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火星探査ローバー「Opportunity」、15年にわたる活動を終了。巨大砂嵐後、復旧できず

火星の長距離ランナー

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年2月14日, 午後09:00 in Space
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NASAが、火星探査ローバー「オポチュニティ」の運用終了を発表しました。オポチュニティは火星到着からすでに15年間が経過しており、予定期間を大きく延長して火星表面のデータ採取を続けていましたが、2018年6月の巨大砂嵐に見舞われて太陽電池パネルでの発電が困難になり、運用を一時停止していました。

Opportunityの打ち上げは2003年、火星への到着は2004年なので、当時生まれた子供たちはもう中学生に育っています。もともと予定していた運用期間はたったの90 Sol(火星上での90日。1火星日は約24時間39分)でしたが、その後幾度となく運用期間を延長して今日に至っています。

その間、2005年には砂場にハマってなかなか抜け出せずに苦労したり、2006年にはビクトリア・クレーターの内部を探査したり、2014年にはそこに水が存在した証拠となる粘土質を発見したり、2015年には累計走行距離が42.195kmを突破したりと、様々な話題を約2億kmの彼方から送り届けていました。



もちろんその運用のすべてが順調だったわけではなく、近年では経年による故障や劣化が進行してきてはいました。それにとどめを刺したのが、2018年6月に発生した火星全体を包み込むかのような巨大砂嵐。舞い上がった砂は日光を妨げて太陽電池による十分な発電を困難にし、6月10日にはOpportunityからの通信は途絶してしまいました。
さらに何日間も日の光が差し込まなかったことで火星表面の温度が低下してしまい、それが15年落ち探査車のどこかに問題を引き起こした可能性が考えられます。

単純に太陽電池が砂をかぶって発電ができないだけならば、しばらく放置すれば時折発生する"つむじ風"が積もった砂を吹き飛ばし、探査車が再び目覚めるという期待もありました。しかし残念ながら、その望みはかないませんでした。

火星にはまだ、もう1台のローバーCuriosityが活動を続けています。NASAは火星内部の様子を探るInSight着陸機を2018年11月に送り込み、新たな観測を開始しました。さらにMars 2020ローバー、欧州宇宙機関(ESA)のExoMarsローバーが2020年に打ち上げを予定しており、これらが到着すれば、さらにさまざまな発見がわれわれにもたらされるはずです。


※2月14日22時20分:1 Solの時間が誤っていたのを修正しました。



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