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ドコモ対抗のau新料金プラン、その価格を検証(石野純也)

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石野純也 (Junya Ishino)
2019年5月15日, 午後02:00 in mobile
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KDDIが、新料金プランの「新auピタットプラン」、「auフラットプラン7プラス」「auデータMAXプラン」を導入します。前2つは6月1日から、auデータMAXプランのみ、システム対応の都合から夏以降のサービス開始になります。価格は新auピタットプランが2980円から、auフラットプラン7プラスが5480円、auデータMAXプランが8980円になります。

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▲新料金プランを発表したKDDI

また、これまでの料金プランにはなかった、家族割の概念も導入されます。それが「家族割プラス」。割引額は全プラン共通で、同居する家族が2人の場合は500円、3人の場合は1000円割り引かれます。この家族割プラスを適用したときの価格は、新auピタットプランが1980円から、auフラットプラン7プラスが3480円、auデータMAXプランが7980円からになります。

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▲家族2回線以上の契約で割引を受けられる「家族割プラス」

さらに、固定回線とのセット割であるauスマートバリューもキープ。新auピタットプランの場合、2段階目の1GB超以上で料金が500円オフになるほか、その他のプランでは1000円の割引が受けられます。キャンペーンを除くすべての割引を適用した場合、新auピタットプランが1980円から、auフラットプラン7プラスが3480円、auデータMAXプランが6980円に。KDDIの公式ページなどでは、auデータMAXプランが5980円からとうたわれていますが、これは6カ月間限定のキャンペーンを加味したものになります。

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▲各種割引を加味すると、新auピタットプランが1980円から、auフラットプラン7プラスが3480円、auデータMAXプランが5980円(6カ月限定)

約2年前の2017年に分離プランである「auピタットプラン」「auフラットプラン」を導入しており、他社を先駆けていたKDDIですが、4月に発表されたドコモの新料金プランである「ギガホ」「ギガライト」と比較すると、少々割高な部分が目立っていました。今回、KDDIが料金プランを改定した背景の1つには、ドコモに対抗する狙いがあると見ていいでしょう。特に3種の料金の中で、新auピタットプランは対ドコモ色が色濃く出ています。

1つ目は、最低料金を1980円に引き下げたところ。元々のauピタットプランは、最低価格が2980円で、キャンペーンで1980円になっていましたが、これは一時的なもの。ここにドコモと同じ家族割引の仕組みを入れ、新auピタットプランでは1980円を実現しました。また、7GB超20GBまでの料金設定を廃止。最高額も5980円と、ドコモのギガライトに合わせています。

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▲最低利用料を恒久的に1980円に引き下げ、ドコモに対抗した


光セット割・家族割はドコモに見劣り

ただし、詳細に見ていくと、ドコモに対抗しきれていないところも。たとえば、ドコモの場合、光回線とのセット割である「ドコモ光セット割」の割引額が、3GB超5GBまでから1000円に上るため、5GBまでの料金は家族3人で契約すると、2980円になります。これに対し、auの新auピタットプランは、auスマートバリューの割引額が1GB超で一律500円のため、4GB超7GBまでの料金が4480円になり、5GB超7GBまでが3980円のドコモと比べると見劣りします。

同じ理由で、1GB超4GBまでの料金が2980円というのも、ドコモのギガライトより弱いポイント。ドコモの場合、1GB超3GBまでが2480円と安く、auと同額の2980円になるのが3GB超5GBまでで、auより使える容量が1GB多くなります。

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▲詳細に比べると、ドコモのギガライトの方が安くなることも

その差は500円や1GBで、あまり大きくないかもしれませんが、より本質的なのは、家族割引の適用範囲。ドコモの場合、3親等以内の親族とファミリー割引グループを組むだけで割引が受けられるのに対し、auの家族割プラスは同居が大前提。夫婦と子どもが契約して、初めて3回線割引が適用されるため、ドコモより割引が適用される範囲は狭そうです。

実際、ドコモは3人で契約しているユーザーがすでに7割、2人契約まで含めると9割弱という数字を発表会などで公表していますが、同じ質問をぶつけられたKDDIは、「数字は非公表とさせていただきたい」(取締役 執行役員専務 東海林崇氏)と情報開示には消極的でした。どちらかというと、新auピタットプランはドコモの新料金プランに、見かけ上、数値を合わせてきたのではないかという疑問も感じました。

