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カメラとGPSだけで自動運転。AIベンチャーが映像公開、模倣・強化学習で計算量を10%未満に

人間のドライバーはあまり多くを考えずに運転できています

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年4月5日, 午前07:00 in Transportation
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現在開発されているおおよその自動運転車は、高精度で周囲の状況を把握するためのLiDARやカメラ映像、音波など各種センサーなどを使い、また高精度な地図データなどを使用することで安全な走行を実現しています。

しかし、自動運転技術スタートアップのなかには、無人でも走行可能な完全自動運転車を、より簡単かつ低コストな装備で実現させようとする企業も存在します。

英ケンブリッジを本拠とするAI技術企業Wayveもその一つ。同社は、カメラと基本的なGPSナビゲーションだけで初めて通る狭い路地も走行可能な自動運転システムを構築しました。

Wayveが開発した自動運転車のプロトタイプはルノーの前後2人乗りマイクロEV「トゥイージー」をベースとしており、AIをたったの20時間鍛えただけのものです。しかし、そのAIの鍛え方は従来の自動運転車とは大きく異なり、コンピュータービジョンを通して周囲の交通状況から模倣によって、人間が学ぶのと同じように"自動車の走らせ方"を強化学習しました。

このため、このプロトタイプは誰からも教わることなく、道路の左側を走り、交差点では徐行しています。一方で、自動車の制御に最も重要な機能の使い方のみ、データを使って教え込むことで、走行時のコンピューターの作業負荷を大きく軽減しているとのこと。


具体的には、WayveのAIは車両を前後方向と横方向に制御する、つまりアクセル/ブレーキ操作とステアリング操作を重点的に学習させ、そのモデル全体に不確実性の概念を与えます。こうして、制御に最も関連する入力情報から教えることでコンピューターの計算処理を効率化し、ノートPCレベルのプロセッサーで処理を可能とします。効率的に自動車を動かせるようになれば、センサーからの大量の情報取得やその計算コスト、消費電力は従来の10%未満に大きく下げられるとのこと。

たしかに人間のドライバーの場合も常時後方や速報を確認し、走行速度は60km/hきっかり、アクセル開度が何%、ブレーキ踏力が何kg、ステアリングの舵角は何度~などと考えて運転してはいません。ただ、必要な情報を必要に応じて取得し、適切にアクセル/ブレーキとステアリングを動かしているだけの人がほとんどのはず。WayveのAIはより人間に近い処理を行っていると言えそうです。

ただ、この技術はまだわれわれの日常に顔を見せるには時間がかかりそうです。デモ走行の様子を収めた動画は比較的混雑の少ない街中を低速で走行する場面しか紹介されていません。もちろん、対向車が現れるなど多少は複雑な状況もあるものの、信号・標識の認識や駐車、高速走行のようすなどは示されませんでした。また、人間のように運転を覚えたAIは人間のように"うっかり事故"を起こしたりすることはないのかと、素朴な疑問がわいたりもします。

それでもWayveの技術は、これまでに見てきた自動運転車のような重装備を必用とせず、低コストなAI自動運転の可能性を感じさせるものと言えそうです。



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