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iOSから「iPadOS」への独立に期待すること(本田雅一) #WWDC19

素晴らしさとグダグダさが混在するiPadにかける魔法となり得るか?

本田雅一, @rokuzouhonda
2019年6月4日, 午後01:52 in ipados
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Appleの開発者向け会議「WWDC2019」の基調講演は、あまりの盛りだくさんな内容で、本来は2時間の予定が2時間半。それでも、かなり駆け足でスライドがバンバン切り替わっていく、スピードロングランな講演でした。

視点次第ではいくつものトピックスが浮かび上がります。


iOSアプリをmacOSで動かすProject Catalystの成果として、iOS用Apple Music、Apple TV、PodcastなどがMac上でも動作するようになりApple提供のサービスともタイトに統合されるようになったことで、macOS次期バージョン(Catalina)ではiTunesが廃止されるとの話題もありました。同期機能はFinderに統合され、サービスへのアクセス機能や音楽の管理は、各専用アプリに割り振られます。


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もっとも、一番気になるのはiPadOSでしょう。

iPad Proが登場した際、iPadをここまで高性能なコンピュータとして刷新し、クリエイティブな道具として訴求したのだから、きっとハードウェアだけではなく、OS側も大きく変わるのでは? とも考えていましたが、OSとして独立させるというのは予想外です。

しかしながら、iPad向けのOSがiOSから分離することで期待できることは実に多そうです。

iPadOSで、いよいよiPad Proが本物の"プロ仕様"に?

iPadは登場以来、急速に応用が拡がりましたが、その後、すぐに停滞。教育市場向けへの提案、よりクリエイティブな用途でも使える"Pro"版の開発などを通じて適応領域を広げていましたが、iOS12におけるiPad向けアップデートは限定的でした。

もともとはiPhoneの大画面版といった位置付けだったiPadも、いまではまったく異なる方向に進化しています。

Apple Pencilへの対応やスプリットスクリーンなどは代表的な例ですが、もはやひとつのOSで両プラットフォームをカバーする意味はあまりありません。iPadだけのことを考えて開発を進めるタイミングが来た(むしろ遅かった)ということなのでしょう。

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基調講演ではホームをカスタマイズしたり、スプリットやポップアップを簡単に切り替えたりするデモが行われ、ドラッグ&ドロップでファイルの添付、MacのFinderに近い感覚で使えるファイルアクセスのツールも用意されます。

USB Type-Cコネクタを通じてUSBメモリが扱えるようになるほか、圧縮アーカイブのフォーマット(ZIP)にも対応。ウェブブラウザSafariの強化やマルチウィンドウ時の操作性向上なども期待したいところですが、ハンズオンコーナーではこれらのデモに触ることができませんでした。おそらく、まだこれから最後の仕様を詰めていくことになるはずです。

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しかし、いずれにしても"iPadのためだけ"にアップデートされることで、これまでの不満は(すこしづつ)解消されていくのではないでしょうか。

iPad Proは絵を描くほか、写真家のための道具としては極めて優れています。文字入力なども英語だけならば不満は少ないかもしれません。しかし、日本語環境となると評価は変わります。不満が少なからず出てきます。

しかし、iPadOSとして単独の進化が望めるなら、iPad Proは本物のプロ使用になっていくのかもしれません。

たとえばこんなことに期待したい

iPadOSにもっとも期待したいことは、文書作成の効率を根本的に高めるための改良です。

すでにドラッグ&ドロップなどの操作をはじめ、iPadOSへ導入予定の作業性を高める改良点はデモが行われていますが、もっと細かな皮膚感覚の操作感がこれまでは置き去りにされていました。

以下は、実はAppleに対してハードウェアキーボードで使った場合の不満・要望としてメモを残していたものですが、本気でiPadを使いやすいコンピュータにしていくには必要なことだと思います。

●予測変換と通常変換の区別がない
パソコンでは一般的に、予測変換モードに「タブ」キーで入り、通常変換モードには「スペース」などの変換操作に入るのが一般的な作法でしょう。しかしiPadには予測変換と通常変換の区別がありません。また、パソコンでのキー操作に慣れている利用者がタブキーをTabを打つと、変換中でも実際にTabコードが入力されてしまいます。

