています。ミツバチへの影響も深刻で、米国オクラホマ州では1949年に比べてマルハナバチの数が2013年には半分に減少したと報告されています。そして35万種以上が確認されているカブトムシやクワガタ、テントウムシ、ホタル、カミキリムシなど甲虫類も多くが衰退していると考えられさらにトンボ、カゲロウといった、いずれもわれわれになじみ深い虫たちが、高いペースでその数を減らしている種になっていると論文は伝えます。

子供のころ、小学校にはまだエアコンなどなく、授業中に開放した窓から大きなオニヤンマやアゲハチョウが舞い込んできたりしたのを追いかけた経験がある読者の方々も、もしかしたらいるかもしれません。いまや地方の農村地帯でもチョウやトンボなどをあまり見かけることがなくなり初夏にホタルが舞う場所も激減しました。ハチや蝶は花々の花粉を媒介するために必要であり、ほかの昆虫に補食されて栄養サイクルの一部にもなっています。それらが消え去れば、地球全体の生態系に大きな影響があることは間違いありません。

人は豊かな生活をおくるために農業を効率化し取れ高優先の改善を進めてきたものの、そのひずみに真っ先にさらされている昆虫が姿を消せば、いずれわれわれにも手痛い影響が回ってくるかもしれません。




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