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民間初の月調査ミッションは惜しくも失敗、月上空からの「セルフィー」残し墜落

月探査レース「Google's Lunar XPRIZE」終了後も打ち上げを目指していました

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年4月12日, 午後04:00 in Space
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4月11日、民間宇宙団体では世界初となる月着陸ミッションにイスラエルのSpaceILが挑みました。しかし、着陸ミッション中の写真を地球に送ることに成功するも、着陸中にコントロールを失い墜落。月面に爪痕を残す結果に終わっています。

SpaceILは、XPRIZE財団が2011年にスタートした月探査コンテスト「Google's Lunar XPRIZE」に参加するために設立されました。ミッションは月面に無人着陸船を送り込み、月面の映像を得ること。このコンテスト自体は打ち上げに成功するチームがないままに2018年の打ち上げ期限を迎え、「受賞者なし」で終了しています。しかし、コンテストが終了した後も、SpaceILは諦めませんでした。

そして今年(2019年)2月21日、SpaceILの月着陸船はついに打ち上げられました。SpaceXのFalcon 9ロケットに搭載され、フロリダのケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた宇宙船は、4月4日に月周回軌道に到達。「Beresheet」(ヘブライ語で創世記・起源の意)と名付けられたローバー(月面車)を着陸させる準備をしていました。

いよいよ月面着陸の日を迎えた4月11日、着陸完了寸前まで到達しながらも着陸船はコントロールを失い、墜落。月面での動画撮影という目的は叶いませんでした。その最期の記録として月上空22kmで撮影された「セルフィー」が残されています。


着陸に失敗したとはいえ、イスラエルは月に車両を送り込んだ4番目の国になるという名誉を獲得しました。しかもこれまでの3カ国──ソビエト連邦、米国、中国──のような政府主導のプロジェクトではなく、民間の団体が立案したプロジェクトとしては初めての偉業です。同時にミッション全体でかかった運用コストが1億ドル(約112億円)以下となり、「これまでで最も低コストな月着陸にミッション」という成果も挙げています。これは月を目指す民間の団体に大きな勇気を与えたことでしょう。

なお、先述した「Google's Lunar XPRIZE」には、日本からもチーム「HAKUTO」が参加していました。HAKUTOプロジェクトを主催していたiSpace社はコンテスト終了後、新プロジェクト「HAKUTO-R」を立ち上げ、2021年半ばの打ち上げを目指し、準備を続けています。



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関連キーワード: HAKUTO, LunarXPrize, moon, NASA, Space, SpaceIL, technology, XPRIZE
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