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空飛ぶ通勤カーは環境に厳しい?100km以上の長距離、4人相乗りなら持続可能性が高いとの研究結果

空飛ぶマイカーは禁止か

Kiyoshi Tane
2019年4月15日, 午後06:50 in transportation
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Dave Brenner/University of Michigan School for Environment and Sustainability

狭いスペースでも発着できる垂直離着陸(VTOL)型の小型機、いわゆる空飛ぶクルマは世界各地で実用化が進められていますが、その流れが本格化するにつれて懸念されるのが「地球に対する優しさ」です。

特に環境に対する影響や経済性を考慮して、長期的に維持することが許されるのかーーといった「持続可能性」は、新たな交通手段には厳しく求められています。

そんななか、もしも空飛ぶクルマを完全電動式にした場合「22マイル(35km)未満の短距離では持続可能性がない」とする研究結果をミシガン大学と自動車メーカーのフォードが共同で発表しています。

まだ実用化までの道のりは遠い電動VTOL型の空飛ぶクルマ(以下電動VTOL)ですが、研究者の1人によれば「重量や揚抗比(やバッテリーのエネルギーといった諸要素の「一般的な傾向」を反映した物理学ベースのモデルを通じて結論を出したとのこと。

要は概念上の産物に過ぎないが、そう現実離れもしていない架空の電動VTOLを想定しているわけです。

電動VTOLは飛行中に排気ガスを出しませんが、搭載しているバッテリーを満たす電気は、一部を除いては温室効果ガスを排出する発電所によって生成されたもの。そこで移動に掛かる時間とバッテリーの消費量から実質的な温室効果ガス排出量を割り出し、同じ距離を走る地上ベースの乗用車と比較しています。

さて研究結果では、35km以下の短距離においては1人乗りのVTOLよりも1人乗りのガソリン車のほうが、エネルギー使用量および温室効果ガス排出量も少なくて済むという結果に。そして地上での自動車通勤距離の平均は17kmとされるため「通勤用の電気VTOLは持続可能性がない」という結論が導かれています。

その一方で、100kmもの長距離でパイロットと3人の乗客を乗せたフル装備のVTOLであれば、平均して1.54人しか乗らない地上車よりも温室効果ガス排出量が少ないことが明らかに。ガソリン車よりも52%、電気自動車と比べても6%低いとの分析です。

研究結果を言い換えるなら「1人乗りの通勤用としては電気VTOLは環境に厳しく、4人が相乗りする空飛ぶタクシーなら持続可能性が高くなる」といったところでしょう。

本研究の発表者らも「高い乗客占有率は排出ガス量の面で優れているだけでなく、空飛ぶクルマの経済性にとっても有利です。さらに時間を節約できることを考えても、消費者は旅行をシェアすることを奨励されるかもしれない」としており、やはり相乗り推奨のようです。

複数の人間が乗る「空飛ぶタクシー」という方向性は、まさにUberBell Helicopterといった企業がめざす方向とも一致しています。

将来的には地上での大渋滞から解放されるかもしれませんが、「1人1台の空飛ぶ自家用車」は地球環境への厳しさから実現は望み薄のようです。




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