Sponsored Contents

4G LTEの最新記事

Image credit:
Save

5Gのインパクトは12兆ドル超、クアルコムのモバイル部門責任者が語る

『ファーウェイ問題』は言及避ける

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年5月24日, 午後05:30 in 4G Lte
143シェア
58
85
0

連載

注目記事

iPhone 11 / Pro / Maxレビュー。「11以降」と旧型を分ける超広角カメラ標準化とAR・機械学習の関係

iPhone 11 / Pro / Maxレビュー。「11以降」と旧型を分ける超広角カメラ標準化とAR・機械学習の関係

Ittousai, 9月20日
View

4G LTEを置き換える次世代のモバイル通信「5G」。そのキープレイヤーの1社、米クアルコムでモバイル通信部門を統括するドゥルガ マラーディ(Durga Malladi)氏が来日し、日本の報道機関向けに5G時代の展望を紹介しました。

クアルコムは5G向けの通信モデムを設計・製造し、世界20社の端末メーカーに供給しています。

Qualcomm 5G
▲ドゥルガ マラーディ氏(Qualcomm Senior Vice President and General Manager 4G/5G)

■世界6地域で急速に展開

LTE時代にはスマートフォンが登場し、生活に必須のインフラと言えるまでに普及しました。

5Gでは、4G LTEが社会に与えたインパクトよりも、さらに大規模になると見られています。マラーディ氏は「5Gは今までのモバイルという技術の枠を超えて、あらゆる産業、あらゆる社会に大きなインパクトをもたらす」と語ります。

そしてマラーディ氏は、世界各国での5Gサービスの導入が、4G LTEの時よりも大規模で急速なものであることを強調します。4G LTEの立ち上げ時は世界で3キャリアからのスタートという小規模なものでしたが、5Gでは世界の6つの地域で一気に導入が進みます。商用導入開始となる2019年の1年間で、20以上の通信キャリアが5Gサービスを導入する予定です。

韓国や米国ではすでに商用サービスがスタートしているほか、日本でも2019年内に大手3キャリアが「プレサービス」を開始します。

Qualcomm 5G

クアルコムは5Gの展開において、スマートフォンなど、通信端末向けのチップ製造にかかわる重要なプレイヤーとなっています。同社が供給するチップやスマホ向けの5Gアンテナを採用した製品は、5月時点で約20社から75種類以上が発表されています。

Qualcomm 5G

■「高速」でスマホの使い方が変わる

5Gには高速、低遅延、多端末接続という3つの特徴がありますが、導入当初から発揮できるのはそのうちの「高速」です。

マラーディ氏は、「5Gでは規格上の通信速度が上がることはもちろん、実際の利用環境での通信速度が全般的に向上する」と説明します。同氏はシカゴで米ベライゾンで提供する5Gサービスを使って、大容量のストリーミング動画を10秒ほどでダウンロードできたという自身の体験を紹介。「ユーザーが速度の向上を体感すると、スマホの使い方も変わってくる」と見解を示しました。

Qualcomm 5G▲LTEとの比較で、ダウンロードの実行速度は3〜20倍改善。4Kビデオのような大容量の通信も可能になります

一方で、5Gではこれまでよりも電波の制御が複雑になる可能性があります。5Gではミリ波と呼ばれる周波数帯を利用しますが、このミリ波は障害物に弱く、多くの基地局を配置する必要があります。マラーディ氏はこれまでに4G LTEで使っていた周波数帯とミリ波を併用し、基地局を展開する必要があると説明します。

■Wi-Fiは不要に? 5Gのさらなる可能性

マラーディ氏が「モバイルの枠を超える」活用例の1つとして紹介したのは、クアルコムのオフィスでの実証実験の例。Wi-Fiルーターの代わりに小型の5G基地局を設置するシミュレーションで、Wi-Fiよりも高速な通信を確認できたといいます。もともと5Gはモバイル通信のための規格ですが、職場の内外でシームレスに活用できるというわけです。

Qualcomm 5G
Qualcomm 5G

そして、5Gは"LTE通信を高速化したもの"にとどまる技術ではありません。より幅広い活用の可能性が秘められています。たとえば、工場では、ロボットの遠隔制御に5Gの低遅延性が生かせますし、多数のセンサーからの情報の集約には多端末接続の特徴が欠かせません。

Qualcomm 5GQualcomm 5G


今後、自動運転社会が到来した際にも、5Gはその通信を担うことになります。現在は人の目視によって行われている、信号機や標識の確認も、自動運転車ではモバイル通信によって行うのが効率的です。そして自動車同士で通信しあうことで、自動運転をよりスムーズに行うことができます。

Qualcomm 5G
Qualcomm 5G

マラーディ氏は「5Gは2035年までにもたらす経済効果は12兆ドル以上」という試算を紹介し、その影響力の大きさを強調しました。クアルコムが外部機関に委託して実施したという、その試算の正確さはともかくとして、5Gがさまざまな産業のあり方を変えていくのは間違いないでしょう。

Qualcomm 5G

■「ファーウェイ問題」には言及避ける

5G通信を巡り、クアルコムと並ぶキープレイヤーとなっている企業に中国ファーウェイがあります。ファーウェイは5G向けの基地局で大手となっているほか、スマホなどに搭載される5G対応の通信モデムなどではクアルコムと競合しています。

そのファーウェイは現在、米国の大統領府の命令により、米国系企業との取引が停止される事態に見舞われています。背景に米中対立があり、先行きが不透明なこの問題は、5Gの行く末に大きな影を落とす可能性があります。

質疑応答ではマラーディ氏に対し、ファーウェイ問題が5Gの展開に与える影響を問う質問も投げかけられましたが、「現時点では具体的な影響を申し上げるのは早すぎる。我々(クアルコム)としても、記者と違う見方ができるわけではない」(マラーディ氏)として、明確な回答は避けています。




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

*Verizon has acquired AOL, Engadget's parent company. However, Engadget maintains full editorial control, and Verizon will have to pry it from our cold, dead hands.

143シェア
58
85
0

Sponsored Contents