●"空白入力"の扱い
iOSでは一貫して空白を半角スペースでしか入力できません。全角スペースを全廃しているため、全角スペースの入力が不可能です。伝統的に全角の空白を使い続けてきた利用者も多いのですから、パソコンとの併用を促すならば両対応にすべきではないでしょうか(日本語入力時は全角の空白、欧文時は半角など)。

あるいは日本語入力時、SHIFT+スペースで全角スペースを入力可能にするなどの救済策が欲しいところです。

●学習機能、学習辞書編集の貧弱さ
明らかな入力エラーも学習してしまううえ、学習結果を編集できないため、おかしな学習結果を排除できず、それまでの学習を全リセットする他に対策方法がありません。

●「ん」を入力する際に使う「n」の扱い
「n」の扱い、変換時の振る舞いがスマートではありません。

たとえば「an」と入れると「an」が第一候補。そして第二候補以降にも「あん」は出てこないのです。確実に入力するには「ann」と入れる必要があります。

同様に「hondachan」と入れると「本田ちゃn」が第一候補。「年」を入力するために「nen」と入れて変換すると第一候補は「ねn」。こちらは第二候補に「年」が出ますが、ちょっと手間ですよね。もう少しローマ字のnを賢く扱えるようになればいいのですが。

●変換候補順が不適切
学習結果や予測変換、それに辞書に登録された変換候補などが混ざって表示されるため、変換候補上位に同じ意味の単語が異なる文節で並ぶケースが目立ちます(これはiOSの日本語変換の根本的な問題)。

このため、「かんじ」を変換するときに「漢字」を選ぶには初期状態では13回もスペースを押さねばなりません。

一般的には3〜4回で「漢字」にたどり着くはずなのですが、候補に予測変換候補が混じっているために発生する現象です。予測変換と通常変換を区別した上で、変換候補の最適化を辞書の整備で行うべきでしょう。

●変換候補を数字で選べない
通常変換時、使われる可能性が高い候補が優先して表示され、それを見て数字で選ぶ方法が多くの日本語変換システムに採用されていますが、iOSではそれが不可能であるため何度もスペースを押すか、指タッチして選択せねばならなりません。

●カタカナ、ひらがな、英数(英数大文字、小文字、頭だけ大文字などトグル変換)などのショートカットキーがない
IMEによって作法は違いますが、たとえばATOKならばCtrl+U/I/O/Pなど、直接的に特定の文字種に変化するショートカットがほしいところですが、そもそもその機能そのものが存在しません。

●かな入力時、Capsロックがオンになっていると、オルタネート文字が入る
「あ」を押すと「ぁ」が入るなど。これはiOSが単純にCaps Lockを「SHIFT+」と解釈しているためだと推察されます。


さて、これらの不満は、かなりの部分で他社製アプリをIMEとして使えれば問題ないのですが、残念ながら他社製日本語入力ツールをハードウェアキーボードから使う方法はありません。

それでもiPadOSになれば改善に期待できる?

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まだ具体的な改良内容が見通せていないのに、つらつらと不満を並べましたが、iPadOSになればそのうち改良されるのでは? と楽観的に考えています。

個人的にはMacやWinodwsで仕事をする人であり、iPad Proには依存していないのですが、なぜそんなことを言うのかというと、Apple自身がiPadという製品を成長ドライバとして、もっとパソコンに近い作業を楽にできるようにと考えていることが推測できるからです。

基調講演におけるデモでも「iPadを床に投げつけたいと思う前に」とか「iPadを窓から投げ捨てたいと思ったことがかつてはあったかもしれません」といった表現が使われていましたが、"できないこと"の多さに苛ついているのは、必ずしも日本人だけではないということだと思います。

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言い換えれば、そこに成長の余力があり、成長の余力の背景には、改良の余地があるということではないでしょうか。

いずれにせよ"妄想を膨らませながら"待つことにしましょう。



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関連キーワード: apple, ipad, iPad pro, ipados, IpadPro, wwdc, wwdc19, wwdc2019
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