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目指すのは次世代ヒアラブル、世界最小イヤホン「GRAIN」開発者インタビュー

着けてるのを忘れるくらい軽くて小さい

山本竜也(Tatsuya Yamamoto)
2019年7月26日, 午後12:00 in gadgetry
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現在、GREENFUNDINGでクラウドファンディングを実施中の完全ワイヤレスイヤホン「GRAIN」。世界最小サイズをうたう、非常に小さな完全ワイヤレスイヤホンです。

この手のデバイスは海外発のものが多いのですが、GRAINは開発から内部基板の製造、生産、組み立てなども含め、すべて日本で行われているのも特徴の一つ。

そんなGRAINの企画開発を担当した岡田製作所の岡田氏に、開発にまつわるお話を伺いました。
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岡田製作所は設立半年ほどの新しい会社。製品としてもGRAINが第1号となります。岡田氏自身は20年程、大手メーカーや通信キャリアで商品企画を担当。ガラケーやスマートフォン、周辺機器などを手掛けてきました。ここ10年は米国スタートアップベンチャーの日本法人立ち上げや、日本のハードウェアベンチャーやアプリベンチャーにかかわってきました。

しかし、日本からはモノ作りの環境がどんどん失われており、付き合いのある会社とも「来年には会社がなくなっているかも」という話も出てくるほどに。ならば、最後に1回チャレンジしてみようと立ち上げたのが岡田製作所です。

次世代ヒアラブルが目標

創業時、最後のチャレンジとして目標にしていたことは、実は小型の補聴器でした。

補聴器は、医薬品医療機器法でクラスIIに分類される管理医療機器です。この認証取得やサポート体制維持のためにも、通常の機器よりも高価になる傾向がありますが、これを、医療機器ではなく、ヒアラブルデバイスとして格安で作れたら革命ではないかと考えて開発をスタートします。

ところが開発開始から、3か月を過ぎたころ、特定の石(IC)さえ使用すれば、市販されている補聴器と同等の性能が実現できると判明。あっさりと開発目途が立ってしまいます。

​ただ、補聴器は購入してからも定期的なメンテナンスが欠かせません。また、使用者に合わせた調整なども必要で、購入してから実際に使うまでにとても時間がかかります。

このため、これらの調整問題をAIで解決し、かつ小型で安価な製品を提供したいと考えるようになりました。

このような製品を作るには、当然ながら開発資金が掛かります。しかしその資金を集めるにも、作ったばかりで実績がない会社には厳しいものがあります。そこで、ハードルが低いワイヤレスイヤホンをクラウドファンディングすることで、モノ作りの技術があることを証明し、実績を作ることにしました。

こうして生まれたのが、GRAINというわけです。

世界最小サイズのGRAIN

ハードルが低いといいつつ、極小サイズを目指したGRAINの開発には、さまざまな苦労がありました。

基板の設計なども含め協力してもらったのが、これまでの経歴で付き合いがあった協力会社ですが、極端な小型化にくわえ、歩留まりの悪さなどもあり、ほとんどの会社には断られてしまいます。

それでも、ここならという会社に頼み込み、なんとか形にすることができました。

「ここの会社だったら絶対できるなというところに通って、お願いし続けて、いいと言ってくれるまで帰りませんからというのを続けて、『じゃいいよ、やってやるよ』というような押し切り方をしています」

そうやって作成した基板サイズは、開発当初は直径10mmほどでしたが、試作を重ねた結果、7.5mmまでの小型化に成功します。

GRAIN▲GRAINの中身。左から配線用のフレキケーブル、スピーカー、基板、バッテリー

スピーカー(ドライバー)も既存サイズでは大きすぎたため、設計から見直し一回り小さなφ4mmドライバーを作成しました。ドライバーには通常なら部品点数が10点ほどありますが、既成概念にとらわれず、トライ&エラーを繰り返して部品点数を半分に。この辺りも、ベンチャー企業らしい「とりあえずやってみる」の精神が発揮されています。


GRAIN▲初期試作(上側)と開発用スケルトンモデル(下側)の比較。サイズがほぼ半分になっています


GRAIN▲GRAINのサイズ比較。左からGRAIN(スケルトンモデル)、AirPods、WF-1000XM3。

充電ケースも非常に小さく、口紅などとほぼ同サイズ。これは、女性にも持ち歩いてもらうのを意識してのこと。

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▲中央がGRAINの充電ケース

小型化で犠牲にしたのはバッテリー容量

これだけ小さいと、ちゃんと音がでるのか、接続が切れやすいのではないかと気になりますが、小型化に際し、あえて犠牲になったと言えるのもはバッテリー容量程度だといいます。

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▲耳栓とのサイズ比較。その小ささがわかります

それでも、イヤホン単体で約3時間の使用時間を確保しています。これは低消費電力に優れたBluetooth 5.0の最新チップ(Qualcomm QCC3026)を採用し、最新のバッテリーを採用したから実現できたこと。

また、充電ケースと併用すれば、約7.5時間の利用が可能です。

GRAIN▲充電ケースを開くとイヤホンユニットが持ち上がる仕組み。小さくても取り出しやすくなっています

また、最新チップを採用したことで、音質面ではSBSのほか、AACとaptXにも対応。また、遅延が発生しづらいTWS Plus(True Wireless Stereo)にも対応します。

耳を圧迫しない装着感

筆者も実際に試させてもらったのですが、この小ささにも関わらず、しっかりとした音圧もあり、普通のイヤホンと遜色ありません。音質については、まだDSPの調整も追い込んでいないとのことで、評価はできませんが、がっかりするようなことはなさそうです。

GRAIN

そして一番おどろいたのが、その装着感。一般的なカナル型のように耳に挿し込むこともできますが、インナーイヤー型のように耳に引っ掛けるような装着も可能。いずれにしろ、耳にすっぽりと収まってしまい、耳を上から抑えても痛くなりません。

そのまま横になったり、スキーゴーグルのバンドなどで耳を抑えるようなシーンでも活躍しそうです。

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▲イヤピースは大・小の2種類が付属。特徴的なクリア素材のイヤピースで、ほこりなどの混入を防ぐため、クリーンルームで製造されます
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