Sponsored Contents

appleの最新記事

Image credit:
Save

クアルコム特許はアップルのエンジニアが考えついた?両社の訴訟がさらに激化

アップルは重要な証人を失うという痛手

Kiyoshi Tane
2019年3月8日, 午後05:30 in Apple
60シェア
0
60
0
0

連載

注目記事


現在、アップルがiPhoneのモデムでクアルコムの特許を侵害したかどうかを判断する裁判が、米サンディエゴ連邦地裁にて行われています。

その中でアップルは、同社の元エンジニアがクアルコムの取得した特許の1つに貢献しており、発明者として名を連ねるべきだと主張したと報じられています。

この裁判は3件の特許侵害があったとして、クアルコムがアップルに対して訴訟を起こしたもの。具体的には2017年半ばから2018年後半にかけて販売されたiPhone1台につき1.41ドルの損害があったとして、総額数千万ドルもの賠償が求められています。

本件にてアップルが主張しているのは、iPhoneの起動後にインターネットへすばやく接続できる特許の元となる考え方がクアルコム製チップを採用した最初のiPhone(iPhone 4S)がリリースされる以前、アップルに勤務していたArjuna Siva氏が提案したというもの。

当時は両社とも協力関係にあり、アップルのチップに対する要求を聞いてクアルコムがそれを満たすという形で開発が進められたといいます。両社はメールや電話でやり取りしつつプロジェクトは秘密とされ、アップルは「Marverick」、クアルコムは「Eureka」というコード名で呼んでいたとされています。

そうした話し合いの過程で、アップルは元従業員のSiva氏が、後にクアルコムが特許を取ることになる概念を思いついたと主張します。そして裁判の後半で、Siva氏が証言すると述べていました。

これに対してクアルコムのエンジニアリング・ディレクターであり特許に記載された発明者の1人であるStephen Haehnichen氏は、Siva氏は本発明の功績に値しないとして、彼の貢献についても「全く何もしていない」と回答した次第です。

さらにアップル側の弁護士は、クアルコムが本特許を申請したときには功を急ぎすぎて不注意だったと主張し、Haehnichen氏が自分のチームでのミーティングで使ったというスライドを提示しました。そこには「特許を取得しよう」という紙幣の絵の下に「特許の申請は1500ドル、承認されればさらに1500ドル」という、早い者勝ちのような箇条書きがあったとしています。

しかし、その数日後にアップル側の弁護士Juanita Brooks氏は「Siva氏は新しい弁護士に、アップルの質問に答えないように言われた」と述べて、彼が法廷に来ないと発言しています。すなわちアップルは状況をくつがえす一手となり得る、重要な証人を失ったことになるわけです。

そのうえでBrooks氏は召喚状を要請するつもりはないとして、Siva氏が「すでに汚染された証人」(おそらくクアルコムに働きかけられたという意味)だと述べました。

クアルコム側の弁護人はこの発言が個人攻撃だとして否定。さらに両社間の緊張が高まったと伝えられています。

巨大な企業同士が莫大な損害賠償額をめぐって争う訴訟だけに、様々な法廷戦術や法廷外の闘いが想像されるところです。

重要な技術開発について緊密な協力関係にあった複数の会社が、後に関係が悪化するのも珍しくありません。「どちらが特許の原案を考えついたか」をめぐる裁判は表に出ていないだけでほかにも数多くありそうです。




無料イベントの参加者、フリマ出店者 募集中



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

Source: CNET(1), CNET(2)
関連キーワード: apple, iphone, lawsuit, modem, patent, qualcomm
60シェア
0
60
0
0

Sponsored Contents