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ある意味黒歴史?「レンズが伸びる」ズームカメラ搭載スマホを振り返る(山根康宏)

まるでデジカメみたいなスマホは再び登場するのだろうか

山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2019年8月3日, 午前09:00 in mobile
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折りたたみスマホ Galaxy Fold レビュー。ガチ勢専用の高コスト可変機
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折りたたみスマホ Galaxy Fold レビュー。ガチ勢専用の高コスト可変機

Ittousai, 10月11日
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ファーウェイP30 Pro、OPPO Reno 10x Zoomに続き、シャオミも高倍率ズームレンズ搭載のスマートフォンを開発しているという話が出ています。この3社が搭載する高倍率ズームはレンズを横に置く「潜望鏡」スタイルのペリスコープ式。ペリスコープ式のレンズはスマートフォン本体の厚みを増すことなく、高倍率な光学ズームの搭載を可能にしています。

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しかし実は、ペリスコープレンズが登場する以前から、スマートフォンメーカー各社は高倍率な光学ズームレンズを搭載した製品を投入していました。当時の技術ではコンパクトデジカメ同様に沈胴式のレンズを本体に搭載する必要があり、望遠利用時にはレンズが背面から長く伸びていましたが......。レンズが伸びるスマートフォンは使いにくく、メジャーな存在になる前に消え去ってしまいました。ここでは過去にどんな製品があったのか、振り返ってみましょう。

Altek:Leo──3倍ズームレンズ(2010年)

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AltekはデジカメのODMメーカー。大手デジカメメーカーのローエンドモデルなどの製造や開発を行っています。世界のデジカメの出荷台数でも、メーカーベースでトップ3に入った時代がありました。そのAltekがスマートフォンにもコンデジ搭載のズームカメラを搭載し、さらにそれを相手先ブランドで販売しようと考えた製品が「Leo」です。

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つまりLeoはODMのサンプル品という位置づけでもあり、販売された国は台湾などごく一部。また当時は「スマホはスマホ、カメラはカメラ」という時代だったので、スマートフォンに高画質カメラを求めるユーザーはまだ多くありませんでした。ちなみに世界のデジタルカメラ市場は2010年に販売台数1億2150万台に達しピークを迎えます(CIPA調べ)。翌年以降、市場は縮小を続け2018年には1940万台まで減少しています。

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サムスン:Galaxy S4 Zoom──10倍ズームレンズ(2013年)

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デジカメ市場を奪っていったのはスマートフォンのカメラでしたが、カメラ性能をさらに高めようとサムスンがあえて投入したのが「Galaxy S4 Zoom」。サムスンは当時デジカメも開発製造していましたが、市場の縮小に備えデジカメのレンズをスマートフォンに融合しようと考えていたのかもしれません。その1つの答えが当時大ヒットしたスマートフォンGalaxy S4の名を冠するGalaxy S4 Zoomというわけです。

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背面にはグリップ状の膨らみ部分があり、カメラとして横向きにしたときに持ちやすい形状になっています。ベゼルに囲まれたレンズ周りのデザインはコンデジそのもの。なおGalaxy S4はハイスペックモデルモデルですが、Galaxy S4 Zoomのスペックはミッドレンジ。ディスプレイも一回り小型で、当時のGalaxyシリーズで言うところの「mini」に相当する製品です。今ならばファーウェイの「lite」シリーズのような存在でした。

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サムスン:Galaxy K Zoom──10倍ズームレンズ(2014年)

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Galaxy S4 Zoomの光学ズームレンズ性能は優れていたものの、背面デザインがカメラよりに仕上げられており、胸ポケットに入れるにはやや厚みもありました。そこでよりスタイリッシュかつ薄型の本体にズームレンズを搭載するスマートフォンとして新たに投入されたのが「Galaxy K」シリーズです。背面デザインがスマートフォンらしくなり、Galaxy S4 Zoomほどレンズ部分のデザインは目立ちません。

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外観がスマートフォンらしければ売れるだろうとサムスンは目論んだのだと思います。しかしカメラを起動するたびにレンズ部分が飛び出すため、スマートフォンとしては使いにくい製品となってしまいました。また本体に装着するカバーもレンズ部分をキャップ式にする必要があったのです。このGalaxy K Zoomを最後にレンズが飛び出すカメラを搭載したスマートフォンは見かけなくなってしまったのです。

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モトローラ:ハッセルブラッドトゥルーズーム(Moto Mods)──10倍ズームレンズ(2016年)

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スマートフォンの背面に合体式のアタッチメントを搭載できるモトローラのMoto mods。その初期のアタッチメントとして大きな話題になったのがハッセルブラッドとコラボレーションして生まれた「Hasselblad True Zoom」です。これ単体では使えませんが、moto Zシリーズに取り付ければスマートフォン本体のカメラでは対応できない望遠撮影を可能にしてくれます。

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ハッセルブラッドの創立75周年を記念して作られた製品であり、ハッセルブラッドのデザインを引き継いだ外観はカメラそのもの。センサーサイズが1/2.3インチ、 f値も3.5-6.5と決して明るくはなく、カメラとしてはやや不満の残る性能だったかもしれません。日本では2019年7月末まで大幅な割引販売もされてメーカー在庫は完売。商業的な結果はさておき、合体式スマートフォンの可能性を最も感じさせてくれたアタッチメントだったと言えます。

さて、スマートフォンの形状ではなく、デジタルカメラ側からアプローチした製品としては、やはりサムスンが「Galaxy Camera」と「Galaxy Camera 2」を過去に発売しました。Galaxy Camera 2はWi-Fi版しか出ませんでしたが、Galaxy Cameraは4G搭載版も登場し、裏返せばスマートフォンとして使うこともできたのです。しかし電池の持ちを考えるとデジカメとして使うには厳しく、この2つの製品もあまり売れませんでした。

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今やコンデジも壊滅状態となり、飛び出すズームレンズを製造するメーカーも少なくなっています。そしてペリスコープカメラが登場したことで、これからのスマートフォンは薄さの中でどれだけのズーム倍率を実現するかを競い合う時代になるのでしょう。あるいは「100倍ズーム」のようなとんでもない飛び出すレンズを搭載したスマートフォンが出てくるかもしれません。今年のスマートフォンのカメラはズーム機能がトレンドとなっているだけに、今後のカメラ性能の進化が気になるところです。

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