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トヨタ、ハイブリッドカー関連特許2万3740件を2030年まで無償解放。技術サポートも

低排出ガス車普及への取り組み

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年4月4日, 午後12:30 in Transportation
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自動車メーカーのトヨタが、過去20年間に取得してきた2万3740件の特許を無償で解放すると発表しました。技術は燃料電池や充電器、電動機、パワーコントロールユニット(PCU)、システムコントロール、エンジントランスアクスルなど多岐にわたります。

無償解放は直ちに行い、2030年まで継続するとのこと。さらに、これらトヨタの特許技術を採用する自動車メーカーには、有償での技術サポートも提供されます。つまり、トヨタの技術を自社の自動車に取り込んで開発するメーカーは、もし動作がおかしければトヨタのサポセンに電話し、どうすれば良いかを尋ねられるということです。

欧州を先頭に、自動車業界は内燃機関から電動化への転換を進めています。しかしトヨタはこれまで完全な電気自動車ではなく、ハイブリッド/プラグインハイブリッド車や燃料電池車の開発に力を入れてきました。

英調査会社 LMC Automotiveによると、自動車の世界販売シェアの中でハイブリッドは3%、完全な電気自動車は1.5%。先進国以外ではまだほとんどの自動車がガソリンや軽油で走るエンジン車です。ただ、今後は多くの国で自動車の排気ガス規制などが強化されていくため、EV化への流れは変わりません。

しかしEVに手が届かない層にとっては、低排出ガス車の主役はコストの低いハイブリッドになるとも考えられ、今回の特許技術解放は電動化の流れの中でトヨタが持つハイブリッド/プラグインハイブリッド技術および燃料電池EVの技術を広く定着させようとする施策といえそうです。

電気自動車はまだ航続距離の問題から充電にかかる時間の問題、充電設備設置の問題を含み、コストの観点からも充電不要なハイブリッド車にはまだまだ普及の余地があると考えられます。もちろん、ハイブリッド車や燃料電池車の技術はEVと共通するところもあります。

ちなみに規模こそ大きく異なるものの、テスラはEV普及促進のため、2014年にSuper Chargerにおける特許技術を解放しました。またトヨタは2015年にも水素燃料電池車関連特許を2020年まで解放すると発表していました。しかしいずれのケースでも、解放された特許技術を取り込んだ製品を他社が開発した例は思い出せません。

トヨタはハイブリッド市場において80%以上のシェアを占めているとされます。その特許技術が解放されところで、ほかのメーカーはあえてハイブリッド市場で勝負するよりも、自前のEV技術を鍛え上げていく方を選択しそうな気もします。

ちなみにトヨタによれば、これまでも特許技術について他社からライセンスの申し込みがあれば適切な額のライセンス料で応じてきたとのこと。今回はそのポリシーを一歩推し進めて、無償化に踏み切ったとも言えるでしょう。





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