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Neuralink「麻痺患者を助けるため」脳内電極の臨床試験申請。しかしマスク氏は「脳とAIの融合」を語る

本音はもちろん…AIでしょう

Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年7月18日, 午後05:30 in Medicine
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「脳とAIの接続」による人間の能力拡張を目指す、イーロン・マスクのAI研究企業Neuralinkが、微細な電極を脳に埋め込むインターフェースの臨床試験申請をアメリカ食品医薬品局(FDA)に対して行いました。2020年にも試験を開始する計画です。

すでに実験では1500本もの電極を脳に埋め込んだラットで効果が確認されており、将来的に実用化できれば、四肢麻痺を持つ人に思い通りに動くロボット義手または義足を開発したり、視力や聴力を失った人にその機能を提供したり、会話の発声機能を与えたりなどといったことが可能になると考えられます。

そしてイーロン・マスク氏は、最終的には人工知能の進歩に人間がおいて行かれるようになることを防止するため、この脳電極で人間とコンピューターを接続可能にしようとしています。

Gallery: Neuralink | 12 Photos

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Neuralinkが人間の脳に埋め込もうとしている、"Thread"と称するインターフェースは、およそ4 x 4mm大の"N1センサー"チップとそこから伸びる4~6マイクロメートル径(頭髪の1/4ほど)の複数の電極で構成されます。そしてチップを頭皮の下に固定、頭蓋骨に小さな穴を開け、そこから電極を脳内へと延ばして埋め込みます。

Neuralinkk

N1センサーチップは電極からの情報を耳の後ろに装着する"Pod"と呼ばれるデバイスを介して、Bluetoothで外部のコンピューターへと送ることができ、またコンピューターからの情報を脳内へ送り返すことも可能だと、マスク氏は述べました。外部のコンピューターというと何やら巨大な装置を想像してしまいそうですが、実際にはスマートフォンアプリなどとの間で情報のやりとりをするようになると考えられます。

7月17日に開催された発表イベントでは、ラットでの実験のほか、サルを使った実験でも実際に外部のPCの操作ができたとマスク氏は明らかにしました。とはいえ、まだ埋め込んだあとの電極やチップの耐用年数がどれほどかもまたわかっておらず、また人体において実際にこの埋め込み電極が機能するかも、臨床実験を行わなければわかりません。

マスク氏によれば、現在のチップは最大1万本の電極を接続可能とのこと。これは、パーキンソン病の治療に使われる脳内電極の最大本数の1000倍以上の本数です。NeuralinkのMax Hodak会長は、神経でなく脳内に直接電極を入れる理由については、脳活動の瞬間的な反応、つまり"スパイク"を直接受け取り、また受け渡せるのが脳内だからだと述べています。

Neuralinkk

また、人間の手では不可能な電極の埋め込みに関しては、それ専用のロボットを開発していることを明らかにし、イベントの場でそれを公開しました。このロボットは脳神経外科医の指導の下で開発されており、すでに動物を使った実験では19例の手術経験を重ね、87%の成功率を記録しているとのこと。

Neuralinkは臨床試験申請について、その目的を四肢麻痺患者を助けることと説明しています。しかしその言葉の向こうにはNeuralink設立時にマスク氏が語った、将来の「高度に進化を遂げたAIと対峙するには、人間もAIを活用して能力を高めなければならない」との考えがあることは明らかです。そしてイベントの場ではマスク氏は「広帯域のマン・マシン・インターフェースがあれば、われわれがAIの仲間になる道が開かれる」と述べました。

となると、四肢麻痺患者を助けるというのは建前上そう言っているだけとも捉えられるわけで、そんな申請をFDAが認可するのかは気になるところです。






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