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▲3親等以内と家族の概念が広いドコモに比べ、auは厳しめ


主力は7GBの「auフラットプラン7プラス」か

どちらかというと、auらしさというか、面白みがあると感じたのがauフラットプラン7プラスと、auデータMAXプランです。前者は、ドコモやソフトバンクにない、7GBで容量が固定されたプラン。先に挙げたように、料金は5480円。割引をフル適用したときは3480円になり、ドコモのギガライトはもちろん、auの新auピタットプランで7GBに達したときより、割安になります。auのユーザーには、「実は1GBから7GBまでの中容量のユーザーが45%と、約半分いる」(東海林氏)といい、このニーズにこたえたプランがauフラットプラン7プラスといえます。

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▲中容量のニーズが依然として高く、auフラットプラン7プラスでここにこたえた

しかも、このプランには、いわゆるゼロレーティングが導入されており、「+メッセージ」「Facebook」「Instagram」「Twitter」の4サービスでは、データ容量を消費しない形になります。「+メッセージじゃなくて、そこはLINEでは?」とツッコミを入れたくはなりますが、ほか3サービスに関しては、ユーザーの利用も多いだけに、効果は大きそう。7GBと言いつつ、それ以上にヘビーに使うこともできそうです。中容量とゼロレーティングの組み合わせは、他社もやっていないだけに、このプランはauの主力になりそうな予感がします。

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▲中容量とゼロレーティングを組み合わせたのも、MNOでは新しいポイント

さらに、auデータMAXプランで、KDDIは容量無制限を打ち出してきました。よくよく注を見てみると、細かな制限があり、完全にフリーハンドで使い放題というわけではありませんが、ドコモのギガホの30GBにふん切りの悪さを感じていただけに、思い切って容量の枠を外してきた点は、評価できます。実際に開始されるまで、どの程度の制限があるのか分からないため、一概にはいえませんが、5G時代には各社無制限プランを打ち出してくることが予想されます。auデータMAXプランは、そこに先手を打ったといえるでしょう。

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▲容量無制限を打ち出した「auデータMAXプラン」

8980円という価格は、ドコモのギガホの6980円よりも2000円割高ですが、30GBという容量を区切られていないぶん、この差は納得といったところ。毎月容量不足に頭を悩ますヘビーユーザーに対しては、インパクトが大きい打ち出し方だったといえるでしょう。ただし、テザリングや国際ローミング時のデータ通信には20GBときっちりキャップをつけてきたところからは、ネットワークへの過負荷を抑えたい思惑も垣間見えます。

複雑な料金プランは改めるべき

上位2プランではきっちり差別化を図ってきた印象を受けたauの新料金プランですが、現行プランの「auフラットプラン20」などを残してきたところには、やや思い切りの悪さを感じました。結果として選択肢が増え、料金プランが複雑に見えてしまうからです。

また、これはドコモやソフトバンクにもいえますが、大きく打ち出すそれぞれの料金の前提条件が異なっているのも、分かりづらさを感じさせる要因の1つで、いただけません。KDDIは新auフラットプランを1980円から、auフラットプラン7プラスを3480円から、auデータMAXプランを5980円からとうたっていました。しかしながら、これらの金額は、前提がすべて異なっています。

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▲割引全体の価格を打ち出しているため、自分がいくらになるのかが分かりづらい。3つとも、金額の前提条件が異なるのもいただけない

auフラットプランは家族割プラス適用時、auフラットプラン7プラスは家族割プラスとauスマートバリュー適用時、auデータMAXプランは家族割プラスとauスマートバリューとキャンペーン適用時の価格で、どれもいわゆる料金プランの正価ではありません。横並びで比較する際には、これらの割引を取っ払う必要があり、分かりづらさが増しています。

百歩譲って、ドコモ並みに家族割引の適用範囲が広ければ、それ込みで示すのはいいかもしれませんが、いずれにしても、6カ月限定のキャンペーン価格だけを大々的に打ち出すのはいかがなものかと思います。総務省の有識者会議では、こうした宣伝方法も一部で問題視されていましたが、ユーザーの分かりやすさや公平さを重視するのではあれば、ぜひ改めてほしい手法だと感じました。




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