Sponsored Contents

appleの最新記事

Image credit:
Save

「iPadOS」発表に対する両極端の視点。嬉し涙と悲し涙と

「PCを覚えたくなくてiPadを買ったのに、PCのようになるんですか」

モバイルプリンス, @mobileprince_PR
2019年6月7日, 午前10:30 in Apple
335シェア
0
335
0
0

連載

注目記事

どうもモバイルプリンス です。今年も無事開催された「WWDC2019基調講演」は発表盛りだくさんで、読者の皆様も大興奮したと思います。

私も、過去最大級の方向転換となる「iPadOS」 には度肝を抜かされ、(心で)嬉し涙を流したほどでした。

と言うのも、私自身「MacBook(2016)+iPad Pro 12.9(第2世代)」の体制を、今年4月に「Mac mini(2018)+iPad Pro 12.9(第2世代)」へと変更。この2ヶ月、外出先での仕事は全てiPad Pro 12.9で行っていました。

原稿を書いたり、取引先とメール連絡をする程度であればiPadでも全く問題は無かったのですが、自由度の高いiPad OSになることで作業効率が上がったり、外出先での仕事の幅を広げることができそうで、すごくワクワクしています。

その一方で、私はカルチャースクールや公民館などで、ライトユーザーの人を対象にスマートフォン・タブレット講座を行っております。生徒の皆様は70歳以上の「シニア」世代がほとんど。

この生徒の皆様に、WWDCやiPadOSのことを解説すると、ほとんどの人が眉間にシワを寄せ、表情が固まり、そして悲しみにも似た表情へと変わりました。

そして、一人の生徒さんが一言。

「先生、パソコンを覚えたくなくてiPadを買って習い始めたのに、パソコンのようになるんですか」

そもそも難しい問題

iPhone・Androidの登場から約10年。iPadも来年で10周年です。
この10年で色々な進化がありましたが、その過程で操作が複雑になっていることに講座をやっていると気がつきます。

例えば、iOS。
当初は「ホームボタンを押せば必ずホームに戻る」と言うシンプルさがウリでした。

しかし今となっては、「長押しでSiri呼び出し」「2度押しでマルチタスク画面」「2度タップで簡易アクセス(一部iPhone)」「3度押しでショートカット(設定時)」と、ホームボタン1つに多くの機能が割り当てられています。

私の講座でも、生徒さんがTouch IDを設定し初めてロック解除を行う際、感覚が分からずホームボタンを長押しし、Siriが起動してパニックになる方がとても多いです。

もちろん私は月謝をいただいて講座を行っているので、その都度適切な使い方を教えるのですが、「初見では分かりにくいよな〜」としみじみ感じます。

iOSは今年「13」がリリースされます。これを連続ドラマの「13話目」だと考えてみてください。
「iOS連続ドラマ」を1話目からリアルタイムで見ているアーリーアダプターは、登場人物(機能)の役割や関係性を知っている。しかし12話目から視聴したユーザーは、登場人物を見分けることができない。
初期から見ている人は物語が盛り上がり、最近から見始めた人は物語が飲み込めない。こうしたギャップが徐々に広がるのでは?という懸念を抱いています。

iPadが登場した時期は「パソコンよりも簡単」と評されていました。
しかしながら前述したように、すでにiOSは機能がてんこ盛りで、ゼロベースで考えると「簡単」とは言えない状況です。

こうした中で、さらに自由度が高く、macOSに寄ったiPadOSの登場...。

「パソコンよりも簡単」「パソコン覚えるくらいなら...」という、ある意味パソコンから逃げる形でiPadに飛び込んだ人たちは、このiPad OSの発表に対して「おいおい、勘弁してくれよ」という気持ちになっていると思います。

どうなるタブレット入門機?

AppleがiPad OSを作ったこと自体は私も理解しています。

2万円代・4インチディスプレイのiPod touchと、12万円代・12.9インチディスプレイのiPad Proでは用途が大きく違うはずで、これらが同じOSで動いていること自体に齟齬があったのかもしれません。現在のiPadのスペックや用途にあわせ、モバイルOSの枠を超える形で新OSを作ることは分かります。

ただし、iPad ProをiPad OS、通常のiPadはiOSでプロユースとライトユーザーを分けるという選択肢もあったのでは?と感じています。

おそらく今秋提供されるiPadOSそのものは、「USBメモリの読み書き」に代表されるよう「使いたい人には便利で、使わない人は複雑に感じない」というものがほとんどだと思います。

しかしながら来年以降のiPadOSはその自由度を活かし、よりmacOSと似る(準備が整えば合体?)のかなと推測します。

そうした事情でiPadの入門ハードルは高まってくると思う中で、一方のAndroidタブレットにも大きな赤信号が点灯しています。

実は国内タブレット端末シェア2位のメーカーはHUAWEI。

engadget
▲出典:MM総研 2018年度通期国内タブレット端末出荷概況

アメリカ政府と喧嘩になり「Google締め出し」状態で今後どうなるかが読めないHUAWEIです。


国内タブレット端末シェア1位のAppleはiPadをプロユースにOSをピボットし、2位のHUAWEIは場外乱闘戦で先行き不透明。

安くて操作がシンプルで癖のない「タブレットの入門機」の選択肢が大きく減っていく気がします。

5G時代に必要なこと

今年は日本でも5Gがスタートします。

「5Gはインフラ」とは山根博士の言葉ですが、通信・ITはこれから私たちの生活とより密接になり、とても重要なものになります。

この「私たち」にはガジェット好きのアーリーアダプターだけでなく、ITに精通していない人、パソコンなど触ったことないシニア層なども含まれます。

日本はこれから少子高齢化・地方の過疎化などの課題と向き合わなければなりません。

その際、通信・ITの活用が一つの鍵になると思いますが、うまく浸透するかは社会全体のITリテラシーにかかります。

私自身テクノロジーオタクで、好きにバリバリ使いこなす技術も、講座を通して出会う生徒さんたちのリアクションを見ることで「そうだよな、初見だと難しいよな」と感じることが多くあります。

今回のiPadOSを巡っては、久しぶりに「私の感想」と「生徒さんの感想」が真っ二つに別れたため、Engadgetへの記事寄稿を決意しました。

これからの5G時代を迎えるにあたって、こうした両方の視点を常に意識するとともに、講座を通じて見えてきたものなどを広く伝えることができればと思っております。




広告掲載についてのお問い合わせはad-sales@oath.com までお知らせください。各種データなどはこちらのメディアガイドをあわせてご覧ください。

関連キーワード: apple, ipad, ipados, mobile, wwdc19
335シェア
0
335
0
0

Sponsored Contents