Sponsored Contents

transportationの最新記事

Image credit:
Save

フォルクスワーゲン、楽しそうな電動バギーのコンセプトを発表 プラットフォームはサードパーティにも供給

あなたも独自のボディを載せてみませんか?

Hirokazu Kusakabe
2019年3月6日, 午前07:00 in transportation
116シェア
25
50
0
41

連載

注目記事

スマホ+リコー「GR III」の併用がもたらす納得感。特別な時以外にも持ち歩きたくなるデジカメの価値(本田雅一)
16

スマホ+リコー「GR III」の併用がもたらす納得感。特別な時以外にも持ち歩きたくなるデジカメの価値(本田雅一)

View

フォルクスワーゲンが「ID. BUGGY」と名付けられたコンセプトカーを、ジュネーブ・モーターショー開幕前夜のイベントで発表しました。1960年代に米国西海岸を中心に流行したバギーを、同社の電気自動車用プラットフォーム「MEB(モジュラー・エレクトリック・ドライブ・マトリックス)」を使って現代に蘇らせたクルマです。

"バギー(Buggy)"と称したクルマはその語源どおり、そもそもは米国で「バグ(Bug)」という愛称で呼ばれていた当時のフォルクスワーゲン ビートルの外板を剥ぎ取り、開放的なグラスファイバー製のボディを載せ、車高を上げてオフロード用タイヤを装着した改造車でした。

Volkswagen ID.BUGGY
21世紀に復活したこのバギーも、昔と同じく車体後部にパワーユニットを搭載しますが、かつての水平対向4気筒エンジンに替わり、最高出力150kW(204ps)を発生する電気モーターが後輪を駆動します。さらにそのベースとなったMEBは、フロントにもう1基のモーターを簡単に追加できる構造になっているので、4輪駆動にしてオフロード走破性を高めることも可能です。エンジンのクルマで同じようなことをやろうと思ったら、車体の中央にプロペラシャフトを通して前後輪に駆動力を配分しなければならないので、非常に大掛かりな改造になるでしょう。

もう1つ、電動バギーの利点は、ガソリン・エンジンなら3.2リッター6気筒クラスに匹敵する310Nmもの最大トルクを、停止状態からアクセルペダルを踏み込むとほぼ同時に発生できること。これによってID.BUGGYは0-100km/hを7.2秒で加速します。ボディが軽いため、同じMEBを使った5ドア・ハッチバックの「ID」より0.8秒も速いことになります。

Volkswagen ID.BUGGY
車体のデザインは、陽光と風を浴びながら走るバギーの運転感覚をそのまま現代で味わえるようにと、ルーフはもちろんドアもありません。万が一横転した際には、頑丈なフロント・ウインドスクリーン(フロントガラス)のフレームと、シート背後のロールバーが乗員を守ります。この間に防水シートや日除けを張り、多少の雨や強い日差しを遮ることもできますが、フォルクスワーゲンがこのクルマを「サマー・クルーザー」と呼んでいるように、冬に乗るにはそれなりの防寒装備と覚悟が求められます。

Volkswagen ID.BUGGY
ボディはマットなフェーン・グリーン(シダ植物の緑)と、グレイ・テック・ブルーと呼ばれる表面がざらついたペイントで塗り分けられています。これはグリーンのカウルが車体から浮き上がって見える効果を狙ったとか。

前後に装着されたソリッド・アルミ製のアンダーガードが、オフロード走行時にボディやアクスル(車軸)を守ります。アクセントとなっている赤いスチール製の牽引フックは、砂浜で動けなくなった他のクルマを助けるときに(あるいは自分が助けてもらうときに)役立ちます。18インチのホイールには、BFグッドリッチ製のオフロード・タイヤ(前255/55、後285/60)を装着。ヘッドライトは昔の丸型ランプをLEDで模したもの。同じくLEDで点灯するVWマークの下に充電ポートが備わります。

Volkswagen ID.BUGGY
全長4063mm × 全幅1890mm × 全高1463mmというサイズは、フォルクスワーゲンの現行モデルでは「ポロ」と同じくらいの長さと高さで、幅は14cmほど大きくなります。前後のオーバーハングを短く切り詰め、ホイールベースは「ゴルフ」より長い2650mm。2脚のシートの背後には荷物を載せるためのスペースが備わりますが、そこに小さな2人掛けのシートを装備して2+2シーターにコンバートすることも可能です。

Volkswagen ID.BUGGY

Gallery: Volkswagen ID. BUGGY: Geneva 2019 | 10 Photos

10

ミニマリスト的なインテリアは、スイッチ類をステアリング・ホイール周辺に集約し、計器板代わりのディスプレイに全ての情報が表示されます。シートは濡れた水着のまま乗り込めるように、あるいは途中で雨に降られても大丈夫なように、伸縮性のある防水性の素材を使用。ステアリング・ホイールには撥水加工されたナッパレザーが巻かれています。

ステアリング・コラムの右にあるダイヤルを回すと、シフトが「ドライブ」「ニュートラル」「リバース」に切り替わり、スポークに備わるタッチ式ボタンで電話をかける(受ける)ことも可能です。アクセルペダルに音楽プレイヤーなどでよく見る「PLAY(再生)」のマーク、ブレーキペダルには「PAUSE(一時停止)」のマークが描かれているのは、直感的に操作できるドライバー・インターフェイスを象徴しているそうです。

Volkswagen ID.BUGGY
フォルクスワーゲンはこれまで、「ID」(ハッチバック)、「ID. BUZZ」(バン)、「ID. CROZZ」(SUV)、「ID.VIZZION」(セダン)という一連のEVコンセプトを発表してきましたが、それらと違ってこのID. BUGGYが市販化されることはまずないでしょう。しかし、フォルクスワーゲンは今回、このベースとなっているMEBをサードパーティに供給すると発表しました。つまり、フォルクスワーゲン以外のメーカーやカスタム・ショップが、グラスファイバー等で製作した様々なスタイルのボディをMEBに載せて販売することが可能になるということです。このID.BUGGYは、そんなMEBの可能性を示す一例として作られたコンセプトカーなのです。

かつてビートルを改造してデューン・バギーを製作・販売していたメイヤーズ・マンクスのように、大メーカーではビジネスにならないニッチで魅力的なクルマを、MEBを使って作り出す人々が必ず現れるはずです。もちろん、この記事を読んでいる貴方だって、面倒で大変な車体やパワートレインの開発なしに、自分がデザインしたEVを作って販売することができるのです。フォルクスワーゲンのデザイナーに一泡吹かせるようなクルマを創作してみませんか?

Gallery: Volkswagen ID. BUGGY | 30 Photos

30






CAREERS TechCrunch Japan
連載:KAKEHASHI取締役CTO海老原氏に聞くスタートアップへの転職


 


広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

116シェア
25
50
0
41

Sponsored Contents