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ボーイング737MAX墜落事故、バードストライクが失速制御ソフトの問題を引き起こした可能性

日本でも話題のバードストライク

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年5月22日, 午後04:50 in Transportation
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相次いだボーイング737MAXの墜落事故は先週、ようやく失速制御用ソフトウェア(MCAS)の修正が完了したとボーイングが発表し、FAAの承認を待つばかりとなりました。ただし、墜落の根本的な原因となった"仰角センサーの異常な指示値"がなぜ発生したのかはいまだ確定した情報が出ていません。

しかしWall Street Journalは匿名の当局者からの情報として、米連邦航空局(FAA)が2回の737MAX墜落事故のうち、2019年3月に発生したエチオピア航空のケースにおいて、離陸直後に機体に鳥が衝突する「バードストライク」によって仰角センサーが破損したことが事故の発端になったとの考えを深めていると報じました。

2018年10月に発生したインドネシア・ライオンエアの墜落事故を受けて、2018年11月にアメリカン航空のパイロットらがボーイングを招いて行った会議において、ボーイング製品戦略担当副社長マイク・シネット氏はセンサーの異常値が機体制御ソフト(MCAS)の誤動作を引き起こしたと考えられるものの、バードストライクでセンサーが破損したとしても、すでにライオンエアの事故を知っているパイロットは適切に対処できるため、墜落には至らないとの考えを示していました。またボーイングもバードストライクへの対策を取ってはいませんでした。そして、2019年3月にエチオピア航空の墜落事故は発生しました。


先週、事故に関する聴聞会においてFAA長官代理のダニエル・エルウェル氏は、エチオピア航空の墜落の際にパイロットが操作手順に完全には従っていなかった可能性を示唆しました。しかし、Wall Street Journalは匿名の航空関係者らの見解として、バードストライクが発端となった可能性が高いとの見方が拡がっていると伝えています。

2つの墜落事故ではいずれも737MAXが搭載する失速回避用のMCAS(Maneuvering Characteristics Augmentation System)が、離陸直後にもかかわらず機首を下に向けようと動作しており、パイロットは機首を上げるべく奮闘していたことがわかっています。このことから、エチオピアの調査当局はエチオピア航空の墜落においてはパイロットの操縦ミスによる墜落とは考えにくいとの見解を示しています。

この誤動作は機体外面に装着される仰角センサーが正しい値を示しておらず、鳥が機体に衝突するバードストライクによって仰角センサーが破損していた可能性は否定できません。そして、事故機では2つある仰角センサーの片方が異常値を示していても、それをパイロットに警告するようにはなっていませんでした。

ボーイングはすでにソフトウェアの修正は完了しているため、その承認が下りてすべての機体に行き渡れば、以後はたとえ仰角センサーの片方がおかしな値を検出しようとも、737MAXが墜落するようなことにはならないはずです。またボーイングは新たな教習プログラムを用意してパイロットへの周知もおこなうとしています。




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