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トランプ氏がツイートしたファン作成動画、楽曲流用で運営により削除。フェアユースでの反撃もあり?

何かと「ダークナイト ライジング」と縁が深いトランプ氏

Kiyoshi Tane
2019年4月11日, 午後05:00 in politics
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米トランプ大統領がファンの作成した2020年選挙用キャンペーンのビデオをツイートしたところ、それが『The Dark Knight Rises』(邦題:『ダークナイト ライジング』)の音楽を不正使用しているとして、ワーナー・ブラザーズの異議申し立てにより動画部分を削除されたことが報じられています。

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トランプ氏は4月9日(米現地時間)に「アメリカをもう一度素晴らしいものにしましょう!」との呟きとともに、上記のファンメイド動画を投稿(上の画像はツイートのキャプチャーです)。当日の夜にはTwitterから削除されましたが、動画は230万ビュー以上を記録。そして記事執筆時点では、トランプ氏のツイート自体も削除されています。

米NBCニュースの取材に対して、ワーナー・ブラザーズの広報は「選挙キャンペーン向けビデオで『The Dark Knight Rises』の楽曲は使用を許可されない」との声明を発表しています。

この2分間のビデオは、ハンス・ジマー作の楽曲だけでなく、同映画のタイトルカードに使用されているフォントも流用。二重の意味で、ワーナー・ブラザーズの権利を侵害したと見なされたようです。

さて、もともとこの動画は、2016年にBrandon Kachelという名前のVFXアーティストがトランプ氏の当選から1週間後に作ったビデオが元になっています。

このビデオがトランプ支持者の間で数年にわたり浸透した後、別の人間がその後の金正恩氏との会談などのシーンを付け加えた上に、『The Dark Knight Rises』の楽曲に差し替え。それがトランプ氏本人の目に留まって広く紹介された――という、MADムービーのような道のりをたどってきたわけです。

元のビデオも改変バージョンも「最初はあたなは無視します。それから彼らはあなたを笑います。それからあなたを人種差別者と呼びます」というキャッチフレーズは変わらず。一貫してトランプ氏のサポーターが育て続けたコンテンツ(?)といえます。

この件を一見すると、著作権法に基づくワーナー・ブラザーズの異議申し立ては全面的に正しそうにも思えます。実際にTwitterやYouTubeといったオンラインプラットフォームが、権利者からの削除要求に従ってきた前例には事欠きません。それはトランプ大統領であっても例外ではない、ということでしょう。

が、コーネル・ロー・スクールの法律学者James Grimmelmann氏は今回の件に関して「トランプ氏側がフェアユースに基づく訴訟が起こせる」と、海外米テックメディアArs Technicaに語っています。

フェアユースとは、アメリカの著作権法107条に規定された考えで、一定の条件を満たしていれば、著作者に対しての断りなく著作物を利用できるというもの。Grimmelmann氏によると、トランプ氏の使用(紹介)は商業的な目的ではなく、フェアユースとして認められやすいとのこと。特に政治運動の文脈においては、公正な使用とされる可能性が高いと述べています。

とはいえ、政治的な用途でのフェアユースのルールは必ずしも明確ではありません。その理由の1つは、「大物政治家が、選挙スタッフが徹底的に精査したわけではないファンメイドの動画をツイートする」という事情が非常に稀であるということです。

たとえば2012年、共和党の重鎮ミット・ロムニー氏が、前大統領バラク・オバマ氏が「Let's Stay Together」(アル・グリーンの曲)を歌っている動画を含む選挙戦用ビデオをYouTubeに発表したとき、著作権を管理するBMGから削除要求されたことがあります。が、このときロムニー氏は異議を申し立てず、削除されたままとなっています

トランプ氏が実際に反撃するかどうかは不明ですが、同氏が自らに反対するメディアとの戦いを決して避けないのはごぞんじの通り。もしもワーナー・ブラザーズの要求に異議を唱えるとすれば、フェアユースに関する新たな判例が打ち立てられるかもしれません。

ちなみにトランプ氏の大統領就任演説は『The Dark Knight Rises』の悪役ベインが劇中で行ったアジテーションにそっくりという指摘もあったことを念頭に置くと、いっそう味わい深くなりそうです。






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Source: Ars Technica
関連キーワード: fairuse, hollywood, movie, politics, trump, twitter
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