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Apple Musicで出会った謎の音楽「Gqom」は最強の筋トレBGMだった(花森リド)

「死!!!」みたいな時に流れる音楽としていいとこだらけ

花森リド
2019年8月4日, 午前10:00 in Applemusic
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ジムでのトレーニング中の音楽は必須という方は多いのではないでしょうか? 無論私もそのうちの1人。防水の完全ワイヤレスイヤホンとApple Musicと共に日々研鑽に励んでいます。筋トレ中の「殺すぞ(大臀筋を)」みたいな気持ちは、日常ではなかなか味わえません。

自分の体重よりチョイ重いバーベルを背負うときの、あの崖っぷち。デッドリフト後の、乳酸がたまりまくった腕を揺らしながら最終セットの重量を思案する時間。そんなシーンに似合う音楽に出合えたらなあとずっと悩んでいました。この記事では私がおすすめの筋トレBGMを紹介しましょう。

筋トレ=非日常の儀式

筋トレを本格的に始めた頃は、昔から好きなジェニファー・ロペスを聴いていました。「私は、J .Lo」と自己暗示をかけながらお尻を鍛えることができるのでなかなか良かったです。でも、USのエンタメクイーン・ジェニロペに殺意は当然なくむしろわかりやすい愛とパッションとサービス精神にあふれています。

このため、こちらのトレーニング内容がハードになるに従い彼女の持ち味である華やかでポップなパーティー感と、筋トレで限界な私との相性がすこぶる悪くなってしまいました。一緒に歌っているピットブルの「セニョリータ、セニョリータ......」という囁き声とかマジで全然落ち着かない。とはいえ、細野晴臣も、ケミカル・ブラザーズも、ブリトニー・スピアーズも、deadmau5も、つまり「いつも聴いている日常の音楽」はどれもシックリきません。

私にとって「105kgのレッグプレス」は非日常。だから「非日常のBGM」が必要でした。

Apple Musicが「聴かない?」と誘ってきた

そんなふうに悶々とジムで過ごしていた2017年の冬、Apple Musicが見慣れぬ名前のプレイリストをトップ画面に表示しました。

"Gqom Nation(Gqom ヒッツ)"


「Gqom(ゴム)」のジャンルはダンスに分類されます。プレイリストの説明書きを引用します。「トランスとグライムを華麗に縫い合わせた、南アフリカ、ダーバン発祥のハウス。プレイリスト内の曲は随時更新されるので、お気に入りの曲はライブラリに追加してください。」

"縫い合わせた"という言葉のチョイスにプレイリスト担当者の愛情を感じます。これをきっかけに、南ア発祥のハウスミュージックであるGqomを聴くようになりました。音楽にさして詳しくもない私は、Apple Musicが「聴かない?」と誘ってきた2017年までGqomの存在を知りませんでした。

ちなみに、ダーバンは南アフリカの東部にある漁師町。ヨハネスブルグから飛行機で1時間ほどの場所にあります。日本から遠く離れすぎてもはや距離感が謎なダーバンの音楽Gqomは、デトロイトやブリストルの音楽のように「洗練されているのに治安が悪い」雰囲気とはまた違った「まがまがしさ」があります。まずはこちらをお聴きください。


ミュージックビデオから漂う若干のホームパーティーさが味わい深いのですが、目を閉じて聴いてみてください。薄闇の向こうに、蒸し暑くて天井の低いクラブと、軽く数時間ははちゃめちゃに踊っている人々が浮かび上がってきます。このDistruction Boyzという二人組が私は一番好きです。

女性ボーカルもやっぱりどこか呪術的なかっこよさと中毒性があります。


音楽に加えて、ジャケが大変いいです。悪そう!トレーニング中にふと画面に目をやるとクールかつ咀嚼不能のジャケットが拝めます。このジャンルは一度聴くと「ああ、これはGqomだ」とすぐわかるクセが多いです。呪術的で、よく似たシンセサイザーを使っており、よく似た「ダッダッダ、ンッダッダ」というリズムを刻み、ガツガツ歌いまくっています。でも、時々ちょっと洗練された曲に出会います。


こちらはアメリカの女性歌手ケレラの曲をGqom調にリミックスしたもの。オリジナルにはこのGqomらしいリズムや「ヘッ」「ヤッ」みたいな掛け声は入っていません。南アとオルタナR&Bの美しい合流地点です。


Major Lazerが去年出したミックスアルバムにはGqomの大変キレイなDJプレイが入っています。ところどころカリブっぽさもあって、つまり南半球の音楽でゴリゴリ踊らせるアルバムです。

「南ア漁師町ハウス」の何がいいのか?

こうして毎週金曜日に更新されるこのプレイリストにすっかりハマってしまいました。Spotifyで新しいGqomを漁るのも楽しいのですが、筋肉や体型のことだけを考えている時期はApple Musicのプレイリストが更新され続ける方がありがたいです。

そもそも、筋トレ中の「死!!!」みたいな時に流れる音楽として、Gqomはいいとこだらけ。まず、クラブで長時間踊らせるために作られたダンスミュージックなので、そりゃ体を黙々と動かすことと相性がいいのは当然の話です。しかも南アのクラブで人々を踊らせてきた実績があります。とにかく落ち着きがありません。

そして、歌詞の言葉が何一つわからないんです。「歌詞が意味がとにかく頭に流れ込む派」の私にとって謎の歌詞は一切気が散らず、ただただ「荒々しくて美しいな」と思うばかりです。時々、箸休めのように「iPhoneの機種名」や「インスタグラ〜ム」といったわかりやすい単語がカットインされます(笑)。

音楽を仕事にしている人にGqomの感想を聞くと「最初は"安い音"だったのが、人気が出て売れたからなのか"値段の高い音"と"楽器の音"になってきているのが微笑ましい」そうです。ペッコペコなシンセサイザーの音で構成された初期の楽曲たちも凶暴でかっこいいのですが、確かに最近はメロウなものも時々プレイリストに加わるようになりました。

それにしても、なんでApple Musicは私にGqomをオススメしてきたんでしょう。私が「Die Antwoord」をDLしていたからでしょうか? 南アのミュージシャンですが、彼らはダーバンではなくケープタウン出身です。「ダンスミュージックをよく聴くから」「BPM128くらいの音楽をよく聴くから」「ただの偶然」でしょうか。

どのみちストリーミングサービスがなければ、レコード店に通わなくなった今の私が自力で南アフリカにある漁師町のハウスにたどり着くことは不可能だったはずです。だから大変感謝しています。でも、Apple Music側も、自分がサジェストしたプレイリストがまさか東京の片隅のジムで筋肉専用BGMとして愛聴されているとは思っていないかもしれません。そして南アフリカのDJたちも。

Gqomは筋肉の限界に向かって身体を動かしている同志にこそ再生して欲しい楽曲です。




「TechCrunch Tokyo 2019」11月14日、15日に開催



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