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シャオミの新ブランドスマホ「CC」は、打倒OPPO、Vivoに向けた戦略モデル:山根博士のスマホよもやま話

カギを握るのはMeituの美顔技術

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2019年6月23日, 午後05:00 in xiaomi
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完全復活を果たし世界のスマートフォン販売数シェアで4位に返り咲いたシャオミ(IDC調べ、2019年第1四半期)。そのシャオミがユーザー層拡大を目指し、中国の女性向けスマートフォンメーカーであるMeitu(メイトゥ)との提携を発表したのは2018年11月でした。そしていま、両社の協業が本格化しようとしています。

シャオミは6月21日に新しいスマートフォンブランド「CC」を立ち上げました。製品開発者には1990年代生まれの若い世代を集めたそうです。CCという名称はその90年代世代が「Chic & Cool」であることから名付けられたと言います。そしてCCの製品は「Colourful」かつ「Creative」な特徴を持ち、既存の「Mi」や「RedMi」にはない新しい機能が搭載されます。その機能の筆頭に挙げられるのがカメラです。

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6月19日にはシャオミが「Meitu AI Beauty Labo(美図AI美学実験室)」を立ち上げ、MeituのCEO、ウ・シンホ(吳訢鴻)氏の参加がアナウンスされました。ウCEOがそもそもMeituを立ち上げたのは、カメラで撮影した女性の写真をより美しくするための加工アプリを開発するためでした。BeatyPlusなどiPhoneやAndroidの他社スマートフォンでも人気の美顔アプリも開発するMeituの優れた美顔技術をシャオミがバックアップする体制が整ったわけです。

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スマートフォンの販売数で世界シェア上位に位置するシャオミですが、今後の展開をみるとウィークポイントと思われる点が存在すると言われています。それはユーザー分布が偏っている点です。

スマートフォンメーカーとして知られるシャオミですが、もともとはカスタムROMを開発するソフトウェア企業でした。シャオミに搭載される「MIUI」はHTCやサムスンのスマートフォンをより快適にするために開発されたのです。ところがスマートフォン製造の敷居が下がったことで、そのカスタムROMを搭載したスマートフォンを自社で開発し、2011年にスマートフォン市場に参入。さらに2013年には無駄を一切はぶいた超低価格スマートフォン、Redmi(紅米)を発表し、ユーザー層を一気に広げていきました。

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このようなシャオミの生い立ちを振り返ってみると、同社のユーザー層が偏ってしまうことは仕方ないのかもしれません。シャオミを好む消費者は、「少しでも快適で高速な製品」や「価格に敏感で性能も妥協したくない」という層になります。つまり男性や年配者が中心になるのです。「美しい自撮りをしたい」「デザインやイメージのいい製品が欲しい」と考える消費者は、シャオミではなくOPPOやVivo、そしてもちろんMeituを選んでいるのが実情です。

Penguin Intelligence(企鹅智酷) の報告によると、中国のスマートフォンメーカーに対する消費者の嗜好は「男性はシャオミを好み、女性はOPPOとVivoが好きで、年配者はファーウェイを選ぶ」とのこと。シャオミの購入者層は61.8%が男性で、これはOPPOとVivoの約6割が女性である点と全く逆になっています。またOPPOとVivoは20代の消費者が大半を占めているのに対し、シャオミは20〜30代の消費者を集めているそう。シャオミのほうが購入者の年齢層は広く、高いのです。

つまりシャオミのスマートフォンはコスパが高くお買い得ではあるものの、「クール」「おしゃれ」という印象が弱いということになります。2015年にシャオミは「Mi Note 女神版」を出して女性ユーザーに訴えかけたり、OPPO、Vivoを真似てアイドルを広告に採用したりしていますが、創業時からのイメージ、つまり「テクノロジー企業」という印象は抜けません。

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一方、Meituのスマートフォンは優れた美顔機能を搭載していますが、他社との差は年々縮まっていきました。またファーウェイ、シャオミ、OPPO、Vivoが毎月のように新製品を投入するようになると、自撮り端末だけのMeituはついていくことができなくなってしまいます。ネットでも実店舗でも「お店に行けば、何かしら新しい製品がある」ことで、各社は消費者の関心を集めているのです。

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その結果Meituのスマートフォンの販売台数は、2017年の157万台から2018年は72万台へと半減しました。この減少した部分の多くがOPPO、Vivoへ流れたとみられます。シャオミにしてみればライバルの衰退を目の当たりにしながら、100万台弱の販売機会を逃してしまったわけです。

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シャオミは今年に入り、低価格スマートフォンの「RedMi」を分社化する方針を立てました。ハイスペックで先進的な「Mi」と、コスパ最強な「RedMi」のラインを分け、時には上位モデルで競い合うように製品を出すことでユーザーを引き込もうとする戦略です。

しかしRedMiは今やシャオミの稼ぎ頭のブランドです。2017年の数値ですが、シャオミ全体のスマートフォン販売のうち、RedMiの販売台数は80.7%、売り上げは64.5%を占めます。その稼ぎ頭のRedMiをシャオミ本体から切り離すという荒治療を行ってまで、シャオミはスマートフォン事業をさらに拡大しようと考えているわけです。

この戦略はおそらく上手くいくでしょう。すでに前例としてファーウェイが中国では「honor」を全く別のブランドとして展開し、中国国内で圧倒的な強さを誇るまでに成長したからです。honorの製品の中にはファーウェイの「P30」や「Mate 20」にも相当するハイスペックなモデルがありますが、2つのブランドのユーザー層が異なるためにバッティングせず、結果としてファーウェイのスマートフォン販売数全体を押し上げています。

シャオミについても、シャオミ本体には「Mi」「Mi MaX」「Mi Note」などのラインナップは残りますが、いずれも機能別に分けられた製品であり、ユーザー層は変わりません。新しいユーザーに「他社ではなくシャオミの製品だから欲しい」と思わせるためには、全く新しい製品展開が必要です。その新展開が今回発表された、Meituの流れを引く「CC」ブランドというわけです。

Meitu AI Beauty Laboによると、CCブランドのスマートフォンの名前は「小仙女」になるとのこと。イメージ画像を見るとASUSのZenFone 6のように、高画質なリアカメラが180度起き上がってフロントカメラを兼用します。ギミックの点ではASUSに先を越されたものの、今までのシャオミには無かった本体デザインを採用し、さらにMeituの強力な美顔効果を搭載することでこれまでシャオミに見向きもしなかった消費者の興味を惹かせることができるでしょう。

今のところCC/小仙女の正式なスペックやデザイン、発売日は未定です。果たしてどこまでシャオミのイメージを打ち破った製品として出てくるのか期待したいものです。




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