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30万円の二つ折りスマホ『Mate X』を威力偵察してきた話。片手開閉にも挑戦

「しわ」はないけど「なみうち」はある感じ

Ittousai, @Ittousai_ej
2019年4月2日, 午後10:30 in Foldable
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デジタルガジェットやモバイルテクノロジーの最先端を自分の手のなかで体感したいなら、今年は外せないのが折りたたみスマホ「フォルダブル」。

高額な初物に特攻するか見送るか、どのメーカーを選ぶか、導入後のロードアウトをどうするか、ごく一部の読者諸兄姉は眠れない夜をお過ごしと思います。

「フォルダブルどうする問題」への参考になればと、特に大画面派が注目するファーウェイの Mate Xをじっくりべったり触ってまいりました。

数字で伝えづらい「画面にシワは寄るのか?」「指で押すとどうなる?」や、折りたたみ機構の感触など、実際に見て・触れてどうだったかをできるだけ客観的に、踏まえてどう思ったかをできるだけ主観的にお伝えします。

結論からいえば「予想外に良かった。すっげえ欲しい」「いま使ってる最新スマホが「開かないやつ」になっちゃったよ!」

Mate X

縦長6.6インチのデカスマホ、開いてミニタブレット


まずは基本おさらいから。発表記事などで概要や技術仕様は頭に叩き込んだというかたは読み飛ばしてください。

Mate Xはファーウェイが発表した折りたたみ画面スマホ、いわゆる「フォルダブル」の初号機。

有機ELディスプレイの基板層やカバー層に柔軟な素材を使い、中間を「ファルコンヒンジ」なる多関節の蝶つがいで結ぶことで、画面を外側にした二つ折りを実現します。

正方形に近い縦横比の8インチ タブレットが半分に折れて、縦長の6.6インチ スマホになるイメージです。

対角のインチ数だけでは「6.6から8インチじゃ大して広くなってない?」と思ってしまいそうですが、実際には二つ折りなので二倍弱の面積になります(1.92倍)。

Mate X

スマホ時は縦長19.5:9の6.6インチ。折りたたんだ状態でも十分に大きいため、iPhone XS Max や iPhone 6/7/8 Plusは大きすぎ!というかたには不向きです。画面はデカければデカイほうがいい派、対角7.2インチのMate 20 Xを検討した層向けの製品となっています。

(同じフォルダブルスマホとしては、サムスンが発表した Galaxy Fold が、折りたたみ時に小さく細く、開けばそこそこの広さを目指した製品です。)

開いた「8インチタブレット」状態で比較対象になりそうな iPad mini は7.9インチ2048 x 1536ピクセル。

対角では8インチと7.9でほとんど同じですが、iPad mini は縦横比4:3、Mate Xは8:71なので、純粋な面積ではMate Xのほうがやや広くなります。(絶対面積が広くても、縦横比とコンテンツによりありがたみが変わるのはまた別の話)

画素の細かさはiPad mini がアップルのタブレット基準からもやや細かい326ppiであるのに対して、Mate Xはスマホ基準の約414ppi。なので、純粋にピクセルの数でいえばMate XはiPad miniの約1.7倍です。

くだくだしくなりましたが、まとめると
  • スマホとして使うときは、縦長で6.6インチ(19.5:9, 2480 x 1148)。すでにデカい
  • 開けば正方形に近い8インチ(8:7.1, 2480 x 2200)。広さ約2倍(1.92倍)
  • タブレット時をiPad mini (7.9インチ)と比べると、面積はやや広く、画素数は約1.7倍

最大の特徴である折りたたみと画面について触れましたが、それ以外の部分もファーウェイ最速の5Gフル対応デュアルSIM、 8GB RAM+512GBストレージ、左右に分かれた大容量バッテリーと55W超高速充電、自慢のライカレンズ マルチカメラ仕様など、これでもかと豪華仕様のスマートフォンです。

