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Alexaの録音内容はアマゾン従業員に聞かれている──認識精度向上に利用

人力だったのは意外

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2019年4月12日, 午後02:30 in gadgetry
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リリース直後こそ、プライバシー問題などが懸念されていたスマートスピーカーですが、いまではかなり受け入れられている感もあります。音声アシスタントも徐々に進化し、音声や文脈の認識精度も向上しているのですが、その精度向上には、ユーザーが実際に話した録音データが使われているようです。しかも、機械的に処理されているわけではなく、実際に人間が録音を聞いて、タグ付けなどを行っています。

Bloombergが、この作業をよく知る人物からの話として伝えており、作業チームは、ボストンやコスタリカ、インド、ルーマニアなどで現地の請負業者とフルタイムのAmazon従業員で構成。1シフトにつき1000件ほどの録音データを解析しながら、1日9時間作業しているとのことです。

作業内容としては、例えば「Taylor Swift」のような特定の単語を見つけては、その録音データが音楽アーティストに関するものとタグをつけるといった具合です。タグ付けされたデータをもとに、ソフトウェアにフィードバックが行われます。

録音データの中には、シャワーを浴びながら歌っている女性の声や、助けを求めて叫んでいる子供、明らかに性犯罪に巻き込まているであろう録音もあったとのこと。

ただし、録音データは誰のデータか分からない状態になっており、またこれに干渉するのは、Amazonの仕事ではないとの判断で、何もできないとしています。

スマートスピーカーのプライバシー問題を調査したミシガン大学のFlorian Schaub教授によると、この作業がプライバシーの侵害に当たるかは、どのような種類の情報にタグ付けを行っているか、そのデータを第3者に提示するのかによって異なるとのこと。現状では、プライバシーを侵害しているとは言い切れないようです。

Amazon自身もBloombergの取材に対し、人が録音データを聞いている事実を認めています。ただし、作業で使われているのは、全体からするとごくわずかなサンプルのみだとのことです。

なお、Alexaのプライバシー設定には、「機能向上のためのAlexaデータ管理」という、新機能開発のために録音データの使用を許可する設定があります。これを無効にした場合でも、新機能開発ではない通常のレビュープロセスでデータが使われる可能性はあるとのことです。

Amazon Alexa

Alexaの録音データといえば、家族の会話を録音し、知人に送信してしまったケースや、誤ってAmazonから見ず知らずの人の録音データが送られてくるなどの事故もありました。


なお、本件はAmazonの話ではありますが、同様の手動作業はGoogleやAppleも行っているとのことです。誰のデータかは分からない状態とはいえ、先の事故例でも録音データから個人が特定できたケースもあります。音声アシスタントに話しかけた内容は誰が聞いているか分からない、と考えておいたほうがいいのかもしれません。


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Source: Bloomberg
関連キーワード: alexa, amazon, gadgetry, gadgets, gear, moderation, smartspeaker
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