Sponsored Contents

internetの最新記事

Image credit:
Save

Skype for WebでのSafariとFirefoxサポート打ち切り、マイクロソフトは「顧客価値」に基づき判断

ChromiumベースのWebブラウザしかない世界に?

Kiyoshi Tane
2019年3月12日, 午後07:00 in internet
124シェア
21
103,"likes":28
0

連載

注目記事

1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待
12

1億画素超えカメラ搭載スマホ、シャオミ「Mi Note 10」のグローバル版を試す。日本での発売に期待

View
Skype

マイクロソフトがWebブラウザ上で動作するSkype for Webの新バージョンをリリースし、1対1やグループ通話におけるHD画質のサポート、通話の録音機能、通知パネルの改良などを行ったことは以前にお伝えしたとおりです。

同社は、新バージョンはChromeおよびEdgeに対応し、FirefoxおよびSafariをサポート対象から外したことを認めました。その理由について「顧客価値に基づいて」EdgeおよびChromeを優先したこと、すなわちSafariやFirefoxは暗に「顧客価値」がさほどないと示唆する声明を、米テックメディアVentureBeatに述べています。

マイクロソフトは、Skype for Webが用いる「通話およびリアルタイムメディア」フレームワークは「ブラウザごとに実装方法が異なる」と説明。つまり、ブラウザごとに個別に対応すべき作業のなかで、「顧客価値に基づいてSkypeをMicrosoft EdgeとGoogle ChromeでWeb化することを優先した」との経緯を明かしています。

要するにブラウザごとにビデオコーデック(映像のエンコードとデコードに使うプログラム)が違うから、との事情も理由の1つとされているわけです。が、米テクノロジーブログのArs Technicaはその矛盾を指摘。たとえばH.264やVP8は両方ともEdge、ChromeおよびFirefoxでサポートされているため、最近はそれほど問題にならないはずだと主張しています。

実際、GoogleハングアウトやGoogle Meet(G Suite版のWeb会議)では、Firefoxにてビデオ通話をサポートしています。 それにSafariは長い間、リアルタイム音声およびビデオチャットを実現する技術WebRTCのサポートを拒否していたものの、最近は必要に応じてサポートしており、ブラウザごとの障壁は低くなっているはずです。

そこでマイクロソフトが「顧客価値」に基づいてEdgeやChromeを優先するのは、SafariやFirefoxなどを少数派しか使わないブラウザであり、そう難しくはない調整を施すための時間と労力を費やすほどの「顧客価値」がないと見なすということ。

それは、これらのブラウザに否定的なフィードバックを生み出し、ひいては唯一のブラウザしか存在しない世界に開発者を追いやるだろう--Ars Technicaはそのようにマイクロソフトを批判しています。

マイクロソフトは自社の標準WebブラウザであるEdgeを、Chromiumベースのブラウザに変更することを正式に発表しています。ChromiumはオープンソースのWebブラウザのプロジェクトであり、Chromeもこれをベースとしたもの。すなわち「ChromeおよびEdge対応」とは、ゆくゆくは「ChromiumベースのWebブラウザのみ対応」を意味することになります。

Firefoxを擁するMozillaのクリス・ビアードCEOは、Chromiumベースに移行するマイクロソフトの方針を痛烈に批判するとともに、Googleによるネットインフラ支配に警鐘を鳴らしていました。ビアード氏が危惧した「より多くの選択肢、より多くのセキュリティオプション、より多くの競争」がなくなる可能性の一端が、今回の件で少しだけ現実化したのかもしれません。



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

124シェア
21
103,"likes":28
0

Sponsored Contents