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Compute Card終了・露ハッカーがEU選挙妨害画策・Unrealエンジンで作った超リアル映像 : #egjp 週末版157

Unrealでrealな映像

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年3月24日, 午後04:50 in Weekend
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拾いきれなかったニュースをダイジェスト形式でお伝えします。今回は「Compute Card終了」「ロシアがEU選挙妨害画策」「Unrealエンジンで実写にしか見えない映像」などといった話題をピックアップしました。

マイクロソフト、Windows Defenderの法人向けサービスをMac対応に

Microsoft
マイクロソフトが「Windows Defender Advanced Threat Protection」を「Microsoft Defender Advanced Threat Protection」と改めMac対応版の早期プレビューを開始しました。名称の後半部分を取ってATPと略されるこのサービスはネットワークにぶら下がる端末の動作ログを収集し、予防的保護や何らかのセキュリティ侵害の検出および警告、さらに調査対応用ツールなどを含みます。

mac版はmacOS 10.12 Sierra以降に対応し、Microsoft AutoUpdateで自動更新されます。かつてはウィルス被害が少ないと言われていたMacですが、最近はランサムウェアなどマルウェア被害が増加傾向にあるとされます。そしてもちろん、普段からOSの種類関係なしにセキュリティに気をつけておくべきなのは言うまでもありません。マイクロソフトが企業環境におけるMacへの対応をし始めたことでIT管理者のセキュリティ管理は楽になるはずです。

ただ、残念なことに個人ユーザー向けにMicrosoft Defenderが提供されるという話は今のところは出てきていません。ただ、常識的なMacユーザーであれば何らかのセキュリティ対策は自主的にとっているはず...と信じたいところです。

ロシアのハッカー集団がEUの議会選挙妨害を画策

seksan Mongkhonkhamsao via Getty Images
情報セキュリティ企業FireEyeが、ロシアのハッカー集団APT28(別名Fancy Bear)、およびSandwormが、EU政府のシステムに侵入しようとフィッシングメール攻撃を行っていると述べています。APT28はウクライナにおいてランサムウェアNotPetyaを蔓延させた犯行グループとされ、一方のSandwormは2016年の米民主党全国大会でのハッキング行為に関わったとされています。

EUでは5月に議会選挙が行われる予定であり、その前に「ロシアがより情報に基づいた政治的決定を下すための情報機密情報を得ようと」しており「特定の政党や候補者に害を及ぼす可能性を含む情報の流出に備える必要がある」とFireEyeのサイバースパイ行為分析担当シニアマネージャーベンジャミン・リード氏は述べました。

EU議会選挙はEU全域で最大3億人が投票する一大選挙であり、最終的に欧州全体の平和の将来が決定される重要な選挙になると考えられます。ロシアは2016年の米大統領選挙へサイバー攻撃やSNSプロパガンダを使った干渉を行ったとされ、英国のEU離脱国民投票、2017年の仏大統領選挙への介入も報道されています。これらがすべて本当であれば次に狙うのがEU議会選挙であっても何ら不思議はありません。

この2月には、マイクロソフトもAPT28がEU議会選挙に介入するためシンクタンクや選挙を監視する非営利団体、ドイツ外交問題評議会、アスペン研究所、ジャーマン・マーシャル財団などへの侵入を企てていると報告しており、選挙への介入で欧州組織の弱体化を図ろうとしていると警告を出しています

ノキアのスマホが中国へデータ送信の疑い

Rafael Marchante / Reuters
現在のノキアスマートフォンは、フィンランドの通信機器メーカーノキアのOBらが設立したHMD Globalが、マイクロソフトからラインセンスを取得して使用するブランドの製品となっています。しかし、フィンランドの公共放送局NRKがノキアのスマートフォンNokia 7 Plusが所有者の機密情報を中国のサーバーに送信していると報道したのをきっかけに、フィンランドのデータ保護監視機関が調査を開始しています。

問題の動作は、Nokia 7 Plusが電源を入れておくだけで、中国の通信企業チャイナテレコム所有の"vnet.cn"ドメイン下にあるサーバーへ、SIMカード番号、携帯電話のシリアル番号、現在地情報などを暗号化もせずに送信するとのことです。

NRKは、問題の端末が中国にデータを送信していることをHMD Globalが認め、1月に配布したアップデートでその問題は修正されたと報じました。しかし、HMDは個人を特定できるような情報は一切送信していないと主張しています。フィンランドのデータ保護オンブズマン Reijo Aarnio氏は、少なくともこの問題はノキアがEUのGDPR法(EU一般データ保護規則)に違反している可能性があると述べています。

実写にしか見えない映像...実はUnrealゲームエンジンで制作

ゲーム開発者むけのカンファレンGDC 2019で、ゲームエンジンUnrealを使用したショートフィルムが公開されました。この映像はUnreal 4.21と、3D物理素材ライブラリーQuixelがキャプチャーしたアイスランドの1000か所もの地形素材を使い、ゲーム開発者からVFX、建築ヴィジュアライゼーションアーティストら各方面の人材が協力して製作されました。

Epic Gamesは、「リアルタイムパイプラインの中核となるUnreal 4.21によって、Quixelのアーティストはいつでも作業が可能になり、事前のビジュアライゼーションやポストプロダクションがが必要なくなりました」「製作チームはVRを駆使して映像内の動きを物理的に捉えられる仮想カメラリグを構築し、さらにリアリティある映像を実現、すべてのポストプロセシングやカラーグレーディングはUnreal内で完了できました」と述べています。

インテル、カード型PC「Compute Card」の開発をわずか1年で終了

engadget
インテルが、2018年1月から販売を開始したカードサイズPC、Compute Cardの開発を終了しているとハードウェア情報に詳しいTOM's Hardwareが伝えました。ただし、開発は終了するものの当面は販売を継続し、製品のサポートも継続するとのこと。

Compute Cardは交換可能なコンピューターであり、たとえばこれを差し込むスロットを備えたスマートTVがあるとすれば、使い続けて性能が劣化してきた頃にCompute Cardを新しい物に差し替えるだけで、最新の性能にアップデートできるという、逆転の発想の製品。

Compute Cardのパートナー企業に名を連ねるNexDockは、これを挿入する2in1デバイスNexPadを開発してきました。ところが、インテルがこのカード型デバイスの開発を終了したという決定はNexPadが最大のセールスポイントとして掲げていた将来的なアップデートの可能性を無に帰してしまうこととなりました。インテルはNexPadの発売準備が整うころにその心臓部のサポートを終了してしまうことになりそうです。

なお、NexDockはスマートフォンなどを接続して使うノートPC型機器NexDock 2を現在Kickstarterでキャンペーン中なので、いまからこの手のデバイスを購入しようと思うのであればこちらの方が息は長そうです。




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