Sponsored Contents

Spaceの最新記事

Image credit:
Save

中国、2025年に軌道上で「太陽光発電所」稼働の意向。ロボットと3Dプリンタ活用、地上へ無線電力伝送

SFが現実化する?

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年2月19日, 午後09:00 in Space
1095シェア
431
653
0
11

連載

注目記事

スマホ+リコー「GR III」の併用がもたらす納得感。特別な時以外にも持ち歩きたくなるデジカメの価値(本田雅一)
16

スマホ+リコー「GR III」の併用がもたらす納得感。特別な時以外にも持ち歩きたくなるデジカメの価値(本田雅一)

View
われわれに最も身近なクリーンエネルギー源といえば、近年では屋根の上に乗っかっていることが多い太陽光発電が思い浮かびます。しかし、屋根の上の太陽電池は常に最高の性能を発揮してはくれません。というのも、太陽は常に東から天頂近くへのぼり、西へと傾いていくため、あらかじめ固定される太陽電池にとってスイートスポットに入るのは1日のうちほんの短い時間でしかないから。まして曇りや雨模様ならば、発電量は激減してしまいます。

しかし、宇宙空間であれば常に太陽電池は日なたに置くことができ、角度調整をすれば常に最適な状態で電力を生み出すことが可能です。そして中国は、地上3万6000kmの高さを周回する宇宙発電所を建造する計画を発表し、世界初の宇宙発電事業者になると述べました。

中国国営科学技術日報によれば、科学者らは2021年から2025年にかけ、成層圏に小規模な太陽光発電設備を作り、それを順次増強して2030年までにメガワット級、2050年までにギガワット級の発電設備に成長させるとのこと。もちろん宇宙空間では気象や夜間による発電ロスもありません。

中国科学院の説明では、地球上に設置する太陽光発電設備の6倍の時間稼働でき、常に99%のエネルギーを引き出せると主張します。

宇宙での発電が効率的なのはわかったとして、問題はどうやって地上にその電力を届けるか、というところ。中国はマイクロ波もしくはレーザーといった高エネルギーのビームを地上に向けて発射し、それを受信して各所に供給することを提案しています。

もちろんこの方法には実現にかなりの課題があり、現時点ではSF的技術でしかありません。発電設備がエネルギーを変換して射出するためには、追加で1000トンほどの機材が必要になると考えられ、そんなものを軌道まで打ち上げるのは困難でしかありません。研究者らはその解決策としてロボットと3Dプリント技術を応用し、必用な機器を軌道上で作り出すことを考えています。

また、マイクロ波で地上にエネルギーを届けようとすれば、それが大気にどのように影響するかも考えておく必要があります。日本のJAXAなどは、この分野について長い間研究を続けてきており、2015年には三菱重工が実験を行ってもいます。

中国はいまや月の向こう側に探査機を下ろし、ごく短期間ではあったものの月面初の植物栽培を実施しました。今回の計画におけるタイムスケジュールはいささかタイトすぎるように思えるものの、宇宙超大国を目指す国のお金と勢いは、SF小説のなかの技術を本当に現実化してしまいそうです。





CAREERS TechCrunch Japan
連載:KAKEHASHI取締役CTO海老原氏に聞くスタートアップへの転職


 


広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

1095シェア
431
653
0
11

Sponsored Contents