MWC19上海のレノボブースには、レノボとモトローラの最新スマートフォンが展示されていました。モトローラブランドのスマートフォンは、21:9のディスプレイアスペクト比を持つ「One Vision」が展示されていました。「One」の名前からわかるように、Android One端末で、モトローラ2機種目の製品となります。
ディスプレイは6.3インチ2520x1080ピクセルの21:9で、本体サイズは160.1x71.2x8.7mmと、ディスプレイサイズに対してかなり横幅が狭くなっています。このディスプレイアスペクト比を持つ「Xparia 1」「Xperia 10 Plus」は6.5インチ、「Xperia 10」が6.1インチですから、One Visionはそのちょうど中間サイズということになります。ただし本体形状は四隅が丸まっており、角ばったデザインのXperia 1シリーズとはだいぶ印象が異なります。
またフロントカメラはディスプレイ内に埋め込まれたパンチホールスタイルで、解像度は2500万画素とかなり高め。「Vision」と名付けられたのは、カメラ周りの機能を強化したからでしょう。このパンチホールは本体がスリムなだけに、アプリによってはやや目立つかもしれません。また展示機は製品版前のものとのことで、メニュー表示が一部隠れてしまうなどまだ最適化はされていないようでした。
メインカメラは4800万画素とこちらも高画質で、夜間撮影に対応するナイトビジョンモードを搭載します。CPUはサムスンのExynos 9609、RAM4GB/ROM128GB。価格は300ユーロ前後とのこと。日本ではXperia 10とXperia 10 Plusが発売されていませんが、シネマサイズディスプレイを搭載した手ごろな価格の端末として、このOne Visionをぜひ発売してほしいものです。
5Gスマホ「Z5 Pro 5G」も注目の的
今年のMWC19上海は5G関連の展示があちこちで見られましたが、レノボブースでも注目の端末は同社初の5G対応スマートフォン「Z5 Pro 5G」でした。
Z5 Pro 5Gは4月に発売された「Z5 Pro」を5Gに対応させたフラッグシップモデルで、Snapdragon 855、RAM6/8/12GBにROMは128/256/512GBの複数の組み合わせが可能な超ハイスペック端末。クアルコムのX50 5Gモデムを内蔵し、ディスプレイは6.39インチ2340x1080ピクセル、指紋認証センサーはディスプレイに埋め込まれています。
カメラは4800万画素+1600万画素+800万画素+200万画素のクアッド仕上げでAI撮影も可能。カメラの下に「HYPER VIDEO」と記載があるようにビデオ撮影機能も強力で、4K30fpsまたはフルHD120fpsに対応します。なお「5G」のロゴもこのカメラ部分に記載されています。
5GはNR方式、バンドはn41(2.6GHz)とn78(3.5GHz)対応で中国の3キャリアに対応。一方で高周波数帯のミリ波には対応しません。最大下り通信速度は2Gbpsとのこと。中国向けらしくCDMAやTD-SCDMAにも対応しています。