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見せる大画面にもマルチタスクにも



正方形に近い8インチ画面をどう使うかについては、ウェブサイトやプレゼンテーション、表計算、電子書籍を含む書類が見やすいのは分かりやすい利点です。

スマホに加えて小型タブレットを持ち歩く理由のひとつに「写真や地図やウェブサイトを人に大きく見せるため」がありますが、Mate Xの全画面表示は十分に役割を果たせます。

コンテンツによっては縦横比が決まっているため、たとえば横長の映画などは全画面でも上下に大きな余白ができることになります。

逆にいえば一般的な縦横比の写真など、2:1超の縦長スマホで上下が余るコンテンツほど、Mate Xでは広く表示できます。(縦横比によりますが、正方形ならば単純に4倍近く)。

Mate X

要はディスプレイの縦横比に近いコンテンツほどぴったり表示できて得意という当たり前の話ですが、 Mate X は左右分割のマルチウィンドウ動作時にも対応するため、従来のスマホ向けレイアウトのままアプリを並べて使える利点もあります。


実機に触って試したこと


といった基本を反芻しつつ、ファーウェイで実機を触ってきました。試したのは主に、フォルダブルの眼目であるフレキシブルディスプレイと折りたたみ機構について。

数字で伝わりにくい部分をできるだけ客観的に、あり・なし以上の参考になればと言葉にしてみますが、重さ大きさはユーザーの手の大きさや持ち方の慣れで感じ方の異なる部分もあります (筆者の手は成人男性の平均程度)。それで結局どう思ったか?は最後に。

サイズ感


まずは畳んだ状態の6.6インチで。

間違いなくでかい。iPhone XS Maxと縦横比同じ、対角で0.1インチしか変わらないはずだが、ノッチがないためか角が直角だからか、さらに大きく見える。厚みもあり、モノリス的な存在感

右てのひらに載せ、画面の左右に指を置いて普通に持つと、片側が激しくツルツルでちょっとびっくり。画面が裏まで続いているため。畳んでいる状態では、基本的に画面に触れて持つことになる。

厚み



畳んだ状態の厚みは11mm。表現が難しい。「スマホ2台分」をイメージしているとかなり薄いが、普通のスマホからは1.5倍(メイン画面とサイズが似たiPhone XS Maxは7.7mm厚)。

持てないか、片手で扱いづらいか?は手と指の大きさ、持ち方に依存するため難しいが、常に「大きい方」のスマホを常用してきた感覚からすれば、同程度の画面サイズのスマホにケースを着けた状態とさほど変わらない。

ごつい耐衝撃ケースや、バッテリーケース系よりはずっと持ちやすい。(たとえば、バッテリーケースとして定番のMophie Juice Packを装着したiPhone XS Maxは厚さ 18mm程度)。あるいは、一般的な手帳型ケースを開いて折り返して使う状態よりは薄い。

重さ


iPhone XS Maxの208gに対して、約1.42倍の295g。「重いか・軽いか」は属人的な感じ方だが、iPhone XS Max + レザーケースに慣れている感覚でいえば、持てないほどではないが大きさ相応のずっしり感はある。

小型タブレットで比較すれば、iPad miniが300~308g。重心という意味ではiPad miniより持ちやすい。iPad mini を片手で持ったまま使えるなら問題ない重さ。

開いた状態では厚みのある柱部分がグリップになるためさらに持ちやすく、手には軽く感じる(実際にわずかに軽い)。

フレキシブル有機ELディスプレイ

有機ELの画質そのものは、一般的なスマホと変わらず鮮やかで美しい。曲げられるディスプレイ自体は技術デモとして昔からあったため見慣れているが、実際に手の中で、映像を再生したまま二つに折れるのは改めて不思議。

中央にシワは寄るのか?たわみ・歪みは?



