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ボーイング737MAX墜落事故、問題のソフトウェア修正が完了。FAAの正式承認へ

4月の予定を延ばして万全を期す

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年5月17日, 午後06:10 in Transportation
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エチオピア航空とインドネシア・ライオンエアで相次いだボーイング737MAXの墜落事故の原因のひとつとなった、飛行機の姿勢制御用ソフトウェアのアップデートが完了したと、ボーイングが発表しました。もともとは4月中の更新完了を目指していたものの、各機体に発生した問題を「個別に特定し、適切に対処する」ため、4月初旬の時点でアップデートの配布時期を延期していました。

アメリカ連邦航空局(FAA)は3月下旬の時点でボーイングが準備している修正ソフトウェアに仮承認を出していたものの、そのときはまだ最終的なシミュレーションと実際の飛行試験を残した状態でした。現時点でボーイングは、パイロットがどのように飛行機をコントロールするか、さまざまな飛行シナリオでどのように操作すべきかといったことを含む、追加の情報をFAAに提出しています。

ボーイングCEOのデニス・マレンバーグ氏は「我々はFAAや世界の規制当局に必要な情報をすべて提供し、問題を正すことを約束している」とコメントしました。

737MAXで相次いだ事故の原因のひとつは、失速回避用のMCAS(Maneuvering Characteristics Augmentation System)システムが2つある仰角センサーの異常値によって誤作動を起こしてしまい、パイロットが上昇しようとしているシチュエーションで機種を下に向ける制御を加えてしまっていたこととされます。

修正されたソフトウェアでは、2つの仰角センサーの値を比較し、5.5度以上の差が発生している場合はMCASの作動を停止し、パイロットに操縦を委ねるよう処理します。またパイロットとシステムの操作が食い違う場合はパイロットの操作を優先するようにもしました。

ボーイングはこの修正ソフトウェアを搭載した737MAXで207回、計360時間のテストフライトを実施しました。またその間幾度となくシミュレーターによるテストも行っています。なお、修正ソフトウェアは今後FAAの正式な承認を得る必要がありますが、その前に国際的なボーイングの顧客向けカンファレンスにて、詳細が伝えられることになるはずです。

エチオピア航空とライオンエアの2つの墜落事故では、合計346人が命を落としました。バードストライクのような直接的な事故はどうしようもない場合もあるものの、飛行制御におけるソフトウェアやセンサーの問題は、プログラム変更や操縦ルールの整備で回避できるものです。ボーイングはMCAS機能の搭載を詳しく航空各社に伝えていなかったとも報じられており、今後はそのようなことが起こらないよう、運用面の周知徹底も強化しておいて欲しいところです。




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