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スナドラWindows PC「YOGA C630」を試す。ライトユースならストレスなし

思った以上に“普通”のWindowsでした

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年5月3日, 午前09:00 in Windows
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矢崎 飛鳥, 10月29日
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「Windows on Snapdragon」の第2世代モデル「Lenovo Yoga C630」のショートレビューをお届けします。

Yoga C630は4月19日に発売された、Windows 10搭載のノートPC。チップセットにクアルコム製のSnapdragon 850を搭載し、低消費電力やモバイル通信との親和性の高さをアピールポイントとしています。

■いつでもネットに繋がるPC

クアルコムのSnapdragonシリーズはARM系のCPUやGPU、通信モデムなどを統合したチップセット(SoC)。携帯電話向けに開発され、2019年現在では、ほとんどすべての大手Androidスマートフォンメーカーが採用するまでに至っています。

Yoga C630

その特徴として、Windowsで主流を占めてきたIntelやAMDのCPUと比べて、モバイル通信との親和性が高く、消費電力性能に優れています。その性能を発揮できれば「電池が長持ちで使うときにはすぐネットに繋がるパソコン」が作れるということになります。

■薄型モバイルのトレンドをきっちり網羅

「Yoga C630」のデザインからは「モバイル用途で求められる要素をきっちり詰め込んできた」という印象を受けます。

13.3インチのフルHDディスプレイを搭載しながら、筐体サイズは約306.8✕216.4mmと、A4用紙より一回り大きい程度にとどめています。閉じた時の厚みは25mm(最薄部)で、PCケースに入れて持ち運ぶのにも不便がありません。重さは約1.25kgと、モバイルPCでは平均的な範囲と言えるでしょう。

Yoga C630
Yoga C630Yoga C630
Yogaシリーズ伝統の2 in 1ユースも可能で、天面を360度近く回転させてタブレットPCのようにも使えます。タッチパネル操作のほか、Windows Ink対応のスタイラスペンも付属しており、メモを取るにも良さそうです。なお、ペンは乾電池駆動で万年筆ほど太さがあるため、本体に収納することはできません。

キーボード部をスタンドのように立てるスタイルでも使えるのは、旅先などで動画配信の映像を観賞するには便利そうです。

Yoga C630
Yoga C630

外部端子は左右にUSB PD対応のUSB 3.0 Type-Cポートを搭載。右側にイヤホンジャックを備えています。充電は左右どちらのUSBポートからも対応。USB PDで最大45Wの急速充電にも対応します。

キー配列は標準的なJIS配列で、キーの右下に指紋センサーも搭載。打鍵感は柔らかめですが、慣れれば気にせず高速タイピングもできそうです。上段のファンクションキーに「機内モード」などが割り当てられているのは、LTE対応を前提としたPCならではですね。

Yoga C630
Yoga C630

■ARM版Windows 10のざっくり説明

スマートフォンでは高いシェアを持つSnapdragonですが、パソコン向けのWindows OSでの採用例は多くありません。それは"CPUの言語"にあたるにあたる「命令セット」がWindowsでスタンダードとなっているものと異なるためです。

Yoga C630

Snapdragonに搭載されているチップセットは、英ARMの設計図が利用されています。ARM系CPUの命令セットはWindowsが想定している「x86/x64」とは異なるため、従来型のWindows アプリケーション(Win32/64アプリ)を実行するには一種の"翻訳"が必要となります。その"翻訳"がいかにスムーズに行われるかが、動作のカギになると言えます。

一世代前のWindows 8とともに登場した「Windows RT」では、命令セットの"翻訳"を諦め、Windows ストアで配信されているアプリのみが動作する仕様としたため、普及には至りませんでした。今回の「Snapdragon搭載Windows 10」では、その教訓を踏まえて、従来のWin 32(x86)アプリケーションも動作可能としています。

Windows 10のARM版では、OSの中核となるカーネル部分をARM系CPUの命令セット向けに書き換えられており、Edgeブラウザーなど一部のアプリもARM向けになっています。一方で、従来のWindows 向けアプリケーションは、CPUへの命令を"翻訳"することで、動作させます。そのため理論上は実行速度が劣ることになります。

