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2つのarrowsスマホ──「日本製」と「日本メーカー製」

ドコモ向けとソフトバンク向け、見比べるとかなり違います

石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2019年6月7日, 午後08:38 in Android
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富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT)が2019年夏モデルとして発売するスマートフォンarrows。例年扱っているNTTドコモ向けに加えて、今年はSoftBank向けの新モデルもラインナップしています。この2機種、似ているようで似ていない"奇妙な兄弟機"になっています。

arrows Be3▲NTTドコモ向けの「arrows Be3 F-02L」
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▲ソフトバンク向けのarrows U

■前モデル踏襲のドコモ「arrows Be3 F-02L」

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NTTドコモ向けの「arrows Be3 F-02L」は、arrows独自の操作ツール「Exlider(エクスライダー)」を搭載。指紋センサーをなぞって画面のスクロールや拡大縮小を行えるというもので、地味ながら便利な機能です。

arrows
▲指紋センサーをなぞって操作するExlider。arrows Be3ではセンサー位置が背面中央になり、左手でも使いやすくなった


このモデルでは今回、新たに脈拍センサーを搭載。arrowsのメインユーザーという中高年層に向けて、指の脈を図って、健康管理に役立つアドバイスをする機能も追加されています。

カメラでは、新たにAI写真認識機能が追加されました。他社でも同様の機能は存在しますが、arrowsではシーン認識したとき「どう撮るのか」を説明するダイアログを出せるなど、細かいカスタマイズが加わっています。

arrows▲シーン認識の内容を長押しすると説明を表示

ワンセグ機能も備え、もはや絶滅危惧種となったテレビアンテナも、頑として搭載しつづけています。

arrows

加えて、タフネス性能の指標となるMIL規格に23項目に準拠するなど、筐体の耐久性に力を入れています。さらに、以前の富士通スマホでも謳われていた、ハンドソープで洗えるというアピールは、今回のarrows Be3 F-02Lでも健在です。

arrows▲arrows Beの低温保管耐性を氷付けでアピール

■デュアルカメラなど新要素多めのソフトバンク「arrows U」

一方、ソフトバンク向けの「arrows U」は、一見して「arrowsらしさ」を感じさせないデザインになっています。側面の消えていくような流線型のエッジデザインは、どちらかというとシャープのAQUOSシリーズを彷彿とさせます。

arrows

防水や耐衝撃性能はあり、おサイフケータイに対応しているものの、Exliderどころか指紋認証も非搭載。arrowsシリーズとして初めてデュアルカメラや「Google アシスタントボタン」するなど、仕様面でも大きく異なります。

arrows▲arrows Uはarrows初のデュアルカメラ機となる
arrows▲arrows Uではぼかし効果を追加するポートレートモードを搭載
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▲左側面に電源ボタン、音量キー、Google アシスタントボタンと並ぶ

そして、国内自社生産で「日本製スマホ」を謳っているarrows Be3 F-02Lに対し、arrows Uは「日本メーカー製のスマホ」にトーンダウンしています。

arrows

■arrows UはODM製造、だが「arrowsのDNA」は健在

2つのarrowsスマホの違いについて富士通コネクテッドテクノロジーズの高田克美社長に尋ねると「arrows Uはベースとなるエンジンは海外で作っているが、品質管理の面ではarrowsブランドをうたっているので、しっかりチェックしている」という答えでした。

製品担当者によれば、arrows UについてはODM生産を採用し、海外メーカーが設計したベースモデルを元に開発・製造された委託する形となっています。ただし、ソフトウェアについては、FCNTが自社で開発したものを取りれられています。

そして「arrowsとしてのこだわり」はおサイフケータイに対応しているだけでなくハードウェアの一部にも反映されているようです。同担当者は「ODMに発注すると通常は入らない、ストラップホールもarrows Uでは用意している」と日本仕様に配慮していることを強調。自社生産ではないが「arrowsのDNAは取り入れている」(同担当者)というわけです。

arrows

ソフトウェアではユーザーインターフェイスは従来のarrowsを踏襲。シンプルホームなども搭載しています。arrows仕様の日本語エンジン「Super ATOK ULTIAS」もあり、確かにarrowsという中身です。


arrowsarrows

これまで「日本製」を謳っていたarrowsが、なぜODM生産に向かったのか。製品担当者は、「コストと実現したい機能のバランスを取った結果」だと説明します。

高田社長は今後ミドルレンジのより安価なスマートフォンの需要が増えてくるだろうという見通しを説明。その上で今回のキャリア向けスマホ選定については「各キャリアさんにご採用いただくにあたって、各キャリアがお持ちのラインナップのなかから、『arrowsはこういう位置づけにしたい』という説明をいただく。それはキャリアさんによって趣の違うお話になる」と話します。

富士通コネクテッドテクノロジーズの高田克美社長▲富士通コネクテッドテクノロジーズの高田克美社長

一般論で言えば、日本国内製造は海外ODMメーカーに製造を委託するよりもコストがかかります。今回は、ソフトバンクで6年ぶりの機種ということもあり、コスト要求を満たしつつ国内の生産ラインを強化して対応するのが難しかったという可能性もあります。

もっとも、筆者の私見を述べるならば、生産国にこだわる意味は薄くなっているとも言えます。すべてのスマートフォンは国際分業体制によって作られています。一例を挙げるとするなら、スマートフォンの核となるチップセットの場合、英ARMの設計図をベースに米クアルコムが設計。その製造は台湾TSMCなど半導体製造受託企業に委託され、実際にはその系列の中国などの工場で製造されることになります。

上の例のように、スマートフォンのほとんどの部品はさまざまな国の企業が関わることで成り立っています。その中にはもちろん、日本の部品メーカーも含まれています。そういった国際分業体制で作られているスマートフォンの場合、最終組み立て地(すなわち製造国)はあまり意味を持たないというのが筆者の見解です。

その意味ではarrows Uは製造こそ海外ですが、日本のメーカーが日本のユーザーに向けて企画した「日本メーカー製のスマホ」であることは間違いありません。Exliderなどキモになる機能が取り入れられていないのは残念なところですが、きちんと向き合ってみると、随所にこだわりと工夫が見て取れる1台になっています。

NTTドコモ向けの「arrows Be3 F-02L」は6月7日発売。価格は税込3万3048円です。ソフトバンク向けのarrows Uは6月下旬以降の発売となっています。




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