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楽天が立ち上げるキャリアはどこが凄いのか? MWC19で三木谷社長が語ったこと #MWC19

IT企業ならではの強みとは。

山口健太(Kenta Yamaguchi)
2019年3月4日, 午後06:48 in #mwc19
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楽天は、2月25日~28日にかけてスペイン・バルセロナで開催された「MWC19 Barcelona」に出展。2019年10月より日本で開始する携帯キャリア事業について、既存のキャリアとは違う「クラウドネイティブ」なキャリアになることを世界にアピールしました。

■ハードとソフトの両面に「IT企業」の強み


モバイルの展示会ではアウェー感のある楽天ですが、「FCバルセロナ」のスポンサーとして海外での知名度は上がっており、バルセロナはまさにホームの雰囲気。基調講演で三木谷氏は「FCバルセロナのスポンサーだけど、単なるスポンサーじゃなくて、実際に事業もしているんだ」とジョークを飛ばしていました。

楽天
▲FCバルセロナのスポンサーとして「Rakuten」の知名度は上がっている

国内ではMVNOサービスの「楽天モバイル」がすでに知られていますが、IT企業が携帯キャリア事業に新規参入するのは、実は珍しいケースとのこと。「これまでの携帯キャリアとは完全に異なるクラウドネイティブな携帯会社を作る」との三木谷氏の話に、アップルのティム・クックCEOも「それは興味深い」と返したといいます。

楽天
▲基調講演で楽天が作るキャリアの独自性を語る三木谷社長

では、楽天が作ろうとしているキャリアは既存の携帯電話事業者とどう違うのでしょうか。三木谷氏の説明からは、「ハードウェア」と「ソフトウェア」の両面にその革新性が現れています。

まずハードウェアの特徴は、一般のデータセンターで広く使われているインテル製のCPUを搭載したサーバーを多用している点です。携帯キャリア向けの高価な専用ハードではなく、その機能の大部分をソフトウェア化して動かそうとしています。

楽天によれば、無線アクセスからコアネットワークまで、すべてをソフトウェア化するのは世界初の試みとのこと。しかも他のキャリアのように3Gや4Gの既存設備がない楽天は、最初から5Gを前提にシステムを構築。後発で新規参入する強みを最大限に活かしています。

楽天▲無線アクセスの仮想化に用いているインテルCPU搭載のサーバー

楽天
▲CPUには荷が重い処理があり、アクセラレーターとしてFPGAを使っている

インテルCPUを搭載したPCサーバーは価格が安く、性能向上のペースも早いためコスパは最高です。専用ハードよりは壊れやすいものの、冗長化して切り替えることで対応。クラウド技術により、サーバーを増やせば増やすほど性能が向上するスケールアウトに対応できるとしています。

さらに安価なPCサーバー自体も、「楽天市場」などのデータセンターで使っているモデルと共通化することで、調達や運用のコストを下げています。

楽天▲コア機能が動作するPCサーバーは、すでに楽天が運用しているモデルとのこと

楽天▲Qualcommのチップを使ったミリ波対応の5G基地局を自社開発するなど、5Gに向けた取り組みも注目を浴びた

もうひとつ革新的なのが「ソフトウェア」の部分です。携帯キャリアの機能をソフトウェア化したことで頻繁なアップデートが可能になります。さらに楽天は、IT企業で普及する最新のソフトウェア開発手法を持ち込んでいます。

今日のソフトウェア開発では新機能をタイムリーに投入するため、「テストしやすい」「デプロイしやすい」開発手法に注目が集まっています。これらを自動化しておけばアップデートのハードルは下がり、機能改善やバグ修正のサイクルをどんどん回せるようになるというわけです。

このように楽天はハードウェアとソフトウェアの両面で、IT企業が得意としてきたやり方で携帯電話市場に殴り込みをかけようとしていることが分かります。

MWC19に出展した反響も上々で、世界の大手通信事業者から問い合わせが来ているとのこと。将来的には楽天のやり方を海外に展開していく可能性も示唆しました。ただ、そのためには10月に予定している国内でのサービス開始を成功させることが最優先である、という点は楽天側も強く認識しているようです。

楽天▲MWC19基調講演後の記者会見では、将来的な海外展開の可能性も示唆した

果たして楽天自身が基地局を整備する東名阪エリアでどれくらいのカバレッジを実現できるのか、そして肝心の料金はどれくらい安くなるのかなど疑問は尽きませんが、楽天の挑戦はMWC19で一定の存在感を示したといえるでしょう。






CAREERS TechCrunch Japan
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