■"普通に使える"Window on Snapdragon

さて、Yoga C630のチップセットはWindows 10向けSnapdragonでは2代目となるSnapdragon 850を搭載。メモリーは日本向け仕様では4GBとなっており、2019年現在のPCとしては決して大容量とは言えません。

さて、実際にYoga C630に触ってみると「設定を見なければ分からない」くらい"普通のWindows 10"の操作感になっています。制約が多かったWindows RTと違って、豊富なアプリケーションを利用できるようになっています。

Yoga C630は初期設定ではWindows ストアアプリのみが利用できる「Sモード」となっています。インターネットなどからWindows実行ファイル (.exe拡張子のファイルなど)をダウンロードしても起動しません。

ただし、Sモードはあくまで「モード」なので、解除が可能です。Windows ストア上で無料の設定を行うと、Sモードが解除され、Windows 10 Homeとして使えます。

Yoga C630

もう一つ注意点として、Windows 10 on Snapdragonでは、従来のWin64/x64アプリは動作しません。ざっくり言うと、高機能なアプリは対応していないことがあるということです。

OS自体は64ビットで動作しており、ARM64アプリの開発環境も2018年12月に公開されていますが、レビュー時点(2019年4月)では開発者による対応はあまり進んでいない印象です。ただ、これは時間とともに解決する問題かもしれません。Snapdragon搭載Windowsノートが増えてくれば、高機能なアプリケーションのARM対応も進むでしょう。

現時点の「Windows on Snapdragon」は、インターネットブラウジングや文書編集といった、"ライトな使い方"なら十分こなせる程度、と言えるでしょう。筆者はChromeやMicrosoft Office、テキストエディタなどをインストールして、いつもの作業環境と同じような形で試用していましたが、Chromeで20〜30ページほどWebサイトを開いても動作が遅くなることはありませんでした。

■SIMフリー+eSIM搭載で機動性◎

モバイル通信との親和性の高さは、Windows on Snapdragonの真骨頂と言えます。Yoga C630では標準構成でモバイル通信に対応。SIMロックフリーのnanoSIMスロットを備え、eSIMを搭載しています。eSIMはWindows標準の「モバイル通信プラン」に対応。日本ではauのLTEデータプリペイドほか、3つの通信サービスを利用できます。

Yoga C630

SIMスロットはSIMフリー仕様で、LTE/3Gの幅広い周波数に対応します。筆者が検証したところでは、NTTドコモ(spモード)、au (LTE NET for data)、LINEモバイル(ソフトバンク網)で利用可能でした。

モバイルネットワークへの接続も早く、体感では、Windowsを起動した段階でもう通信できる状態となっていて、ブラウザーの読み込みもスムーズに感じました。

■電池持ちは?

Yoga C630の使用時間は公称で約18.6時間(JEITA 2.0準拠)。同じくらいの画面サイズ、重さのノートパソコンでは10〜12時間程度としている機種が多い中で、抜群に電池持ちが良いと言えそうです。

実際に、電池100%の状態から充電せずに使い続けてどのくらい使えるか、試してみました。筆者の使用環境ではOneDriveの同期やChromeでタブを多数開くような操作もあり、さらにモバイル通信も常にオンにした状態で移動しながら使っています、JEITA 2.0の測定基準より厳しい環境と言えるでしょう。

Chromeやテキストエディターを使い、一般的な事務作業程度の負荷をかけて使用。17時〜19時にかけて使用し、翌朝まで充電せずにおいておき、11時から使ったところ、17時前に電池残量が10%を切りました。

Yoga C630バッテリー

使用中はおおよそ1時間で10%程度のペースで残量が減っている計算で、仮にずっと使い続けたとしたら、10時間程度で電池が切れることになります。実利用環境で10時間程度の電池持ちなら、毎日満充電にしておけば、バッテリーを気にしなくてもよさそうです。

Yoga C630には、従来のWindowsアプリケーションも軽快に動作し、文書作成や動画視聴くらいならまったく問題なく使えるだろうという印象を抱きました。Win64アプリケーションが起動できないといった弱点もありますが、軽量な割に長時間使えるバッテリーからくる機動力の高さはかけがえのないものがあります。オフィスではメインのPCを使い、出先ではYoga C630で作業をこなすといった使い分けをするなら、その特徴を存分に発揮できるでしょう。



「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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