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SpaceX、Crew Dragon試験中の炎上原因を特定。ヘリウム管への酸化剤漏れで弁を破損

対策はすでに済んでいます

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年7月16日, 午後07:00 in Space
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4月20日にケープカナベラル空軍基地で発生したSpaceXの宇宙船Crew Dragonの火災事故は、その原因が「液体酸化剤の漏洩」だったことがわかりました。Crew DragonのSuperDracoスラスターが使用する液体酸化剤は、四酸化二窒素(NTO)と呼ばれるロケット推進剤です。

事故発生のときは、このNTOが高圧ヘリウム管の逆止弁を通過してしまい、この弁の素材であるチタンと激しく反応したことが爆発的な火災へと発展したとのこと。事故当時はCrew Dragonからオレンジ色の煙が立ち上り、明らかに異常が発生している様子が一般からも目視で確認され、SNSにもその写真がアップされたりしていました。

SpaceXはNTOと、宇宙船を構成する素材として「何十年も」使われて来た素材でもあるチタンが反応することは「予想外だった」と述べました。そして、再発防止策として逆止弁をラプチャーディスク(破裂板式安全装置)に交換し、酸化剤が高圧ヘリウム管にまわりこんでしまう可能性を封じたと説明しています。

すでに変更したシステムの試験は進められており、将来の宇宙飛行実現に向けた準備が進められています。また、今回のシステム変更がCrew Dragonの今後のスケジュールに影響するのかについては言及がまだありません。

とはいえ、今回の事故によって、複数あるCrew Dragonの使用順序には変更が生じています。まず、もともとISSへの2度目のデモミッションに割り当てられていたCrew Dragonは、事故によって失われた機体にかわって打ち上げ脱出システムの再テストへ回されました。そして最初の有人飛行に使われる予定だった機体が、2度目のデモミッションへとそれぞれ予定をスライドしました。

試験時の事故は往々にして予定の遅れを生じさせるものですが、逆に言えばトラブルを洗い出すためにやっているとも言えるわけで、少々派手な格好とはいえ問題を顕在化させ対策を施せたことで、この宇宙船の安全性はさらに向上したと考えることができます。かつてのアポロ計画の頃も、そして現在でも、宇宙は人間にとって非常に危険な場所であることには変わりありません。宇宙飛行が少しでも安全になるのであれば、今回の事故は「起こって良かった」のだと考えられます。




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Source: SpaceX
関連キーワード: capsule, crew dragon, gear, nasa, Space, spaceflight, spacex
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