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電動スクーターのシェアサービス、あまり環境に優しくない?車両の製造や回収からCO2排出との調査結果

乗車率の高いバスに乗る方が環境に優しいそう

Kiyoshi Tane
2019年8月7日, 午後07:50 in Transportation
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ASSOCIATED PRESS

電動スクーターのシェアサービスは世界の各都市に広まりつつあり、反対が根強かった米ニューヨークでも間もなく合法化される見通しです。しかし主要なメリットとされる「環境に優しい」が必ずしも真実ではなく、一部の交通手段よりも一定距離当たりの温室効果ガスの排出量が大きいとの研究結果が発表されました。

米ノースカロライナ州立大学の研究者らは、電動スクーター本体からの排出だけでなく、車両の製造や輸送、回収に使用される手段から生じる分にも注目しました。本体の充電や使用される電気量(発電からもCO2は発生しますが)は最小限であるとしても、電動スクーターを構成する材料の製造や組み立てにもCO2の排出が伴っています。また、どこでも乗り捨て自由のドックレス形式であれば、それらを回収する車両が温室効果ガスを出しているというわけです。

そこでシェア電動スクーター企業「Bird」の第一世代と同じモデルを分解して組み立てたところ、材料および製造から、1台当たりの総合的な温室効果ガス排出量のうち半分が見込まれたとのことです。

どのような交通手段でも、多かれ少なかれ温室効果ガスの発生を伴うもの。つまり「電動スクーターがどれほど環境に優しいか」を客観的に測るには、他の輸送オプションとの比較も必要です。実際、電動スクーター利用者のほぼ半数が、利用不可なら歩くか自転車を使うと答え、約3分の1が車に乗ったと回答したそうです。

その調査結果は、やはり自転車や徒歩の方が電動スクーターよりも環境に優しいということに。そして車に乗る方がたいていは環境に有害ではあるものの、乗車率が高いバスであれば電動スクーターより環境保護的に優れていると報告されています。

全体的に言えば、環境破壊を引き起こしているのは電動スクーター自体より、運用を支えるインフラという結論です。研究者の1人は考慮すべき様々な要因がありつつも、いくつかの交通手段よりは環境に優しいとコメント。そしてバッテリー残量がしきい値に達した場合のみ運営企業がスクーターを回収するなど、企業や地方自治体のやり方により影響が軽減できるとも提言しています。

しかし電動スクーターのシェアサービスが世界各国で反発を招いている理由の1つは、歩道などに放置されて景観や安全性を損ねることにあるはず。「なるべく回収しない」という方針が採りづらければ、最大の旗印となっている「環境に優しい」に偽りありとの批判が高まっていくのかもしれません。

なお、日本では電動スクーターはおそらく原付扱いとなり、公道上では「自動車又は原動機付自転車の保安基準」を満たすために灯火類や方向指示器の整備が義務づけられ、ユーザー側でも運転免許が必要となります。海外でも最高速度や歩道走行の可否など制度面を整備した後にシェアリング事業が開始されていますが、国内では環境破壊を心配する以前にクリアすべき課題が多そうです。




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