中央は柔らかく無断階に曲がるため、ガラスのような完全な平面ではない。では平坦でないことで、画像や文字を表示して見づらく読みづらいか?といえば、ほとんど気にならない。

動画や写真を見たほうが分かりやすいが、敢えて言葉でいえば、山や谷がくっきり線になるという意味の「皺」はよらない。

Mate X

「凹凸があるか」「波打っているか」と言えば、言葉の定義的にはイエス。開いた状態で画面をオフにするか白背景にすると、中央付近は完全に平坦ではなく、わずかに凹凸がありヘロヘロしていることがはっきり分かる。

Mate X

たとえば電源オフ(または黒背景)では、中央付近に反射して映り込むものはグニャっと歪む(映り込みなので、写真では余計に歪みが強調されていることに注意)。白背景では明るさのムラがはっきり分かる。

一方で映像や文字を表示すると、「写り込み」で気になった凹凸はほとんど分からない。このあたりは写真を参考。

Mate X

触ると柔らかい!


画面に強めに触れると、中央の「ファルコン・ヒンジ」部分は柔らかく、下に凹凸があることが分かる。タッチや軽いスワイプで気になったり邪魔になるほどではないが、硬質なガラスとは明らかに感触が違い、ふわっとする。

(ファーウェイによればこの個体はまだテスト機で、ディスプレイ自体も製品版ではさらに改良されるとのこと。「なみうち」も製品版で変わっている可能性に注意。)


「ファルコン・ヒンジ」と開閉の感触

Mate X

畳んだ状態で裏側の「柱」部分中央にボタンがあり、押すとディスプレイの端を固定していたツメが物理的に動いて外れる。ヒンジにバネが仕込まれており、カチッと45度程度まで開く。半開きでも軽い抵抗があり、グラグラした感触はない。45度、90度程度で抵抗がやや強くなり止まる。

勢いよく一気に180度までは開かないので、ボタンだけでタブレットにシャキーン!と変形する訳ではない。基本的にはもう片方の手で開く(べき)。


ただ、ボタンを押して半開きになったあとは机や、立っているなら自分の腕なり胸なりに押しあてれば簡単に開いて固定される。たとえば吊り革につかまった状態で胸ポケットから出して、タブレットに開くような使い方も容易なはず。

畳むときはボタンなどはなく、そのまま力を入れれば中央から折れ曲がる。開閉については片手で問題ない。開いたあと画面のどこまで指が届くかは別の話。

半開きにしたあと、手首のスナップを利かせて勢いよく振って、ディスプレイの重みだけで180度に固定できるかは未確認 (ファーウェイの開発の方が見ていたのでさすがに気が引けた)。

実機ハンズオンまとめ


事前に一番知りたかった「画面にシワが寄るか」と「開閉機構の精度」「片手開閉の可否」についてそれぞれまとめれば、

・一般にイメージされる、急な凹凸で細い線が見えるような意味の「シワ」はよらない。
・ただし単色背景や映り込みを見ると、中央付近が緩やかに波打っていることが分かる。
・指で押すと中央付近は柔らかくヒンジの凹凸が感じられるが、全体にたわんだりゆるい感じではない。
・画像や文字を表示するとほとんど分からない。
・ヒンジの精度は高く、遊びやガタツキはほとんどない。一定の抵抗で滑らかに動く
・半開きから机や体に押し当てれば簡単に開くので、実質的には片手で開閉できる。


触ったあとの感想は「いますぐ欲しい。持ち帰りたい」(※大画面主義者の感想です)

これがただのよくあるスマホなら買えば済む話ですが、Mate X は今年始めて各社から登場する新ジャンル「フォルダブル」であり、ファーウェイとしても初のチャレンジとなる製品です。

ハードウェア・ソフトウェアともにこれまでになかった懸念点があるうえに、価格はなんと2299ユーロ、日本円にして約29万円!

サムスンのフォルダブル Galaxy Fold とどちらにするかの観点はもちろん、発売予定は今年半ばなので、さらに他社のフォルダブルも、あるいは各社の今年後半モデルのスマホも、下手をするとファーウェイを含めたフォルダブル第二陣の情報すら出かねないタイミングです。

といった点も踏まえて、次回はぐっと主観的に、酔狂な初物買い予備軍のための「Mate Xどうしよう会議」、または30万のスマホを買うための言い訳理論武装準備委員会編をお伝えする予定です。

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